栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ニッサン

ニッサン セレナ(C25)エアコンブロアモーター故障

ニッサン セレナ(C25)のご入庫

ご用命は、”エアコンを入れても風が出ない” ”風が出ないと思ったら突然吹き出したりする”との事

この車両はオートエアコンです。

操作パネルでは風量モニターはスイッチに連動して動きますのでパネルに問題はなさそうです。

 

室内にはブロアファンモーターと呼ばれる風を作り出すためのファンをモーターがあります。

このモーターに電源が掛かっているか点検しようとコネクタに手を触れたところ突然モーターが回りだしました。

モーターにかかる電源も操作パネルの操作に合わせて変動するのでやはり操作パネルは正常ですので、モーター自体が故障しているのは間違いありませんでした。

 

ブロアモーターアッセンブリーを交換しました。

モーターの交換でエアコンの風は出るようになりました。

 

しかし、このような故障の場合もう一つ交換すべき重要な部品があります。

これはブロアモーターの回転数(風量)をコントロールするアンプと呼ばれる部品です。

オートエアコンの場合はこのアンプを使用してブロアモーターの回転数を細かくコントロールします。

 

では、なぜこの部品も交換したほうが良いのでしょうか?

ひとつは、当然ブロアモーターと同じ頻度で作動する部品ですので劣化も同様に起きているということです。

もう一つは、今回のトラブルの様にモーターが回らないシチュエーションが起きてしまったということです。

アンプが壊れてモーターが回らなくなる場合も当然あるのですがモーター壊れて回らなくなりアンプを壊してしまうということもあるということです。

 

このアンプを見てもらうとわかりますがアルミのとげとげがあります。
これはヒートシンクで熱を放熱するためのものです、面積を大きくしてより多く放熱するようになっています。

アンプの電気的な部分は非常に小さな部品で黒い塊がパワートランジスタと呼ばれるものでモーターへの大電流をスイッチングしてコントロールしています。

このトランジスタから大きな熱が出るのです。

 

この熱を捨てるために大きなヒートシンクがあるのですが、このヒートシンクから放熱させるには周りの温度が低くなければいけません。

そこでエアコンの風が通る通路に設置してその風に当てることで放熱しているのです。

ブロアモーターが壊れればその風は起きませんので放熱できずに熱でアンプ(トランジスタ)が破損してしまうのです。

 

エアコンの風が出ない場合、操作パネルが正常であればモーターかアンプが壊れていることが多いのですが、どちらにしろこの2点の部品を交換しておいた方が無難であるというわけです。

 

部品自体のトラブル以外にもアンプを保護するという意味では、エアコンフィルターの詰まりも注意すべき点になります。

エアコンフィルターがホコリで詰まればいくらブロアモーターが回っても風が流れないのでアンプに熱がこもってしまいます、先ほどご説明した内容と同じようなことが起きるのです。

エアコンフィルターはほこりなどをキャッチして快適を保つためなのですが、詰まらせればカビが生えたりするばかりでなくエアコンシステムも壊す要因となってしまうので定期的な交換は必須なのです。

定期交換サイクルは1年毎です。

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

クライスラー イプシロン(312)エアコンコンプレッサー圧縮不良

クライスラー イプシロン(312)ご入庫 エアコン(冷房)が効かないとの事。 入庫時は効きが甘いとはいえ冷風は少しは出ていますのでエンジンルームを確認するとコンプレッサーは回っています。 初めに冷媒システムの基本であるガス量の確認から行っていきます。 この車両は500g±40gが規定量ですが80gしか回収できませんでした。 冷媒ガスが完全に足りない状態です、これでは当然冷房は効かないのは当然なので規定のガス量に充填して点検を進めます。 しかし、規定のガス量を入れても冷風はあまり出てきませんので、規定のガス ...

続きを見る

BMW X3(F25)エンスト

BMW X3(F25) 走行中突然エンジンが止まってしまいクランキングし直してもエンジンが掛からないとのご連絡 クランキングは勢いよく出来るようなのでバッテリーなどには問題なさそうです。 電話でいろいろ指示して試しましたが掛からないようなのでレスキューを手配することになりました。 しばらくして積載車で運ばれてきましたが、その時には正常にエンジンが掛かるようになっていました。 診断機で故障コードを読み出してみると ・11A002 高圧燃料妥当性:圧力が低すぎる ・481B01 制御電圧EPKSが低すぎます ...

続きを見る

トヨタ ランドクルーザープラド(KZJ78)発進加速不良

トヨタ ランドクルーザープラド(KZJ78)のご入庫 発進がもっさりしていて進まない感じがするとの事。 こちらのお車オートマチック車両でミッションのトラブルなのかエンジンの出力の問題なのかお電話ではわからないので自走可能との事で乗ってきていただきました。 入庫時、確かにDレンジで発進すると進みが悪い感じがしますがLレンジで発進するとちゃんと進みます。 どうやら2速発進してしまっているために加速がもっさり感じたようです。 しばらくテストしているとオーバードライブランプが点滅し始めました。 このランプはオーバ ...

続きを見る

8月の休業日 お知らせ

8月の休業日は、10日(日曜日)から17日(日曜日)及び3・24日・31日(日曜日)は休業させて頂きます。

続きを見る

メルセデスベンツC200(W205)エアサスペンションスローパンク

メルセデスベンツC200(W205) 朝になると駐車場で車体後方が傾いているとの事。 この車両は4輪エアサスペンション車両で、傾きはエンジンを掛けると直るということからエアサスペンションのベローズからのエア漏れが考えられます。 後輪のサスペンションバネであるベローズ(エアスプリング)から少しずつ空気が抜けることで車体が沈み込み傾きます、エンジンを掛けるとエアポンプも作動して空気を送り込むことで車両姿勢は正常に戻ります。 後輪のベローズを交換します。 見た目では何ともありませんが石鹸水を掛けてエア圧を加える ...

続きを見る

メルセデスベンツ A180(W169) CVTエレクトロユニット故障

メルセデスベンツ A180(W169)のご入庫 トランスミッションエラーが出て変速しなくなってしまうとの事。 診断機にて故障コードを読み出すと。 ・0793 セカンダリスピードセンサー  スピードシグナル使用できず ・0722 アウトップトスピードセンサー スピードシグナル使用できず ・0896 CVTの許容されていない低速への変速 を検出しました。 このモデルもかなり年数が経ってしまいましたが定番の基盤故障での故障コードと一致します。 エレクトロユニットを取り外して基板修理をできる業者様に送り修理依頼を ...

続きを見る

VW TTクーペ(8J)ヘッドライト光量が出ない

VW TTクーペ(8J)車検でのご入庫 灯火類の点検 一件何の問題なさそうですがBVGFTRBBBBBBBBBBBGFTR76大きな問題が潜んでいます。 それはヘッドライトの光量です。 左のヘッドライトの光軸調整の上、光量測定を行いますがこちらは全く問題なし。   しかし右側は測定が出来ないほど光量が低いです。 肉眼で見比べると何となく右側が暗い感じがしますが実際に測定すると左の1/3ほどしか光量が出ていませんのでこのままでは保安基準不適合です。 このヘッドライトはキセノン(HID)タイプのプロ ...

続きを見る

ミツビシ パジェロミニ(H56A)ブレーキペダルが重い

ミツビシ  パジェロミニ(H56A)のご入庫 ブレーキペダルが重くてかなり強く踏まないと止まらないのと、ブレーキを踏むとエンジン回転が上昇するとの事。 ブレーキペダルにはマスターバックと呼ばれる倍力装置が装着されており軽い踏力で強くブレーキが効くようになっています。 このマスターバックが壊れると倍力装置が働いていないわけですからかなり強く踏み込まない限りブレーキは効かず車両を止めるのは難しくなります。 次にブレーキを踏むとエンジン回転が上昇するという不具合ですが、これもマスターバックの故障に起因します。 ...

続きを見る

スマート フォートゥー ワイパーリンク脱臼

スマート フォートゥーのご入庫 ワイパーが動かない、何か前のほうから動いている音だけがするとの事 入庫時ワイパーアームは動きませんがワイパーモーターの作動音は聞こえるのでこの音のことをお客様はおっしゃっていたようです。 このような場合ワイパーモーターから先のリンクに異常があることがほとんどです。 分解していきます。 ワイパーリンクは隙間から見えていますが外すことはできません。   いろいろ外してようやくワイパーリンクを取り外しました。 リンクのジョイント部分がさびて外れてしまっています。 樹脂のブッシュが ...

続きを見る

トヨタ プリウスα(ZVW40) エンジンがガタガタする

トヨタプリウスα(ZVW40)のご入庫 エンジンチェックランプが点灯してエンジンがガタガタするとの事。 チェックランプが点灯しているので故障コードを読み出します。 ・P0401 EGR流量不足 を検出しています。 EGR(Exhaust Gas Recirculation)とは排気ガスの一部を吸気側に戻して最高燃焼温度を下げるなど行うシステムになります。 EGRガス流量にエラーがあると検出しました。 まずは排気ガス流量をコントロールするEGRバルブを取り外して点検します。 バルブが見事に開きっぱなしで固着 ...

続きを見る

-故障修理・整備, ニッサン

© 2025 増高自動車工業有限会社