栃木県宇都宮市の整備工場
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ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ボルボ

ボルボ V50 シフトレバー動かない

ボルボ V50のご入庫

シフトレバーが動かず走行できないとのご連絡を受けました。

レッカー搬送されご入庫して、お話しを聞くとブレーキペダルを踏んでシフトレバーのボタンを押してもレバーが動かないとの事。

どうやらシフトレバーのロックが解除されないようです。

こちらのお車には、非常用の解除穴がありますのでここから棒を差し込むとシフトレバーのロックを解除することができます。

 

シフトレバーベースにはパーキングから勝手に動かないようにロックを掛ける安全装置が備わっています、どうやらそのロック装置が作動していないようです。

の時代のボルボには定番の不具合でシフトレバーのスライドシャッターがボロボロに崩れています。

このスライドシャッターは可動部分に異物が落ち込まないようにしたり、もちろん見栄えをよくするような役目がありますが、ボルボの場合このシャッターにもう一つ大切な役割を持たせています。

シャッターになにやら四角い銀色のものが見えると思いますがこれは磁石です。

この磁石は、パーキングレンジに入っているときに基板上の磁気センサーのスイッチをいれてブレーキペダルに反応してソレノイドを動かしシフトレバーのロックを解除する仕組みになっているのです。

今回は、スライドシャッターが割れてしまい磁石が関係ない位置に動いてしまったことでパーキングレンジ位置が検出できずロックが解除出来なくなったことが原因でした。

 

正常に組み上がっているとブレーキペダルと踏み込むとこのようにソレノイドが作動してロックを解除します。

 

非常時の解除に仕方を知っていれば何とか自走できたかもしれませんが、このような重要な役割を持たせる部品なのに劣化して壊れてしまうところは海外メーカーの品質ですね。

 

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