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故障修理・整備 トヨタ

トヨタ シエンタ(NCP81)ハンドルが重たい

トヨタ シエンタ(NCP81)のご入庫

メーターにハンドルのマークが点灯してハンドルが重くなって回せないとの事で緊急搬送されました。

点灯している警告灯はこちらで電子制御パワーステアリングの警告を表しています。

診断機を使用して故障コードを読み出してみます。

C1554 電源リレー異常を検出しました。

これはパワーステアリングモーターに供給する電源に異常があることを表しています。

データーモニターで数値を見てみるとモーター電源2に電圧が掛かっていません。

 

電源回路はこのようになっています。

PIG電源には電圧は掛かっているのでその上流のEMPS60Aヒューズも正常は判断できますのでパワステコンピューター内部のリレーかリレーを制御する回路が故障していると判断できます。

 

パワーステアリングコンピューターを交換します。

 

リレーが内蔵されています。

 

単にリレーのON/OFFを制御するだけのものではなくステアリングからの舵角・位置・トルクetc様々な入力信号を元にモーターに供給する電力を制御するコンピューターになっています。

交換後、パワステのキャリブレーションを行い修理は完了です。

 

回路に60Aヒューズが入っていることからどれだけ大電流でパワーステアリングモーターが制御されているかわかります。

電流が最大50Aですので12Vで計算しても600Wという大きな電力です。

 

従来のパワーステアリングは油圧を使用していたのですが、現代の車両はパワーステアリングにモーターを使用しているものがほとんどです。

アシスト力を大きくするには大きな電流をモーターに流します、大電流は当然リレーやモーターに負担を掛けますので過度の使用は寿命を縮めることになります。

現に、狭い駐車場などですえ切りやハンドル操作を過剰に繰り返すとアシストを制限する(パワーステアリングが効かなくする)制御が組み込まれています。
※冷めると自動的に復帰するようになっており一種のブレーカーのようなものです。

それだけの熱が発生するシステムで熱で破損を防ぐために保護制御が組み込まれているわけです。

 

輸入車は国産車に比べ耐久性に乏しいためパワーステアリング故障を予防するためにすえ切りやフル転舵を長くしないようにアドバイスをするのですが、もちろん国産車でも同様ですし油圧タイプのパワーステアリングでも当てはまります。

一概に今回の事例が操作によるものというわけではありませんが愛車をいたわるという意味で知っておいた方が良いと思います。

 

 

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