栃木県宇都宮市の整備工場
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ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備

車両購入は購入先の信用度も大切です

MINI クラブマン(R55)のご入庫

冷却水が漏れているようで水を足して走行しているので診て欲しいとのご依頼。

漏れ箇所に関しては定番のサーモスタット回りです。

この修理に関しては定番作業のためリンク先をご覧ください。
同様の故障事例 リンク

冷却水漏れに関しては問題なく作業は終了しました。

 

次に入庫した際からライト切れの警報が点灯していた為どこのライトが切れているか点検をしていたところ非常に重篤な事態がこの車に潜んでいることがわかりました。

警告ランプはヘッドライトとリヤのフォグランプ切れを表示していて実際にライトも点灯していません。


しかしこれは単なる電球切れではなかったのです。

電球切れでは無いことを確認した後は診断機で故障コードを読み出すと何か違和感を感じました。

電球切れのエラーを検出しているのですが何か変なのでそもそもの診断機をつなぐ際のモデルコードをよく見るとそこに答えはありました。

この車両はクラブマンというモデルで型式でいうとR55となるのですが診断機をつないでこの車両を認識させるとR56の3ドアモデルとしてコンピューターが繋がっているのです。

この車両の車台番号の打刻

診断機を接続して車台番号を確認

何が起きているかと言いますと、この車両には違う車両のコンピューターが搭載されているということです。

仕様の違う車両のためヘッドライトもハロゲンタイプとHIDで違うため正常に作動させられませんし、リヤフォグも点灯させることが出来ないのです。

F55の全く同じ仕様のコンピューターを入れ替えた(イモビにかかわるユニット部分すべて含めて)のでしたらこのようなことは起きなかったと思われるのですが入手できなかったのかR56用をつけたのが大きな間違いです。

以前、恐らくコンピュータ異常などが起きて違う車両のコンピューターを移植したと思われます。

お客様は車両を購入したときからランプの警告灯が点いていたというのですから非常に問題です。

灯火類が正常に作動しないのは保安基準不適合で車検は通りませんので何かしら改善が必要になりますし、この不具合を解消するにはコンピューターを入れ替えるにしろ対処が必要でそれなりの出費が掛かることをご説明しました。

冷却水漏れがいつから発生していたかは不明ですが、ライトが正常に点灯しない状態で車両を販売している者がいることに非常に驚いたとともに購入者も異常表示が出ている車両を購入してしまうということに危険を感じました。

当店では初めてお車を診させていただく際いつからその車両に乗っているのか、どのようなお店で購入したりメンテナンスを行っていたのかお伺いします。

それは車両単体を診てもすべてがわかるわけではないからです。

車両購入は今後数年間にわたり付き合うものを購入することですし、一般公道を走行するものですので安全性も考えなければいけませんので購入する車両はもとより購入先の信用度も重要です。

昨今では店舗を構えず個人売買のような感じでプロなのか素人なのかわからないような売買することもあるようですし、店舗を構えていてもその車両に対する知識を全く持ち合わせていないようなお店もあるようですのでさらに注意が必要です。

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