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故障修理・整備 ミニ

MINI カントリーマン(R60)オイル漏れによるエンジン異音

MINI カントリーマンの(R60)のご入庫

エンジンからキューという音がした時があるので調べてほしいとの事

点検してエンジン前側(ベルト側)に大量のオイル漏れがありベルトなどにも付着しているのを確認しました。

異音は確認できませんでしたが恐らくベルト関係の部品に多量にオイルが付着していることからベルトスリップにより発生したのではないかと判断しました。

それともう一つ、見逃せない不具合が起きているのを発見しました。

これはクランクプーリーですがゴムが膨潤してはみ出してちぎれてしまっています。

このゴムはダンパーの役割をしておりクランクプーリの内側と外側をダンパーゴムで溶着していて、ねじれ振動をゴムが吸収する役割があります。

漏れたオイルがダンパーゴムに付着して溶けたり膨潤してはみ出してしまっています。

最悪、ゴムが剥離すると外側のプーリーが外れて周囲の部品を破壊する恐れがあるため早急に交換する必要があります。

 

オイル漏れの原因はクランクシャフトのオイルシールからの漏れが濃厚なのですがベルト周りの部品を外して他に点検しながら作業を進めることになりました。

分解を進めてこのエンジンで良く起きるタイミングチェーン関係の部品からのオイル漏れは見受けられませんでした。

チェーン関係故障事例 リンク①
チェーン関係故障事例 リンク②

オイル漏れはやはりクランクシャフトのオイルシールからで、回転部分のためオイルを周囲に巻き散らかしたのが原因でした。

 

 

オイルシールの内側はこのような部品で、ここにオイルシールのリップが当たりますのでオイル漏れを起こした際は交換しておきたい部品になります。

しかし、ここを外すにはタイミングチェーンが絡んできますのでしっかりSSTを使用してタイミングがずれないようにしてから取り外す必要があります。

 

フリクションテンショナーもオイルまみれです。

定番のウォーターポンププーリーもゴムに劣化ヒビが出てきているので交換です。

オイル漏れ修理後は異音の発生も見受けられませんでしたので修理完了です。

 

この車両を始めに診させていただいた際、異音が出るシチュエーションなど問診したうえで車両を拝見してベルト周りに漏れたオイルが付着したことことが原因だろうと当店では診断しました。

しかしお話を伺うと今回整備する前にディーラーでかなり高額なオイル漏れ修理を行ったばかりだとの事でした。

ディーラーでのオイル漏れ修理箇所はエンジン後部や上部で今回の部分の修理は行わなかったことは明細を見させていただいてわかりました。

ただお客様はディーラーでの修理の際にも異音の話をしていたが修理引き渡しの際も目の前で異音が出ていた状態で返されたそうです。

ディーラーの言い分ではオイル漏れ修理の依頼されたところはしっかり治したとの一点張りで異音の件は話を避けられたため少し呆れて帰宅されたそうです。

このような経緯があって当店に依頼されました。

修理メニューに関しては当事者間の見解の相違などもあるので何とも言えませんが、ベルト周りにオイルが大量に付着しているのとクランクプーリーの状態を見てお客さまが指摘している症状が関連する不具合であることは容易に判断できます。

それにクランクプーリーはゴムが剥離すればプーリーが分離して周囲の部品を巻き込んでかなり大きな被害を出してしまう重篤な状態でありました。

 

修理のメニューを立てるのは修理自体と同様に非常に難しく、単に治すということだけでなくお客様の要望や経緯などしっかり聞き取りを行ったうえで総合的に判断しなけれなりません。

特に経緯(修理内容や車両購入のタイミングなど)はユーザーにしかわかりませんので、お話しされて協力して車両を良くしなければなりません。

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