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故障修理・整備 ニッサン

ニッサン エルグランド(E51)エンジン掛からない

ニッサン エルグランド(E51)のご入庫

エンジンが掛からないということでご連絡をいただきました。

エンジンが掛からないと一言で言っても様々な掛からないという状況があります。

今回の掛からない状態をピックアップしてみます。
①クランキングスピードは正常 (バッテリー・スターターモーターは問題ない)
②初爆が無い (燃料が出ていないか火花が飛んでいない可能性がある)
③診断機での故障コードは読み出していない(クランク角センサーは正常な可能性大)
上記のような状態であることは確認できました。

次に、ひとつひとつ確認しながらトラブルシュートを進めます。

実際に火花が飛んでいるのか燃料噴射が行われているのかを点検します。

◆火花はイグニッションコイルをアナライザーでチェックしたところ波形を検出できたので問題はなさそうです。
(コイルの先のスパークプラグが悪くなることもありますが6気筒6本とも同時に壊れる可能性はありませんので省くことにします。)

◆インジェクター(燃料をエンジンに噴射する装置)の作動音をチェックしますが、しっかり作動音がしています。

この2点が正常であることから③のクランク角センサーも正常と判断します。
(クランク角センサーが異常だとエンジン回転を読み取ることが出来ないので火花も噴射も信号が出ないので作動しないため)
同時にイモビライザー(盗難防止装置)も同様の理由で正常と判断します。

 

では、なぜエンジンは掛からないのでしょう?もう一度考えてみます。

エンジンが回るためには、3つの要素が必要になります。

1.良い火花
2.良い燃料
3.良い圧縮

圧縮は、クランキングのエンジンの音を聞く限り問題はありません。
火花も、コイルの先にスパークしているので正常と判断します。

残るは燃料です。

インジェクターには圧力のかかった燃料が送られていて、先端のノズルを開閉することで燃料の圧力を利用して霧吹きの様に燃料を噴射する仕組みになっています。

先ほど点検したのは、インジェクターのノズルの開閉作動音です。

もし燃料が送られず燃料圧力が掛かっていなければ、いくらインジェクターが開閉していても噴射はされません。

燃料を圧送している燃料ポンプを点検してみます。

すると燃料ポンプは作動しているのですが圧送されていません。チョロチョロしか送られていないのです。

これでは、燃料圧力(燃圧)が低く噴射できませんので、エンジンは掛かりません。

原因は、燃料ポンプでした。

燃料ポンプを交換後は正常にエンジンはかかるようになりました。

このような電気部品は、突然壊れますのでなかなか予防することは難しいので、永く乗り続けたい方は10万kmもしくは10年を目安で予防的に交換したほうが良いかと思います。

国産車では比較的耐久性が高いのですが、輸入車ではメジャートラブルでもあります。

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