ニッサン NV200

車検整備でのご入庫
スパークプラグを点検したいのですがこのエンジンはインテークマニホールドがエンジン上部を覆っているため簡単に点検することが出来ません。

しかし4番シリンダーだけがわずかにある隙間からスパークプラグを取り外すことが出来るため点検します。


スパークプラグを点検すると摩耗限界で交換時期を迎えている状態になっていました。

付いていたものは新車装着時のプラグでしたが、これは片貴金属プラグというタイプで長寿命プラグではありません。
そのため交換時期は2万㎞になりますので7万㎞を超えているこの車両では交換時期をとっくに超えてしまっていることになります。
片貴金属プラグは中心電極は白金(プラチナ)やイリジウムといった硬い貴金属を使用していますが、接地電極はニッケルで柔らかいためこのように摩耗してしまいます。
そのため寿命はノーマルタイプのプラグ同等の2万㎞毎になります。


交換の際は接地電極側に白金チップが付く両貴金属プラグを取り付けることで交換サイクルを10万kmにすることが出来ます。
この自動車メーカーではこの時期の車両では片貴金属タイプのプラグが新車装着でしたがプラグの点検がしにくいことと片側とはいえ貴金属が装着されていれば長寿命であると勘違いしている整備士も多いことがこのように交換時期を見逃がす原因と思われます。
法定点検でもスパークプラグが簡単に点検できな車両が増えたことから走行距離によっては点検を省略が出来るようになっています。
実際この車両も前回ディーラーで車検を行っていますが記録簿を確認すると省略になっていました。
商業車のように走行距離が延びるような過酷な使用をする車両で点検・交換がしにくい車両なのに、このようなプラグを装着してしまったことはメーカーにも問題があるのですが点検する側も疑って点検のできるシリンダーくらいは見てみる必要はあると思います。
※この車両はのちに新車装着時点で両貴金属プラグが装着されるようになりました。