栃木県宇都宮市の整備工場
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ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ダイハツ

ダイハツ ムーブ 振動が大きい・キコキコ音

ダイハツ ムーブ(L175S)エンジン型式KF

”DレンジやRレンジに入れると振動が大きくなってキコキコ音がする”とのことでご入庫いたしました。

症状を確認してみると確かにDやRレンジに入れると車体の振動が気になります。それに、キコキコと小さい音がエンジンのほうから聞こえてきます。

Nレンジでは振動はあまり気になりませんし、エンジン自体は調子悪くはありません。

このような症状でありがちなのはエンジンマウントのへたりです。

エンジンマウントとはエンジンを支えている部品です。IMG_20151210_092107

エンジンは掛かっているときはかなり振動します。そのまま車体に乗せては振動が車体に伝わり大変不快なものになってしまいます。

そこでエンジンをゴムで出来ているマウントの上に乗せたり、吊ったりすることでゴムで振動を吸収して直接振動が車体に伝わらないようにしています。

写真の矢印がエンジンマウントなのですがエンジンの重さに耐え切れずマウントがへたり下側のプレートに乗っかってしまっていました。

乗っかってしまっているので振動は直接車体に伝わりますし、ゴムが触れてキコキコ音が出ています。

IMG_20151210_093522

左:旧品                   右:新品

矢印部分の隙間が狭まっているのがわかりますか?

触ってみると旧品はふにゃふにゃになっていてエンジンを載せると隙間は完全になくなってしまいました。

実は最近のお車はエンジンマウントも進化していて単なるゴムではなく中に液状のシリコンが封入されています。

要するに水風船の上にエンジンが載るようになったのです。

今までのゴムだけのものよりさらに振動吸収の向上が望むことが出来ます。

IMG_20151210_102114

旧品を切ってみました。このように液体が出て来ます。

以前は高級車に採用されていましたが、最近ではエンジン振動の大きい軽自動車にも採用されることが増えました。

今回はマウントのへたりが原因でしたが、マウントがパンクして液体が抜けてしまった場合でも車体の振動が大きくなりることがあります。

距離が伸びたり、年数がたったお車ではマウントを交換するだけでしゃきっとすることがあります。

ダイハツ車では比較的このような症状が多いです。今回のお車も7年、30000kmとそんなに経って無いお車だったのですがこのような不具合が発生しました。

症状が一致する方または気になる方お気軽にご相談下さい。

 

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