栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 トヨタ ダイハツ

トヨタ ピクシスエポック(LA300)オーバーヒート

トヨタ ピクシスエポック(LA300)のご入庫

ダイハツ ミラのOEM車両になります。

走行中赤い水温ランプが点灯して警告灯がなるときがあるとのこと。
写真

この車両には水温計はありませんので診断機をつないで水温を読み出すと110℃ほどでしばらく見ていると120℃を超える勢いでオーバーヒートを起こしていました。(外気温30度超時)

オーバーヒートの原因を調べていきます。

まずは冷却がうまくいっているか電動冷却ファンが作動しているか見ると全開で回っているので問題はなさそうです。

 

次に冷却水がうまく循環しているか見るためヒーターを全開にします。

室内側で熱風が出るので冷却水はヒーターコアをしっかり循環していると判断します。同時に冷却水を送るウォーターポンプも正常と判断できます。

 

次にラジエーターです。

先ほどの電動冷却ファンは勢いよく回っているのですが放熱するはずのファンからの風があまり熱く感じません。

ラジエータホースのアッパーとロアーホースを触っても温度差に違和感を感じます。

ラジエータが詰まっていて機能していない可能性が濃厚ですので、さらに診断を進めます。

 

再度走行テストを水温をモニターしながら行ってみます。

外気温30℃を超えていたため水温は上昇を続けていきました、水温がややヒート気味まで上昇したためヒーターを全開にしてみるとそれに合わせて水温は下がりました。

ラジエーターとヒーターコアは、ラジエーター:冷却水の余分な熱を外に放熱 / ヒーターコア:室内に放熱して暖房として使用と冷却水から熱を放熱するという意味では同じ役割をします。

先ほどヒーターを全開にして水温が下がったということはラジエーターでは放熱しきれなかった熱を、ヒーターが放熱して水温が安定したのでラジエーターの放熱性能が足りなかったことを意味します。

 

ラジエーターを取り外して分解します。

 

この細い管を冷却水が通るのですが半分以上詰まっています。

ジュル状の不純物も多量に出てきました。

これでは冷却水がうまく流れず放熱できませんので外気温が高い不利な条件下ではオーバーヒートしてしまいます。

 

軽自動車のラジエーターはオーバーホールするよりも交換してしまったほうが信頼度も高く価格も抑えられるため交換します。

ラジエーター交換後は水温は正常に安定するようになりました。

ラジエーターが詰まった原因は、冷却水に使用した水質や電蝕などいろいろ考えられるのですが防ぐには定期的にしっかりしたLLC(冷却水)に交換するに限ると思います。

何度もお話ししますが水温計のない車両は、水温ランプしかあてになりませんので警告が出たときはすぐに止めるようにしてください。

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

サンバー トラック(KT2)ポイント交換

サンバー トラック(KT2) 車検整備の際、点火ポイントの交換依頼を受けました。 EK23 550ccの2気筒エンジンになります。 エンジン後端にこのような部品がありますが一般的にはディストリビューターと呼ばれる火花を分配するものにポイントは組み込まれるのですが、このエンジンは2気筒同時点火のためで分配する必要がないためでディストリビューターという呼び名ではないこのような形になっています。 イグニッションコイルから直接2本ケーブルが出て2気筒に同時に火花(電気)を送ります。 エンジンに付けたままでも交換で ...

続きを見る

ダイハツ エッセ ラジエーターの限界

ダイハツ エッセのご入庫 エンジンの冷却水が漏れているとの事 エンジンルームを除くと明らかに冷却水が漏れています。(赤くなっているのは冷却水の漏れた跡) ラジエーターを交換するためバンパーを外すと大変な事になっているのがわかります。 ラジエーターのアッパータンクからの漏れでアッパータンクのみ交換のオーバーホールも可能ですが軽自動車の部品は安いため、全体がリフレッシュできる社外の新品ラジエーターで交換することにします。 冷却水を継ぎ足して乗っていたそうですが、アッパーホース取付部の樹脂の変色がとっくに限界を ...

続きを見る

Jeep コンパス エンジンチェックランプ点灯

Jeep コンパスのご入庫 エンジンチェックランプが点灯してエンジンもブルブルするとの事 診断機で故障コードを読み出すと下記のものが検出されました。 ・P2173 高エアフロー/負圧漏れ検出(低速蓄積) ・C121C   トルク要求信号拒否 どうも吸気系統で2次空気を吸っていてフェイルセーフを掛けたようです。 実際エンジンヘッドとインテークマニホールドとのつなぎ目に2次空気の吸い込みを確認できました。 インマニ自体にひずみや割れなどが起きているのかもしくはパッキンに何か起きているのは間違いなさそうですがま ...

続きを見る

ニュービートル ブレーキペダルが硬くブレーキが効かない

ニュービートルのご入庫 ブレーキペダルが硬い感じがして強く踏んでいないと車が進んでしまうとの事 入庫時、確かにブレーキペダルの硬さは正常時より硬く感じますし、オートマチック車なのでクリープ現象で進むのを止めるのにブレーキペダルをしっかり踏んでいないと動き出してしまいそうです。 通常ブレーキにはブースターと呼ばれる倍力装置が装着されており軽い踏力でブレーキペダルを操作できるようになっています。 こちらのお車では、エンジンの負圧を利用してブースターを作動させます。   エンジンルームから何やらシュー ...

続きを見る

トヨタ セリカ(ST183)アイドリング回転が低い

トヨタ セリカ(ST183)のご入庫 ”アイドリング低すぎて止まりそうになる”との事 初めにダイアグコードの検出がないか確認します。 この時代のトヨタではT端子をアースと短絡することで故障コードを読み出すモードに切り替えてチェックランプの点滅で読み取ります。 https://masutaka.co.jp/images/VID_20230628_163405.mp4 特に故障コードの検出はありませんでしたのでセンサーなどは問題なさそうです。 アイドリングの回転をコントロールしているのはISCV(アイドルスピ ...

続きを見る

アルファロメオ155TS 次々起こる電気トラブル③

アルファロメオ155ツインスパークのご入庫 前回、ストップランプの点灯故障修理を行いました。リンク トランクのヒンジ部の配線故障が原因で配線修理を行い各電装の動作確認を行ったのですが、灯火類に関してはすべて正常に作動するようになったのですがトランクの開閉を行う電磁ロックが全く作動していません。 お客様にお聞きすると以前から動かなくなっていて、ずいぶん前に他店で診てもらったことがあるそうなのですが直せなかったそうで不便ですがカギを使用して開けていたそうです。 トランクヒンジ部にここのロック配線も通っており関 ...

続きを見る

アルファロメオ155TS 次々起こる電気トラブル②

アルファロメオ155ツインスパーク 前回、ABSモーターが回りっぱなしになる不具合の修理をご案内しましたが、その際右後ろのストップランプの不灯火の指摘も受けていました。 単なる電球切れかと思われましたがユーザーもすでに電球を交換して球切れではないことは確認済みとのこと。 実際、点検しても電球は切れておらず点灯させる電気が電球まで来ていないことが確認できました。   そこで電源側のヒューズを点検するとヒューズが切れていました。 ヒューズを交換して一件落着かと思いましたが、交換してもブレーキランプは ...

続きを見る

アルファロメオ155TS 次々起こる電気トラブル①

アルファロメオ155ツインスパークのご入庫 ABSモーターが回りっぱなしで止まらないとのこと。 エンジンを切った後も回り続けてしまうためバッテリーを切り離して何とか止めたとのこと。 入庫時もバッテリーをつなぐとエンジンが掛かっていなくてもポンプが回る音がします。 ブレーキのABSユニットからモーター音がするので、お客様がおっしゃっている症状で間違いありません。 モーターが回り続けているのでモーターの電源をコントロールするABSユニットのリレーを小突くとポンプは停止しました。 このユニットの中には作動用のリ ...

続きを見る

11月の休業日 ご案内

11月の休業日は、3,12,19,23,26日とします。

続きを見る

ニッサン パオ バッテリーが上がる

ニッサン パオのご入庫 バッテリーが上がりエンジンが掛からないとの事、入庫時バッテリーはすっからかんの状態で搬送されました。 ここまでバッテリーが突然、カラになるというのは半ドアやランプの点けっ放しにしてしまうと起きるのでお客様にそのような状態が無かったか確認しましたが、特にそのようなことはなかったとの事。 バッテリーの劣化も疑いましたが当店で少し前に車検整備を行って正常なことも確認したばかりですので、ここまで急激にだめになってしまうことは考えづらいです。 単純にバッテリーではなさそうなのですが、ひとまず ...

続きを見る

-故障修理・整備, トヨタ, ダイハツ

© 2023 増高自動車工業有限会社