栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ホンダ

ホンダ トルネオ(CF-5)エンジンオーバーヒート

ホンダ トルネオ(CF-5 )のご入庫

エンジンチェックランプが点灯してギクシャクするとの事。

入庫時エンジンはふけ上がらず、エンジンチェックランプが点灯していました。

エンジンルームを点検しようとボンネットを開けると異常なくらいの熱気に襲われました。

冷却水の激しいにおいがしますのでオーバーヒートを起こしていることは容易に判断できる状態です。

すぐにエンジンを止めて冷却をしたいのですがかなりの高温で危険ですので少しずつ水を掛けて冷ましていきます。

ようやく冷めたところでラジエーターに水を入れるとアッパータンクから水が漏れ出してきました。

オーバーヒートの原因はラジエーターからの冷却水漏れです。

 

本来、このアッパータンクは黒い樹脂なのですが経年劣化で白化して割れ始めている状態です。

 

経年劣化してラジエータのほかの部分も傷んでいることが予想できるためラジエーター自体を交換することになりました。

やはりホースを外すと取り付け部がたやすく割れてしまいました。

ここもかなりの高温にさらされているためこのようになることが多い部分です。走行中にホースが吹っ飛ばなくてよかったです。

漏れ箇所以外でオーバーヒートを起こしたら交換しなくてはいけない部品があります。

これはサーモスタットで水温により水路の開閉をする役割をしますが、異常な高温にさらされると壊れてしまう部品です。

やはり壊れて曲がってしまっていました。

 

漏れ箇所の修理とサーモスタットの交換を終えてようやくオーバーヒートによるダメージを点検することが出来るようになります。

オーバーヒートの本当の恐ろしさはヒートによるダメージがどこまで及んでいるかということです。

冷却水の漏れがない状態でエンジンに負荷を掛けて、熱による歪みや正常な水圧・油圧を掛けてダメージがない事をチェックしなければなりません。

特に古い車になると元々ガスケットなどが傷んでいることがありオーバーヒートが弱った部分にとどめを刺すなんてこともあります。

こちらの車両は、入庫時かなり酷い状態でしたので重大なダメージがあるのではと少しあきらめていたのですが奇跡的にダメージは有りませんでした。

機械を作動させるためには適温でコントロールする必要があるのですが、そのコントロールが出来なくなった場合は最悪の結末を迎えることがありますのでご注意を。

故障事例① リンク

故障事例② リンク

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

ニッサン ADバン(Y12)エンスト

ニッサン ADバン(Y12) エンジンがブルブルしてエンストするときがあるとの事。 入庫時はやはりラフアイドルの状態で今にもエンジンが止まりそうです。 診断機を使用して故障コードを読み出すと複数シリンダーのミスファイヤーとO2センサーに関するものを検出しています。 複数シリンダーでのミスファイヤーですと独立点火なため電気的な点火系統は考えづらいですし、O2センサーがリーン側でエラーを検出していますので空燃比に起因する故障と思われます。 症状をよく観察するとエンジンはかなり不安定ですが周期的に回転が上がり落 ...

続きを見る

アウディA5(F5) ウォーターポンプ冷却水漏れ

アウディA5(F5) 冷却水レベル警告が出て継ぎ足したがしばらくするとまた減っているとの事。 冷却水が漏れていることで減ると思われますがぱっと見た感じでは大きく漏れてはいないように見えます。 しかしこのエンジンではオーソドックスに漏れるところがあります。 インテークマニホールド側から見た姿ですがこの奥にあるウォーターポンプから漏れることが非常に多いです。 実際わずかなすき間からのぞくと冷却水が漏れているのがわかりました。 少しずつ漏れるのですぐに乾いてしまい下まで垂れてくるのが遅いので気が付きづらいのです ...

続きを見る

VW シャラン エンジン不調後 掛からなくなった

VW シャラン ガクガクするエンジン不調が始まったが何とか自宅にたどり着いた、しかし翌日はエンジンは完全に掛からなくなったということで積載搬送されました。 入庫時クランキングは出来ますが初爆がなくエンジンは掛かりません。 診断機を繋いで故障コードを読み出します。 バルブタイミングと空燃比に関する故障コードを検出していました。 バルブタイミングに関するエラーを検出していますので嫌な予感がしますが、基本的な点検は必要なのでガソリンエンジンの3要素”良い火花・良い燃料・良い圧縮”を点検していきます。 燃料ポンプ ...

続きを見る

マツダ RX-8 クラッチレリーズベアリング破損

マツダ RX-8 走行中、クラッチが切れなくなったとの事で積載搬送されました。 クラッチペダルを踏み込んでも何か変な抵抗があり、クラッチを完全に切ることが出来ずギアもうまく入りません。 以前からクラッチペダルの操作力が大きくなっているのでオーバーホールの時期であることをお知らせしていましたので、クラッチシステムに何か異常が起きていることは間違いないのでクラッチオーバーホールを行うことになりました。 トランスミッションを降ろしてクラッチシステムを見てみると・・・ レリーズベアリングが粉々に飛び散っていました ...

続きを見る

8月 夏期休業日のお知らせ

8月は、11日から18日 4日、25日は休業させて頂きます。

続きを見る

ルノー カングーⅡ エンジン掛からない

ルノー カングーⅡのご入庫 エンジンが掛からないとのことでご入庫 クランキングは正常にできますが初爆は無くかかる気配はありません、診断機で故障コードの読み出しを行いましたが特に何も検出しません。 このような症状で一番に疑うのは燃料ポンプです。 エンジンとしては単なるガス欠ですので故障コードの検出も無いためです。(一部の車種は燃料圧力に関してもモニターして故障検出するものもあります。) 実際にエンジン側でガソリンが来ていないのも確認できたので燃料ポンプ自体の点検を行います。 しかしこの車両、車体床に燃焼ポン ...

続きを見る

アルファロメオ 147TS 走行中ゴー音

アルファロメオ 147TS のご入庫 別件のご依頼でお預かりしていましたが走行テストで異音が発生していることに気が付きました。 スピードに比例してゴーと低い音が後方から聞こえてきます。 考えられる事として車輪軸の軸受けであるハブベアリングの不良です。 車両をリフトアップして後ろ車輪を手で回すとゴーと音が出ます、手で回したくらいでこれだけの音が出るのでは走行中はもっと大きな音になるのは当然です。 異音が出ている後輪のハブベアリングアッセンブリーを交換します。 ディスクローターを外すとハブアッセンブリーがあら ...

続きを見る

マツダ デミオ (DJ5)スピードメーター故障

マツダ デミオ(DJ5)のご入庫 スピードメーターが壊れて表示されないとの事 デジタルメーターですがデジタルが目まぐるしく動きスピード表示が出来ません。 https://masutaka.co.jp/images/VID_20240620_143921.mp4 それほど年式が経っていないようですがこの時代のマツダ車は比較的このような故障が多いそうです。 しかしメーターを新品に交換すれば部品代は非常に高額ですし、オドメーターの距離も変わってしまいます。 そこでメーター修理業者に相談して何とかこの表示部分の不 ...

続きを見る

スバル レガシィ ツーリングワゴン(BH5)ステアリングラックボールジョイントのガタ

スバル レガシィツーリングワゴン(BH5) ステアリングラックブーツが劣化により破れていますが、どうもブーツだけでは済みそうにはありません。 このブーツはステアリングラック内部に汚れなど入らないようにするのと、この中にあるボールジョイントの保護が目的になります。 破れたまま使用していると水や汚れが入り込みボールジョイントの潤滑グリスを流してしまったりグリス自体に砂など硬い不純物を取り込んでしまいボールジョイントやラック本体を壊してしまいます。 ブーツを外してボールジョイントを診てみます。 グリスが洗い流さ ...

続きを見る

BMW X5(E70)駐車後 車体が傾く

BMW X5(E70)車検でのご入庫 ご用命で2~3日駐車後に右後ろの車体が下がっていることがあり、エンジンを掛けると元に戻ることが気になるとのことでした。 一般的な金属バネを使用している車両ではこのようなことは起きませんがエアサスペンションを搭載してモデルではこのようなことが起きます。 この車両は前輪は金属バネ・後輪は空気バネを採用しています。 エアサスペンションはベローズと呼ばれる風船をバネとして使用しますが、このベローズはゴムでできているため空気が漏れてつぶれてくることで車体が傾きます。 右後輪が傾 ...

続きを見る

-故障修理・整備, ホンダ

© 2024 増高自動車工業有限会社