栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 トヨタ

トヨタ カローラバン(KE74)主治医の選択②

トヨタ カローラバン(KE74)

前回エンジンの故障修理についてご案内しましたが、他に重要な部分で車検を合格できない故障がありました。

それはブレーキの引きずりです。

左前の車輪がブレーキが掛かったままで手では回りません、ブレーキキャリパーのピストンが固着したことが原因です。

他の部分もメンテナンスを行った形跡がない事から、ブレーキ系統のオーバーホールを行うことになりました。

 

まずはブレーキマスターシリンダーです。

ここはブレーキペダルで押して油圧を発生させ、各車輪に油圧を送るポンプの役目をします。

中には何か大きなゴミが出てきました。精密なシリンダー内部には有ってはいけないものです。

幸いシリンダー内部に錆は発生していなかったので、新しいインナーキットでくみ上げます。

 

次に後輪のブレーキです。

ドラムブレーキでホイールシリンダーからブレーキフルードが漏れてしまっていた事と、サビで半固着状態になっていました。

シリンダーのサビが酷いので新しいホイールシリンダーに交換します。



ブレーキシューの残量もわずかですのでこちらも交換します。

 

もう一つ忘れてはならないのですが後輪を駆動するアクスルシャフトのシールが悪くデフオイルが漏れ出しているのでオイルシールも交換します。

漏れを放置しているとドラム内部がデフオイルだらけになりブレーキが効かなくなってしまいます。

シールが正常な状態ならばベアリングにデフオイルは付着しません。

 

引きずっていたディスクキャリパーをオーバーホールします。

ブレーキパッドも摩耗していたので新しいものに交換。

 

ブレーキホースも劣化によるヒビが出始めていたのですべて交換します。

ここまで行うことでブレーキの油圧系統すべてのオーバーホールが完成したわけです。

 

このように整備内容を説明すると決して難しい作業ではありませんが、今回ディーラーでは手に負えなかった理由があります。

 

それは今回交換した部品の半分以上は自動車メーカーでは製造廃止で入手困難(不能)であったことです。※社外品も国内欠品

ディーラーでは製造廃止になった部品の入手が出来なければ整備もおのずとできませんので断ります。

当店では錆びて使用できなかった金属部品は中古品を使用したり、製造廃止部品はデットストック品や海外から取り寄せることで何とか入手して整備を行うことができました。

 

トヨタ車のかつカローラというメジャーな車両であったことが幸いしました。

 

残念ながらここまで部品入手が困難な作業になると、ほとんどの整備工場では断られることでしょう。

しかし、このお車を新車から30年以上も乗り続け、仕事で今でも使ってきたお客様の気持ちがあるからこそ何とかしてあげたいと思うものです。

実作業よりも部品探しの方が困難なこのような作業であったとしても、最後にお客様に喜んでもらえたことで報われました。

ある程度年数が経った車両や、少し特殊な車両では販売ディーラーでは手に負えなくなるという話はよく耳にしますが断られてあきらめるだけでなく、ユーザーサイドでも店舗探しをすることで整備を行ってもらえる会社や整備士と出会えるかもしれません。

次回、整備・故障修理番外編 つづく

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

ニッサン DAYZ(B21W) エンジン掛からない

ニッサン DAYZ(B21W) エンジンが掛からないとお電話が入りました。 エンジンが掛からない状態をよく聞き出します。 ・キーのマークが点灯してクランキングできない。メーターも点かない。 ・キーの電池を変えたが変わらず掛からない。 ・スペアのカギも持ってきたけど掛からない。 ・車両バッテリーは最近交換してある。 上記の状況の中で気になるのが鍵のマークが点灯しているということです。 この車両はキーをプッシュスタートボタンでエンジンを掛けるタイプですのでリモコンの電池が無くなってしまうとボタンを押しても掛か ...

続きを見る

ボルボ V70(875)エンジン不調・エンスト

ボルボV70(875)のご入庫 エンジン不調でエンストしてしまうとのこと。 入庫時はアイドリングがほとんど出来ずエンジンがかかってもすぐにエンストするような状態でエンジンチェックランプも点灯しています。   診断機にて故障コードを読み出すとエアマスセンサーのエラーを検出していました。 エアマスセンサーのコネクターを外すと完調まではいきませんがエンストもせずアイドリングも保持していますのでエアマスセンサーの信号が悪影響を与えていたのは間違いなさそうです。 エアマスセンサーとはエンジンに取り込む空気 ...

続きを見る

いすゞ エルフ(NJR85)DPD分解洗浄②

強制再生もできなくなったこちらの車両、各部点検してDPDに詰まりがあることが確定したので分解洗浄を行うことになりました。 いすゞ エルフ(NJR85)DPD分解洗浄① 外したDPDはこのような形をしています。 中は酸化触媒とDPDのセクションに分かれます。 初めにエンジン側の酸化触媒の入り口を見てみます。 ここはエンジンから出てきた排気ガスをもろに受けるところになりますが大きなススの塊で半分近くふさがっています。 次に分解していきます。 DPDの入り口側はパッと見た感じあまり汚れていないように見えます。 ...

続きを見る

いすゞ エルフ(NJR85)DPD分解洗浄①

いすゞ エルフ(NJR85)のご入庫 DPDの堆積限度を超えてそのたびに対策していましたが(事例リンク)いよいよ強制再生もできなくなってしまいました。 正常な状態ですとDPDの差圧が大きくなるとススで詰まっていると判断して自動的に強制再生が始まります。 しかし、"強制再生を無視したり" "使用過程の不利な癖"などで詰まりが解消しないことが続くとエンジンチェックランプを点灯させてフェイルセーフを掛けます。 ※フェイルセーフはメーカーによって条件や作動の仕方は変わります。   こちらの車両、チェック ...

続きを見る

FIAT パンダⅢ(312)ダブルマスフライホイール破損

FIAT パンダ(312)のご入庫 ディーラーでダブルマスフライホイールの故障を指摘されて当店にいらっしゃいました。 まだ走行できる状態でご入庫されましたがエンジン振動が大きいのとデュアロジックシステムもエラーが出てギア抜けを起こしたそうです。 ディーラーで診断済みとの事ですが、当店でもディーラーでの診断結果と実車を確認した上で同様の診断結果となりダブルマスフライホイールの故障が起きていると判断しました。 基本はクラッチオーバーホールと同様の作業になりますのでトランスミッションを取り外してクラッチを点検し ...

続きを見る

MINI クーパーSDクロスオーバー(R60) チャージランプ点灯

MINI クロスオーバークーパーSD(R60)のご入庫 チャージランプが点灯するとの事。 チャージランプとはバッテリーの形をした警告灯ですがバッテリーの良否を表示しているわけではなく充電系統に異常があることを警告するランプになります。 充電系統のカナメである発電機であるオルタネータを点検すると何やらゴムカスのようなものがベルト周りに多数飛び散っているのがわかりました。 このディーゼルエンジンでよく起こる不具合の可能性があります。 結果として予想通りクランクプーリーのダンパーゴムが剥離したことでプーリー自体 ...

続きを見る

シトロエン C3 納車整備?

シトロエン C3のご入庫 中古で購入したこちらの車両、購入時車検を取ったうえで納車されたようですがブレーキが無いように見えるので点検してほしいとのご依頼。 走行距離4万㎞台なのでそれほど傷みはないかと思われますが、ブレーキを簡単にチェックするとフロントブレーキパッドがほとんどありませんしブレーキディスクローターの摩耗も激しいのがすぐにわかりました。 車検は購入時に取っているがちゃんとした整備が行われていないようですので当社で法定点検を行いリセットの意味で全体をメンテナンスを含めた点検整備行うことになりまし ...

続きを見る

メルセデスベンツ CLA180 エアバック警告灯点灯

メルセデスベンツ CLA180 メーター内にエアバックの警告灯が点灯したとのこと 診断機にて故障コードを読み出します。 B005013 運転席シートベルトバックル機能障害・断線 このようなエラーコードを検出しました。 シートベルトバックルとはシートベルトを装着するときに差し込む部分のことで、この部分の機能障害を訴えてきました。 バックルアッセンブリーを交換します。 交換後はエラーの検出も収まりました。   従来からシートベルトバックルにはシートベルトをしないと警告灯や警告音を発報するスイッチが内 ...

続きを見る

FIAT 500L ツインエア ドックボーンマウント切れ

FIAT500Lの車検でのご入庫 500Lは正規での日本未導入車両で、こちらは500Lのツインエア搭載モデルになります。 車検整備はいつも通りの内容ですが点検時交換必要か所を発見しました。 エンジン下部にあるエンジンマウントですが切れてしまっていてエンジン全体が前後に大きく動いてしまっている状態です。 ドックボーンマウントなどと呼ばれるロアマウントになります。 FF車ではこのように下側でエンジンの動きを抑制するマウントは良く採用されています。 交換が必要ですが並行車両なので日本国内で部品の流通が無いため海 ...

続きを見る

ルノー ルーテシアⅢ(クリオ)エンジン掛からない

ルノー ルーテシアⅢ(クリオ) エンジンが掛からないとのことで搬送されました。 症状が起きた時のシチュエーションをまとめます。 ・マニュアル車でギアを入れたたままでクラッチを踏まずにクランキングをしてしまった。 ・その直後からクランキングが出来なくなった。 ・ジャンピングをしてもうんともすんとももいわない。 ・メーターの表示も作動せず黒いまま 上記状態で搬送されましたので、車両の状況を確認していきます。 ・キーを回してもメーターの作動は無くスターターモーターも全く反応していない状態。 ・バッテリーの測定値 ...

続きを見る

-故障修理・整備, トヨタ

© 2026 増高自動車工業有限会社