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ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ダイハツ

ダイハツ アトレー(S220G)オイルプレッシャーランプ点灯

ダイハツ アトレー(S220G)のご入庫

お電話で、”オイルのマークが点いたけど乗っていて大丈夫?”とのご連絡。

エンジンが掛かっているときにこのランプが付いた場合は即エンジンブローにつながってしまう重要な警告灯です。

絶対にエンジンを掛けないようにお客様には指示しました!

 

エンジンが心臓なら、オイルは血液だと思っていただければよいです。

エンジンが掛かっている間は、オイルポンプも回り常にオイルが循環しています。

オイルプレッシャーランプは、油圧が掛かっている=オイルが循環している をモニターする重要な役目なのです。

しかし、そこは機械ですのでランプを点灯させてしまう原因には様々な要因があります、主なものとしては以下のものです。

①エンジンオイルが足りない。
 エンジンオイルはオイルパンにあるオイルをオイルポンプがくみ上げて圧送します。オイルが少ないとくみ上げられなくなり圧送不良でランプを点滅させてしまいます。

②プレッシャセンサー自体の故障
 プレッシャセンサーも機械ですので内部故障でランプを点滅させてしまうことがあります。この場合は実際の油圧はあるためエンジン自体を壊してしまうような故障には至りません。しかし、本当に油圧があるのか診断する必要があり安易な判断は危険です。

③エンジン内部の汚れ
 オイルは血液と表現しましたが、当然血管もあります。オイルが汚れれば人と同じように血栓が出来て油路を詰まらせることがあります。当然詰まった先にオイルは供給されませんので焼き付きを起こします。

④ストレーナーの汚れ
 原因は③と同じで汚れです。オイルポンプはオイルをくみ上げる際大きな異物を吸い込まないように吸い込み口にストレーナーを取り付けています。汚れがストレーナーに付着して塞いでしまうとくみ上げることが出来なくなり油圧低下を招きます。

⑤オイルポンプ自体の故障
 オイルポンプの摩耗などで起こることがあります。

主に上記のような理由で点灯することが多いのですが、故障としては②の理由であることを願うことが多いのですが、プレッシャセンサー自体も汚れにより作動しないことが多いので②の場合でも①③④が絡んでくることが多いです。

 

自走しないようにお願いいたしましたので、積載車で引き取りに伺いました。

状況は、常に点灯しているわけでなくしばらく走ると点き始めるそうです。また、エンジンを止めて掛け直すとしばらくは点かないそうです。

エンジンオイル量を確認したところミニマムレベルを下回っていたため、オイル量が少ないのは確実でした。

応急的にオイルを継ぎ足しましたがやはりしばらくすると点灯し始めました。

①の理由は継ぎ足して適量オイルが入っているので消えました。

次に実際の油圧は掛かっているかを点検しなければなりません。

油圧計をエンジンブロックに取り付けます。

こちらのエンジンの油圧基準値は、1000rpm時 147kpa  4000rpm時343kpaの圧力が必要です。

1000rpm時(黒いメモリの1が100kpa)

4000rpm時

 

どちらも、油圧が正常ですし温度変化してもしっかり油圧が掛かっていましたので、実際の油圧は正常であることが確認出来ました。

故障原因は、オイルプレッシャースイッチで確定しました。

確かにプレッシャスイッチが悪いのは確定したのですがよく見てもらうとわかるように油圧を測る油路部分が汚れています。

オイルが汚れていればコレステロールのように汚れが堆積して場合によってはセンサー接触部をふさぐ可能性も在ります。

オイルフィラーキャップを開けてみても中が真っ黒です。

 

やはり、オイルメンテナンスの不備も考えることが出来るので、フラッシングを行いエンジンオイルとオイルエレメントの交換も行い、まめなオイル交換の重要性とオイルプレッシャーランプの役割をご説明いたしました。

オイルプレッシャスイッチは電気的な部品ですが直接油圧を測るためオイルと接触しています。

このようなトラブルが起きる車は、オイルメンテナンスが悪いことが多いです。

メーターには様々な警告灯がありますが、すぐに止めなければならない警告灯もありますのでご注意ください。

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