栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 トヨタ ダイハツ

トヨタ ピクシス エポック(LA300)エアコン吹き出し口から水蒸気?

トヨタ ピクシスエポック(LA300)のご入庫
ダイハツ ミライースのOEM車両です。

水温ランプが赤く点灯してエアコンの吹き出し口から煙が出ているとの事。

エアコンの吹き出し口から煙?よくわかりませんので、”水蒸気のようなものではないですか?”と尋ねましたが慌てている様子でよくわからないとの返答。

兎に角、水温ランプが赤く点灯してオーバーヒートしているようなので走行はせず、ロードレスキューで搬送するようにしました。

搬送されて点検するとラジエーターの中には冷却水は有りませんので、やはりオーバーヒートしたのは間違いありません。

しかし、エンジンルームに冷却水が漏れたような形跡がありませんので、冷却水を足してエンジンをかけます。

するとエアコンを掛けてしばらくすると吹き出し口から水蒸気が噴き出してくるではないですか!水蒸気は甘い冷却水の臭いがします。

室内側で冷却水が廻っているのはヒーターユニットしかありませんので、そこに何かしらの冷却水漏れの不具合が起きたものと思われます。

ヒーターユニット内部は簡単に見ることはできません、ヒータユニット脱着自体も大ごとですのでお客様にご説明の上作業を始めます。

 

何が大ごとなのかと言いますとこのような状態になるからです。

ダッシュパネルをすべて外さなければなりません。

ヒーターユニットを取り外し中を見ると冷却水がたっぷり溜まっています。

このユニットの中にはヒーターコアと呼ばれるラジエーターのようなものが入っていて温水である冷却水を流してそこに風を当てることで温風を作り出します。

 

今回はヒーターコアから冷却水が漏れたことで湯気が吹き出し口から噴き出したのです。

原因はヒーターコアとパイプとのつなぎ目からの漏れです。

非常に簡易的に造られていてパイプを加締めて留めているだけですので、オーリングが劣化して密着が甘くなって漏れたようです。

ここの部品は一体ですのでヒーターコアアッセンブリーでの交換になります。

ヒーターコアを交換したうえで冷却水を入れてオーバーヒートによるダメージが無いか点検をします。

 

実はオーバーヒートという症状は、漏れそのものよりもオーバーヒートでどれだけエンジンにダメージを与えたのかが重要になります。

エンジンにダメージを与えると最悪このような事態になります。
故障事例①リンク
故障事例②リンク

オーバーヒートでエンジンに歪みが発生するとエンジン内部で冷却水が漏れたりして、非常に修理費用が掛かる結末になります。

しかし、冷却水が漏れたままの状態ではエンジンへのダメージ判定は難しいためまずは冷却水漏れを止めてからの判断が必要になります。

漏れを治してみてエンジンにダメージが及んでいた場合大きな修理費用になりますのでお客様にはそのことをご理解の上で作業に着手しなければいけません。

今回は出先で水温ランプの赤が点灯してすぐにお電話を頂きロードサービスで搬送したので大事に至ることはありませんでした。

 

お客様にしてみるとメーターのランプは点くし、エアコンの吹き出し口から煙が出るわでパニックに陥ったようです。

ご自身でわからないような事態に陥った場合はまずは車両を停めて修理工場などにレスキューを求めてください。

突発的な故障はパニックになりますが落ち着いて対処するようにしてください。

その際に対処できるような修理工場や保険会社と普段から付き合うことも大切なことになります。

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

BMW 420グランクーペ(F36)ヘッドライト内LEDスモール不具合

BMW 420グランクーペ(F36) ヘッドライト内部のスモールリングが黄色く薄暗いとの事。 点灯していないわけではありませんが黄色く暗いです。 この車両はLEDで点灯させているのですがヘッドライトユニットの上部にLEDのスモールランプユニットがあるため外すとそこに原因がありました。 LEDチップ周辺が焦げた感じになっています。 LEDの相手になるスモールランプのリングはこのように焦げて溶けてしまっています。 スモールランプはリング状に光るのですがその末端にLEDの光を入力することでリング全体が光ファイバ ...

続きを見る

マツダ RX‐8 クラッチが切れない意外な原因

マツダ RX‐8 バキンという音とともにクラッチがうまく切れなくなったとのことで搬送されました。 この車両は以前クラッチオーバーホールをしているためクラッチ本体に関するトラブルは考え辛いです。作業内容リンク クラッチペダルを踏むと完全に節度がなくなっている感じではないので、油圧の抜けは考えづらいですし実際にどこからも漏れていませんでした。 ペダルを踏み込むと何かフアフアした感じがしますのでペダルをのぞき込むとそこに答えはありました。 クラッチペダルの金属製ブラケットが破断してしまっています。 ペダルを支え ...

続きを見る

アルファロメオ ジュリエッタ 走行不能

アルファロメオ ジュリエッタ1.4 TCTの警告灯が点灯して走行できなくなったので診て欲しいとのご依頼、しかし動かない状態でしばらく放置してしまい今はエンジンも掛からないとの事。 ※TCT:アルファロメオのトランスミッションシステムの名称で、乾式DCTタイプのデュアルクラッチ自動変速システム 自動車保険のロードサービスを使用して搬送するように依頼いたしました。   入庫時はバッテリーが上がってしまいエンジンもかからない完全不動状態で搬送されてきました。 エンジンが掛かっていた時にTCT警告灯が付 ...

続きを見る

スズキ ハスラー(MR41S) CVTフルード交換

スズキ ハスラー(MR41S) CVTフルード交換のご依頼です。 CVTオイルパンを取り外して内部のストレーナも含めての交換がご希望です。 走行距離8万㎞台でかなり鉄粉が磁石に吸着しています、オイルパンを外して交換して正解です。 このトランスミッションには、これ以外にオイルフィルターも装着されているので忘れないようにしなければなりません。 真っ黒になったフィルターとフルードを見るとやはり交換の必要性を感じます。 しかしこの自動車メーカーではCVTフルードは無交換という案内をしているからなのでしょうか?フィ ...

続きを見る

灯火類の進化と憂鬱

自動車に使用される灯火類は周りに自車の存在を知らせたり、これからどのようなアクションをするかを知らせる非常に重要な役割をします。 昔から役割自体に大きな違いはありませんが発光体の種類が最近では大きく変化してきました。 従来はこのようなフィラメントを使用した電球を使用していました。 少し進化したものでフィラメントを使用しているもののハロゲンガスで光が強くなったものもあります。 どちらもフィラメントを使用しているという意味で熱エネルギーを光源とする種類になります。   しかし最近は熱エネルギーを光源 ...

続きを見る

アルファロメオ ジュリア ディーゼル PMセンサー故障

アルファロメオ ジュリア 2.2ディーゼル(952) エンジンチェックランプが点灯しているとの事で診断機で故障コードを読み出します。 P24D1 微粒子状物質センサー再生が終了しない このようなコードを検出しました。 微粒子状物質センサー(Particulate matter senser)とは一般的にPMセンサーと呼ばれるもので、排気ガス中の非常に細かな微粒子状物質をモニターするためのセンサーになります。 よく天気予報でPM2.5予報というものを聞きますが微粒子が2.5μm以下(μmは1/1000mm) ...

続きを見る

アウディ A7(4G) ACCエラー

アウディA7(4G) メーター内にACC関係のエラーが出ているとの事。 ACCとはアダプティブクルーズコントロールの略で様々な運転支援の総合名称でカメラを使用して前方車両との間隔を保ったクルーズコントロールや衝突回避などを行うシステムになります。 診断機にて故障コードを読み出すと U111300:エラー値受信による機能制限 上記故障コードを検出しました。 どうやらこのシステムではフロントカメラ内部の基盤故障でこのような故障コードを検出することが多いそうで、お客様自身も情報を把握しており物は試しで中古のカメ ...

続きを見る

MINI(F56)DCTフルード交換

MINI(F56) ミッションオイルに関するインフォメーションが出てディーラーに相談したら"交換しないと壊れる"と言われ怖くなり連絡が来ました。 確かにこのインフォメーションでは怖くなります。 この車両はDCTタイプのトランスミッションを採用しており、自動車メーカーでは定期的な交換を推奨するようになったようです。 当社ではこのフルードに対しての適合するオイルの中で一番リーズナブルなタイプを使用する分フラッシングすることをお勧めしました。 フルード交換自体はシンプルな作業で規定温度でオーバーフローさせて完了 ...

続きを見る

アルファロメオ ジュリア ヴェローチェ 車検整備

アルファロメオ ジュリア ヴェローチェのご入庫 車検整備のご依頼を受けました。 走行距離は3万㎞台ですのでそれほどメンテナンスの必要性はなさそうです。 エアクリーナー 写真ではきれいに見えますがかなり汚れています。 ブレーキは前輪のパッド残量はまだまだあるのですが後輪のパッド残量が少ないため交換です。 現代の車両は後輪ブレーキで車両姿勢などを細かく制御するため前輪よりも後輪のほうが減りが早い車両が増えてきました。   エアコンフィルター 1年もしくは長くても2年で交換です。 最後に光軸を測定・調 ...

続きを見る

年末年始休業日のお知らせ

年末年始は、28日(土曜日)から5日(日曜日)は休業させて頂きます。

続きを見る

-故障修理・整備, トヨタ, ダイハツ

© 2025 増高自動車工業有限会社