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故障修理・整備 セレスピード・デュアロジック フィアット

FIAT500 レリーズフォーク破損

FIAT500のご入庫

ギアがニュートラルから入らず走行できないとの事

デュアロジックの不具合としてオーソドックスともいえる故障事例です。

まずは診断機を使い故障コードを読み出します。

何と!P060C コントロールユニット(コンピューター)故障と検出しています。

しかし、コントロールユニットは自己診断もつかさどるものです、鵜呑みにしてはいけません。

 

キャリブレーションを行いデュアロジックが機能しているか確認してみます。

すると

 

クラッチストローク不十分となりました。

言葉通りでしたら、クラッチの操作ストロークが足りないためキャリブレーションできないと言っています。

クラッチのストロークが足りないということはクラッチ板の摩耗が考えられます、お客様のお車走行距離10万kmを超えていますので十分考えられます。

お客様とご相談の上、クラッチオーバーホールを行うことになりました。

クラッチはご覧のような状態でした。

 

リベットがもうすぐ出てしまうほどクラッチ板は摩耗しています。

 

クラッチカバースプリングのベアリング当たり面もかなり摩耗しています。

このようにクラッチ板の溝も無くなっていますし、クラッチカバースプリングとレリーズべアリングの当たり面もかなりすり減っていて部品の限界は迎えていました。

 

しかし、他にも今回の不具合を引き起こす原因の限界を迎えた部品がありました!!

レリーズベアリングを押すフォークという部品です。

右側のシャフトが不具合を起こしたものです、よく見てみると!

曲がってひびが入っています!

右側は くの字に曲がってしまっています!

 

これではレリーズベアリングをうまく押すことが出来ないためストローク異常を検出するのは当然です。

原因はレリーズベアリングの摺動が上手くいかずに動かないところを、デュアロジックユニットがクラッチを無理やり切ろうとしたことだと思います。

 

正常な状態ではこのように動作しています。

手で動かしているところがデュアロジックがクラッチを切るときに押すところです。

レリーズベアリングがスムーズに動いていればそんなに負担は掛から無いところです。

 

デュアロジックの不具合で何度か取り上げているクラッチ不良ですが、このクラッチ自体はマニュアル車と同じものを昔から使っています。

デュアロジックはギアを入れて停止しているときはクラッチを切ったまま(ベアリングを押している状態)で待機しています。

マニュアル車でしたら運転手が疲れるのでニュートラルにしてクラッチを開放するためベアリングの負担はなくなります。

デュアロジックになったからといって強化されているわけではないところがイタリアらしい感じがします。

クラッチをオーバーホールして不具合は解消し、故障コードP060Cコントロールユニットも拾わなくなりました。

様々なところで一筋縄に行かないデュアロジック不具合、故障探求も大変です。

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