栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 アウディ

AUDI A4 冷却水・エンジンオイル漏れ

AUDI A4 2.0(B7)のご入庫

img_20161001_103835

ご用命は、冷却水警告灯が点灯することと何か焦げ臭いがする”との事。

 

点検すると、ヘッドカバーから漏れたオイルがエキゾーストマニホールドの遮熱板に垂れて煙が出ています!!

これは車両火災につながり大変危険な状態です!

img_20160925_094148

img_20160925_094217

 

エンジンヘッドカバーからの漏れは外側にだけ漏れているだけでなく、スパークプラグが入るプラグホールにまで漏れてしまっていたため、スパークがリークしてエンジンの調子まで悪くなってしまっていました。

img_20160925_095029 img_20160925_095130

スパークプラグが漏れたエンジンオイルに完全に浸ってしまっています!

img_20160925_095833

これではイグニッションコイルからの火花(スパーク)が漏れてしまいエンジンの調子が悪くなるのも当然です。

img_20160925_095837

新しいヘッドカバーパッキンを組み込みます。

汚れ具合でオイルメンテナンスの状態がわかるのですがあまり良い状態でないことはお分かりになると思います。

img_20160926_094943

img_20160926_103127

 

次はお決まりともいえるエンジンヘッド後ろ側のウォーターハウジングからの冷却水漏れです。

img_20160925_094755

こちらもハウジングが樹脂製なのですがかなり劣化しているのとパッキンの気密性が無くなり漏れていました。

img_20160929_141438

img_20160929_141319

 

今回のエンジンオイル漏れ・冷却水漏れは部品の耐久性(耐用年数)の問題もあるとは思いますが、それをなるべく伸ばすには油脂類の交換サイクルをしっかり守ることで最大限引き延ばすことが出来ると思います。

 

自動車メーカーからの推奨交換サイクルは長くなっており、オイルが減ったときは補充を指示しているメーカーもあるのですが、実はそれはメーカーの環境問題対策で”いかに廃油を排出しないで環境にやさしい車です、かつオイル交換数を減らせるので経済的です。”といっているだけで、自動車という機械からしてみるととても劣悪な環境に置いているのです。

環境問題にシビアなドイツの自動車メーカーでこのような指示になっていることが多いのですが、たしかに廃油の排出は少ないのですが、オイル漏れのトラブルを起こしている車はオイル交換のサイクルが長いことが非常に多いです。

エンジンオイルの役割には、潤滑 ・ 密封 ・ 冷却 ・ 洗浄 ・ 防錆 が基本なのですが、そのほかにもあまり知られていませんがゴム類の弾力性の保護(劣化防止)も含まれています。

交換サイクルが伸びれば弾力保護性能が劣ってくるのと、オイルにブローバイガスやガソリンが希釈してゴム部品を攻撃しますのでゴムの弾力が保てなくなり漏れてしまうのです。もちろん他の役割も性能低下を起こします。

オイル交換を5000km毎等こまめに行っていれば、オイルの汚れ(希釈されたガソリンも含む)も捨て去ることが出来て、エンジン内部に汚れをこびりつかせることも防げますし、潤滑等他の性能もよい状態に保てますので当然摩耗の促進も防ぐことが出来るのです。

オイル交換に対する考え方は様々あるのですが、私個人の考えでは廃油の排出量の多さ、オイル交換数によるコスト増よりもエンジンの状態をいかに新品に近い状態に保つこと出来るのかが環境問題にも自動車維持のコスト問題にもやさしい事だと思います。

修理代でコストがかかっては元も子もありませんし、性能が劣って来れば燃料消費率も排気ガスの状態も悪くなり環境にもお財布にも負担になります。

カタログでの燃費データやメンテナンスに掛かる費用ばかりを気にするよりも、メンテナンスを行うことで機械性能をいかに落とさないようにすることが 最大のコスト削減と環境保全になると思います。

 

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

アルファロメオ 147TS 走行中ゴー音

アルファロメオ 147TS のご入庫 別件のご依頼でお預かりしていましたが走行テストで異音が発生していることに気が付きました。 スピードに比例してゴーと低い音が後方から聞こえてきます。 考えられる事として車輪軸の軸受けであるハブベアリングの不良です。 車両をリフトアップして後ろ車輪を手で回すとゴーと音が出ます、手で回したくらいでこれだけの音が出るのでは走行中はもっと大きな音になるのは当然です。 異音が出ている後輪のハブベアリングアッセンブリーを交換します。 ディスクローターを外すとハブアッセンブリーがあら ...

続きを見る

マツダ デミオ (DJ5)スピードメーター故障

マツダ デミオ(DJ5)のご入庫 スピードメーターが壊れて表示されないとの事 デジタルメーターですがデジタルが目まぐるしく動きスピード表示が出来ません。 https://masutaka.co.jp/images/VID_20240620_143921.mp4 それほど年式が経っていないようですがこの時代のマツダ車は比較的このような故障が多いそうです。 しかしメーターを新品に交換すれば部品代は非常に高額ですし、オドメーターの距離も変わってしまいます。 そこでメーター修理業者に相談して何とかこの表示部分の不 ...

続きを見る

スバル レガシィ ツーリングワゴン(BH5)ステアリングラックボールジョイントのガタ

スバル レガシィツーリングワゴン(BH5) ステアリングラックブーツが劣化により破れていますが、どうもブーツだけでは済みそうにはありません。 このブーツはステアリングラック内部に汚れなど入らないようにするのと、この中にあるボールジョイントの保護が目的になります。 破れたまま使用していると水や汚れが入り込みボールジョイントの潤滑グリスを流してしまったりグリス自体に砂など硬い不純物を取り込んでしまいボールジョイントやラック本体を壊してしまいます。 ブーツを外してボールジョイントを診てみます。 グリスが洗い流さ ...

続きを見る

BMW X5(E70)駐車後 車体が傾く

BMW X5(E70)車検でのご入庫 ご用命で2~3日駐車後に右後ろの車体が下がっていることがあり、エンジンを掛けると元に戻ることが気になるとのことでした。 一般的な金属バネを使用している車両ではこのようなことは起きませんがエアサスペンションを搭載してモデルではこのようなことが起きます。 この車両は前輪は金属バネ・後輪は空気バネを採用しています。 エアサスペンションはベローズと呼ばれる風船をバネとして使用しますが、このベローズはゴムでできているため空気が漏れてつぶれてくることで車体が傾きます。 右後輪が傾 ...

続きを見る

プジョー308(T7) スロットルモーター異常

プジョー308 チェックランプが点灯して加速が緩慢でスピードが出ないとの事 診断機で故障コードを読み出すとスロットルバルブに関係した故障コードを検出しています。 スロットルボディ内部のエラーなのでスロットルボディの交換を行いました。 交換後はエラーの検出もなく正常に走行するようになりました。   エラーを起こしたスロットルボディを分解してみます。 樹脂製のボディで非分解の作りです。 ボディを割ってみると・・・ 内部がオイルでビチョビチョになっています!   このオイルはエンジンオイルですがこれだ ...

続きを見る

メルセデスベンツ320CDI(W211)ブレーキペダルが硬く効かない

メルセデスベンツ320CDI(W211)のご入庫 ブレーキペダルが硬く感じるときがあり強くペダルを踏んでいないとクリープで車両が進んでしまう時があるとの事。 症状は常に起きるのではなく時々起きるそうで、症状が出るときはブレーキペダル前方で”シュー”と音がするそうです。 入庫時は症状が発生しておらずペダルに違和感は感じませんでした。 お話をお聞きしてブレーキブースター関係の不具合のように感じますがブースターの機能点検では異常はないように思われました。 ブレーキブースター(マスターバック)とはブレーキペダルの ...

続きを見る

ダイハツ ハイゼットトラック(S211P)コンプレッサーが頻繁に入り切りする

ダイハツ ハイゼットトラック(S211P) エアコン(冷房)が効かず、何かカチカチ音がするとの事 カチカチ音はすぐにわかりました。 https://masutaka.co.jp/images/VID_20240527_210656.mp4 エアコンコンプレッサーのマグネットクラッチが頻繁に入り切りを繰り返している音でした。 マグネットクラッチがONするとコンプレッサーが回り冷媒を圧縮するのですが、すぐに切れてしまいますのでコンプレッサーは回らずこれでは冷房は効きません。 マグネットクラッチはをONするにも ...

続きを見る

ニッサン デイズルークス(ML21S)エアコン重複故障

ニッサン デイズルークス(ML21S)のご入庫 エアコンが温風しか出ないとの事 エアコンの冷房が効かない云々よりも温風しか出ませんので、エアコンコントロールがヒーター側で固定されているようです。 オートエアコンで自己診断機能がありますので操作パネルを操作して読み出すとパネルに20.3という数字が出ました。 この数字は故障コードのことで20.3はエアミックスアクチュエーターの故障コードを表しています。 エアミックスアクチュエーターとはエアコンユニット内部の温かい所と冷たい所に風を振り分けるフラップをコントロ ...

続きを見る

ルノー メガーヌⅢRS 冷房が効くときと効かない時がある

ルノー メガーヌⅢRSのご入庫 エアコン(冷房)が効くときと効かない時があるとの事。 ご来店時は効いているとの事で確かに冷たい風は出ていました。 しかし冷媒ガスのメンテナンスは行った記憶が無いとの事でしたのでまずはガス量が適正なのかを確認するために冷媒ガスのメンテナンスを行うことにします。 冷媒ガスを車両から専用機に抜き出して測量すると規定値510gに対して320gしか回収できませんでしたので190gほど減っている状態でした。 これは漏れているというよりもゴムホースやジョイント部分からわずかに大気に放出し ...

続きを見る

ホンダ アコード(CF3) エンジンオイル漏れ

ホンダ アコード(CF3)のご入庫 エンジンオイルが地面まで垂れているとの事。 漏れ箇所はエンジン後端部でオイル漏れをたどるとそこにはディストリビュータがありました。 この部品はカムシャフトで駆動するため中に回転するシャフトがありますが、シールが悪くなりエンジンオイルがシャフトを伝わり漏れ出していました。 デスビキャップ内側にもオイルが飛び散って掛かっています。   まだこの部品自体リビルトの供給がありましたのでリビルトアッセンブリーで交換します。 ディストリビューターの役割は複数シリンダーを持 ...

続きを見る

-故障修理・整備, アウディ

© 2024 増高自動車工業有限会社