ホンダ N‐WGN(JH1)

様々なメンテナンス依頼を受けた中でCVTフルード交換を行います。
走行距離は4万㎞台でそれほど伸びてはいませんがしっかりした方法で行ってほしいとのご依頼です。
オイルパンを取り外してでの交換を行います。

ストレーナーを取り外すとバルブボディが現れます。

ストレーナーはやはり真っ黒です。
ストレーナーはオイルパンに溜まったフルードの吸い込み口で不純物の侵入を防ぐ役割になります。
メーカーによっては金属製の金網状のものもあります。

オイルパンに磁石がついていて鉄粉を吸着しますがこちらも汚れています。

通常は清掃したりストレーナーを交換して終了なのですが、この車両にはもう一つ交換するべきところがあります。
それはバルブボディーを取り外すと現れます。

バルブボディを取り外すと中央の丸い部分のフィルターにアクセスすることが出来るようになります。

フィルターを新旧比べると真っ黒な状態になっているのがわかります。
」
交換すべきものをすべて交換したうえで適正油量に調整して学習値をリセットして作業終了です。
CVTに限らずミッションオイル交換に対して様々な考えが飛び交っているため、実際交換するべきなのか交換して大丈夫なのかよくわからないという方が非常に多いです。
それは各自動車メーカーによって交換サイクルに対しての案内がまちまちであることや、ディーラーや整備工場で”交換すると壊れる”などとネガティブな案内をするところが多いことが起因していると思われます。
当社でも、もともと不具合症状が出ているものに対してフルード交換を行うことで良い方向もしくは悪い方向のどちらかに転がるかはやってみないとわかりませんという案内をします。
それは何かしらの症状が現れているということはすでに異常が起きているかもしれませんので交換してみないとわかりませんという意味でそのように案内をします。
しかし何も症状が起きていない時点では一般的なメンテナンスとして交換してもよいと判断しています。
それでも交換方法には注意は必要で特にフルード量に関して自動車メーカーだけでなくミッションのモデルによって調整油温が違いますし、もちろん適合するフルードなどしっかり調べたうえでの交換が必要です。
交換方法も今回のようなオイルパンを外す方法だったりそもそもオイルパンがないミッションなどもありますし走行距離・車両の使用方法・車格(車両重量・ミッション方式)によって使用するフルードを様々な事柄を吟味した上で決める必要があります。
今回案内したような走行距離でのフルードの汚れ具合(不純物の発生状態)やフィルターの装着意味、またはそもそものフルードの役割や性能低下の本当の意味などを考えることで一部のメーカーで言われている無交換という意味合いがどのようなことなのかよく考えるとおのずと答えが出るかと思います。
交換サイクルが無交換という自動車メーカーでも交換してはいけないとは言っていないということをよく考えなくてはいけません。