栃木県宇都宮市の整備工場
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ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 フィアット

FIAT Panda4x4(169) 高負荷時おかしい?

Fiat PANDA4x4(169)のご入庫

ご用命は
”マニュアルギアを高めにして走行していると何か変な音がする感じがする”
”燃費が異常に悪くなった”
との事

早速、試乗してみると何やら加速が鈍い感じとギアを高めにして負荷を与えると調子が悪いことが確認できました。どうやらノッキングの様に感じます。

診断機を繋ぎ故障コードの読み出しを行いましたが特に異常は検出されませんでした。

 

ノッキングを感じたので点火系統の点検を行います。

このエンジンは、4気筒1200ccですがイグニッションコイルは2個しか使用されていません。

1個のイグニッションコイルで2気筒を同時点火する仕組みになっています。

 

イグニッションアナライザーを使いそれぞれのコイルの状態をモニターしてみます。

ピーク電圧の振り幅を手前側コイルと奥コイルで測定すると奥側のコイルが異常にピーク電圧が高く大きく振れてしまってしまっているのがわかります!

ピーク電圧の変動値を比べると奥のコイルは振り切っています、振り切っている電圧は明らかに異常で奥のコイル壊れていることは間違いなさそうです。

 

交換後の電圧の平均値はここまで下がり(正常値に戻った)安定しました。

 

交換前と交換後の電圧を波形もあわせて比較してみます。

交換前の波形:枠からはみ出るほど振り切っています数値で見ると62kvもあります。

交換後の波形:ピーク電圧が低いですし、波形の形も理想的な形を表しています。

数値で見てもこれだけ低くなったのがわかります。

火花の状態が悪かったため、アクセルを踏み込んで負荷がかかったときに,うまく火花を飛ばすことが出来ず燃焼状態が悪くなり今回の症状を招きました。

 

イグニッションコイルの故障は、完全に壊れればエンジン不調で走れなくなるのですが、今回の様に少し壊れた状態ですとなかなか気が付きにくいものです。

FIATに限った故障ではありませんので、気になった方お気軽にご相談を。

 

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