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FIAT グランデプント デュアロジックエラー

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

FIAT グランデプントのご入庫

ご用命は、”走行中勝手にニュートラルになってしまう” ”5速からギアが抜けなくなる”との事

こちらのお車、FIAT名称でデュアロジックと呼ばれるロボミッション(AMT)というシングルクラッチの自動変速マニュアルミッションを搭載しています。

排気量は違いますがチンクエチェントと同様のシステムを搭載しています。

このような不具合は非常に多くこちらのお客様も不安に思いご連絡されました。

 

まずは診断機で故障コードを読み出しますがいつもの様にありきたりの故障コードです。

P1810 クラッチシステム
P1818 ギアチェンジコントロール
P060C コントロールユニット 

このような故障コードは良く検出されますがすべてを鵜呑みにしてはいけません。

お客さま、こちらのお車を購入してから日が浅く過去に行われた整備履歴もわからないそうです。

 

まずは故障コードを一旦消去したうえでテスト走行を行い正常に走るか見てみます。

始めは正常に走れていたのですが、しばらくするとギアが全く入らなくなってしまいました。

デュアロジックユニットは油圧で制御しますがその油圧も問題がなさそうです。

では、次にキャリブレーションを診断機を使い行ってみます。
※キャリブレーション機能は学習値の校正のためのものですが、車両自身がデュアロジックの一連の操作を行うので故障診断にも役に立ちます。

 

すると、クラッチストローク量がエラーのためキャリブレーションが出来ませんでした。

 

言葉のとおりクラッチを切るためにストローク量があるのですがそこに異常があるのでキャリブレーション出来なかったといってきています。

走行距離9万km代のこちらのお車前オーナー時代にどのような使用を繰り返してきたのはわかりませんが、クラッチが摩耗して少なくなっている可能性は大きいためお客様と相談してクラッチオーバーホールを行うことにしました。

 

やはりクラッチディスクは摩耗していて溝が無くなっている部分があります。

 

クラッチカバースプリングのレリーズベアリングの当たり面も摩耗が酷いです。

 

フォークの当たり面も摩耗しています。

わずかな摩耗も様々な部分で起こればストローク異常の要因になります。

・クラッチ故障事例①リンク

・クラッチ故障事例②リンク

デュアロジックシステムの故障について様々取り上げていますが、クラッチのエラーもデュアロジックの不具合として検出してしまいます。

走行距離が延びていたり、渋滞走行などが多い場合でのデュアロジックトラブルの場合、クラッチのオーバーホールも視野に入れなければいけません。

 

 

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