栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 セレスピード・デュアロジック フィアット

FIAT PANDAⅢ(312) デュアルマスフライホイール破損

FIAT PANDAⅢ(312)のご入庫

デュアロジックのエラーが出てギアがつながらず走行できなくなり搬送されてきました。

 

入庫時はエラーでシフト操作がうまくいかない状態でしたので診断で故障コードを読み出します。

デュアロジックではよく検出される故障コードですが、クラッチに関するものも拾っていますので、故障コードと実際に起きている症状を照らし合わせて探求します。

 

症状は警告灯が点灯してギアがうまく入らなかったり、リバースにしたときギア鳴りが起きます。

ここでリバースギアのギア鳴りが注目すべき症状になります。

リバースギアに入る時にギア鳴りを起こすということはエンジンからの動力をクラッチがうまく切断できていない可能性があるからです。

リバースギアにはシンクロ機能はなく、ギア同士が直接嚙み合うためクラッチがうまく切れないと歯車の当たる音がギア鳴りとして現れます。

前進ギアではシンクロがあるためなかなかギア鳴りとしては症状は現れませんが無理やりギアを入れているので”トン”とショックが伝わってきていました。

 

デュアロジックシステムの中でもクラッチに関係したトラブルであることが絞れてきました。

次にデーターの中でクラッチの劣化度をモニターしてみると一般的な数値とかけ離れた数値が出てきました。

新品で組んだ場合おおよそ3000台の数値なのですが559とかなりずれています。

デュアロジックユニット自体の問題というよりもクラッチ本体に何か問題が起きていると推測できますので、まずトランスミッションを外してクラッチオーバーホールをベースに作業を進めることになりました。

 

トランスミッションを外してクラッチを点検するとクラッチカバーとクラッチディスクの中心軸にずれがあります。

 

軸のずれはクラッチを取り外すと真の原因が姿を現します。
悪名高いダブルマスフライホイールの中心にあるベアリングが破損して芯がずれてしまっています。

これでフライホイールの偏芯によりフライホイールに付くクラッチシステムに不具合が起きたことが確定しました。

 

このトラブルでさらに被害を大きくするのは偏芯したフライホイールがトランスミッションのレリーズベアリングガイドを削り破損させてしまうことです。

 

やはりこの車両も被害は広がっていました。

この部分を交換するためにはトランスミッションも分解しなければならないため部品代・工賃ともに大きく膨らんでしまいます。

レリーズベアリングガイドはベルハウジングと一体のためこのような部品の交換になってしまいます。

フライホイールの不具合があればクラッチストローク量も大きく逸脱しますので劣化度にも表れます、交換後は正常な値を示すようになりました。

 

実は作業着手前に、ここまでの被害が想定出来ていたためお客様には最悪の事態をお伝えしていました。

こちらの車両中古車で購入してまだ数か月しか経っていなかったとのことですので、故障は購入した時点で始まっていた可能性があります、最悪の事態に至ってしまったことは残念でしたが修理を完了してようやくこの車両本来の姿を取り戻すことが出来ました。

 

3代目PANDA(312)はフィアット500のツインエアと同じエンジンを搭載していますが、500がソリッドのフライホイールを使用しているのに対してパンダはデュアルマスフライホイールを使用しているという点で違いがあります。

デュアルマスフライホイール自体フィーリング的にメリットがあるのですが、この車両に使用しているフライホイールは耐久性の信頼度が低すぎたのが問題です。

 

※デュアルマスフライホイールの故障が起きるPANDAに関しては最悪の事態に至る可能性があることを見越したご説明をしたうえで作業に着手いたします。

今回ご紹介した事例のようにクラッチ関係のみの故障もあるのですが、デュアロジックユニットに関係する不具合も重複していることがあるのですが、まずはクラッチの修理を行わない限りデュアロジックユニットの判定はできません。

段階を経て進めていくことになりますので、メカニカル的な説明と金銭的なご説明が重なり合いご説明が長くなりますので対面でお話しが出来ない方では、修理の受付は行いませんのでご理解のほどよろしくお願いいたします。
上記理由のため金額的な問い合わせに関しても電話・メールでは受け付けておりません。

 

 

 

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

トヨタ カローラランクス(ZZE123)

トヨタ カローラランクス(ZZE123) 他店で整備をしてもらっていたが直した部分が部品だけではなく車両側のコンピューターか何か(お客様の言葉ですので不鮮明)がおかしいかもしれないのでそろそろ車の限界かもしれないと言われ困り果ててご来店なさいました。 どのような経緯があったのかわかりませんので問診もかねて聞いていきます。 ①エンジンがブルブルして修理工場に入場 ②ミスファイヤーの診断でスパークプラグとイグニッションコイルを交換したらしい。 ③交換してしばらくして同様の不具合が再発したため再度入場 ④3番シ ...

続きを見る

ニッサン レパード(JHY33)

ニッサン レパード(JHY33) 車検整備でのご入庫 平成9年車ですが走行距離も4万㎞台で大事にしまわれてきた車両と推測されます。新しいオーナー様がメンテナンスもかねて車検整備のご依頼です。 まずは駆動系統のオイル交換 オートマチックトランスミッションオイルの交換   オイルパンを外してしっかりフルードの交換を行います。   走行距離は少な目ですがおそらく一度も交換したことのないフルード交換。 磁石にもそれなりの量の鉄粉が付着していました。 まだ部品供給のあるストレーナーは新品に交換し ...

続きを見る

ゴールデンウィーク期間の休業日のお知らせ

ゴールデンウィークは4月29日(水曜日)から5月6日(水曜日)の間お休みとさせていただきます。 なお5月は9日(土曜日)と日曜日もお休みとさせていただきます。

続きを見る

MINI クーパーS(F56) 樹脂パーツからのオイル・冷却水漏れ

MINI クーパーS(F56) エンジンオイルと冷却水漏れでご入庫 オイルエレメント周辺がオイルでベタベタなのですが尋常な量ではありません。 これだけ大量のオイル漏れの場合単純にパッキンの不良だけとは考えづらいです。 エレメントケースを取り外します。 エレメントケースは樹脂でできていますがパッキンを組付ける溝が割れてしまっています。 これではシールパッキンを押えこむことが出来ず漏れ出すのは当然です。 新しいエレメントケースに交換します。   オイルエレメントケース以外にもエンジン前方にサーモスタ ...

続きを見る

トヨタ エスティマ(ACR50)高い代償

トヨタ エスティマ(ACR50) エンジンが掛からないとのご連絡。 状況をよく聞き出すと前日にメーターのところに置いたコーヒーをこぼしてしまいその時は動いていたが、翌日になってエンジンが掛からなくなってご連絡いただいたという経緯でした。 電話で聞く限り勢いよくクランキングはしているようなのでバッテリーではなさそうですし少しだけ初爆があるがエンジン回転に至らないとの事。 お電話ではお手上げなのでロードサービスにて積載搬送してもらうこととなりました。 コーヒーをこぼしたという状況からして嫌な予感しかありません ...

続きを見る

MINI クロスオーバー(R60)エンジン不調そしてエンスト

MINI クロスオーバー(R60) エンジン不調でエンジンガクガクするとの事で入庫しましたが、当店入庫時にはエンジンは掛からなくなりました。 診断機で故障コードを読み出しますが特に何も検出していませんでいた。 クランキングは正常ですので故障コードを拾わない不具合として考えられる燃料系統を疑います。 燃料ポンプが回っているか確認すると回っていませんでしたので次に燃料ポンプにかかる電気を測定します。 燃料ポンプに正常に電気が来ているのと、ポンプの抵抗が無限大ですのでポンプ自体の不具合と判断してポンプ交換を進め ...

続きを見る

ニッサン ノート(E12)マルチセンシングフロントカメラ故障

ニッサン ノート(E12) メーター内に車がぶつかったような形の警告灯が点いたとのこと。 この警告灯は最近の車両に搭載されている安全システムのエラーです。 診断機にてどの故障コードを検出しているか読み出します。   センシングカメラの故障コードを検出しています。 最近よく起きる故障の一つです。 カメラを交換します。 新品に交換しただけでは車両システムとのアンマッチのエラーが出てしまいますので診断機でコーディングを行います。   コーディングとは新品のカメラに今まで使用していたカメラのソフトを書き ...

続きを見る

アルファロメオ 147TS 純正オーディオ音が出ない

アルファロメオ147TSのご入庫 ご用命は、”オーディオの音が出ない”との事 純正のオーディオシステムですが、標準でBOSE製のユニットが組まれています。 オーディオユニットの電源は入るのですが全く音は出てきません。 他のヘッドユニットに付け替えても音が出ないことからヘッドユニット以外の部分に問題がありそうです。 次にこのBOSEユニットは、トランクにアンプを搭載しているのでアンプを点検します。    アンプへの電源は正常で、アンプを介さずに直接ヘッドユニットとスピーカーをつなぐと音量は小さいながらも音が ...

続きを見る

ルノー メガーヌⅢRS 車検整備

ルノー メガーヌⅢRS 車検整備のご依頼   エンジンの振動が車内に伝わっている感じがしてマウント周辺もオイル漏れのような跡があるとの事。 確かにマウント周辺に何か液体のようなものが飛び散った後が見られます。 これは液封入式のエンジンマウントによくある事象で、内部の液状のシリコンが漏れ出している跡です。 マウントを外すとシリコンがダラダラと流れ出ています。 これではマウントの役目をなさないため振動が伝わったりエンジンの動きが大きくなりアクセルのオンオフでのシャープさも失います。 新しいマウントに ...

続きを見る

アルファロメオ155 スピードメーター不動

アルファロメオ155 v6 車検でのご入庫ですがスピードメーターが動かないとのこと 車検とは保安基準の適合確認ですので、スピードメーターが動かないことは当然不適合になりますし、スピードがわからず運転することは危険ですのでしっかり修理しなければなりません。   診断機で故障コードを読み出すとスピードセンサーの不良を検出しています。 この時代でも当然電気式スピードメーターですのでセンサー(車輪回転部分のセンシング)とメーター内のステップモーターで針を動作します。 故障コードでセンサー異常がある以上ま ...

続きを見る

-故障修理・整備, セレスピード・デュアロジック, フィアット

© 2026 増高自動車工業有限会社