営業時間外もお気軽にお問い合わせください
TEL 028-656-2588
月〜金 8:30 - 19:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

故障修理・整備 つぶやき

ブレーキ整備の話 再び (ドラムブレーキ編)

トラブルがない限り車検の時くらいしか点検する機会がない部位にブレーキのホイールシリンダーという部品があります。

ドラムブレーキと呼ばれるタイプに使われる部品なのですが、ドラムを外さないとみることが出来ないため車検の時くらいしか点検する機会がない(法定12か月点検を受けていればその時にも点検するのですが受けないユーザーがかなり多いです?)ため密かにトラブルを抱えていることが多いです。

 

今回は、トラブル事例をご紹介します。

トヨタ WILL VI

こちらの写真をご覧ください。右と左で汚れ方が違うのがお判りでしょうか?

img_20160824_113732 img_20160824_113741

ホイールシリンダーからブレーキフルードが漏れているためブレーキダストが濡れている部分に付着して汚れ方が左右で異なっているのです。

この車のホイールシリンダーの材質は、シリンダー ピストンともにアルミニウムを使用しているため錆の発生はありませんでしたが、このように漏れていました。

ピストンは青くアルマイト処理されています。黒い部品がカップとゴミが入らないようにするブーツです。

img_20160824_114735

シリンダー内部にも傷やさびは見られません。

ちなみに前回の車検では、カップキットの交換は行われていませんでした。ということは少なくとも前の前の車検からの4年間はカップは交換していなかったということです。(前回はガソリンスタンドでの車検)

カップはゴムで出来ておりブレーキを掛けるたびシリンダー内部を摺動します、漏れはカップの摩耗が原因です。

 

お次はニッサン ノート(E11)のブレーキです。

ダストブーツをめくりますと・・・

こちらも漏れだしています。

img_20160830_163317

赤さびが酷いです。

 

ホイールシリンダーの材質が、シリンダー・ピストンともに鉄でできているためにアルミニウム製に比べこのように錆びてしまっていることが大変多いのです。

錆びはシリンダー内部を侵食して凸凹を作りますのであまりにひどい場合はアッセンブリーでの交換をするしかありません。(以前紹介した記事をご覧ください)

こちらのお車は前回の車検時にカップキット(ゴム部分)の交換は行っているのですが錆の発生が酷く密閉が保てなくなってしまった例です。

 

お次は、軽トラックのブレーキです。

外見上、漏れは見受けられません  

しかしホイールシリンダーを分解してみますと・・・

img_20160827_095842 img_20160827_095852

真っ赤に錆びています、これではいつ漏れ出しても不思議はありません!

こちらのお車も鉄製のホイールシリンダーを採用しています。

 

このように、普段ドラムの中に隠れて見えない部分にトラブルを抱えていることが多いのですが、先ほどの法定12か月点検を受けなかったり車検時カップキットの交換を行わない例が非常に多く危険にさらされていても気が付かない事がほとんどです。

最近の整備業界では、外見上漏れが確認できない限りカップキットを交換しないことが当たり前のようになっているのですが、確かに車検の際漏れていなければ車検は通ります。しかし、通ったからと言ってその先2年間安全に乗れることを保証しているわけではないのです!

分解してみないとわからないところだからこそ予防整備として漏れていなくてもオーバーホールすることが非常に重要なことです。

 

整備業界も安売り競争が激しく、ディーラーでさえもこの流れに乗っていると聞きます。

確かにここを分解しなければ車検整備代を安く見せ集客につながるのですが、お客様が安さの代償の意味がわかっているのか?は疑問です。

それに先ほどの安売り競争にはもう一つ危険なことが潜んでいます、整備単価が低いため回転率を上げなければ儲からないのです。そこで”1時間ほどで車検ができます”などうたっているところがあるのです。代車もお貸ししなくても済みますしね。

速く車検をやれるというのはお客様のメリットだけでなく実は整備会社側の都合でもあるんです!

1時間ほどでは間違いなくカップキットの交換を含めた車検整備などは出来ません。(他も部分もよく見なければなりませんし検査もしなければいけません。)

安売りによる弊害は安全走行に危険を及ぼしているのではないのかと危惧します。

当店では基本的に、ホイールシリンダーのオーバーホールは車検整備に含みます、予算の都合上やらない場合は先ほどのお話をしたうえでご納得をしていただき作業を進めさせていただいておりますし、クイックでの車検は通常行いません。(事前に点検を行った場合は除く)

最後に・・・安全に勝るものはありません。

こちらも読んでみてください。

月〜金 8:30 - 19:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00
営業時間外もお気軽にお問い合わせください

MASUTAKAブログ最新情報

ニッサン セレナ(C25)ミッションマウント破損

ニッサン セレナ(C25)のご入庫 エンジンを掛けた時にガコンと音がするとの事。 エンジン始動時にたしかに大きなガコンという振動と音が聞こえます。 エンジン自体の動きが大きいことからエンジンマウント交換が必要と判断しました。   まずはエンジン側のマウントです。 形状が変わっているので何かしらの対策が織り込まれたのでしょう。 ゴム自体の潰れも気になりますが、液封入タイプで裏返すとやはりシリコンが漏れ出していました。 これでは本来のマウントの性能は発揮できないのは当然です。 こちらのマウント交換後 ...

続きを見る

VW シャラン 後席エアコン 冷暖房の重複トラブル②

前回、後席エアコンの冷房が効かず修理をしたVW シャランの続きです。リンク 冷房が効くようになりホッとしたのもつかの間、今度は暖房が出ない事に気が付きました。   冷房と暖房とでは効かせる仕組みは全く違うものになります。 冷房は前回仕組みをご説明しましたが冷媒ガスを圧縮・膨張をさせることでの気化熱を利用するのですが、暖房はエンジンの冷却水の熱を利用します。 エンジンの冷却水は100℃前後でコントロールしますのでこの冷却水の熱を使い室内を暖めるのです。 冷たい冷媒回路と暖かい冷却水回路が一つのユニ ...

続きを見る

7月の営業日のご案内

7月の日曜日営業は12日といたします。 25日土曜日に関しては休業とさせていただき23.24.25.26日は4連休とさせていただきます。   新型コロナウイルスの感染蔓延防止で営業期間中もお客様が重ならないように気を付けておりますので、ご来店の際はあらかじめご連絡を頂けるようお願いいたします。 なお、お電話でのお問い合わせ、緊急連絡は休業期間中でもいつでも可能ですのでお気軽にどうぞ。

続きを見る

VW シャラン 後席エアコン 冷暖房の重複トラブル①

VW シャランのご入庫 以前、エアコン(冷房)の効きが悪いとの事でご相談を受けていました。 その際は、エアコンガスの減少による効きの悪さが考えられるため冷媒ガスの測定及び調整を行いました。 結果ガスも減っており規定量をいれるとエアコンの効きも回復しましたので問題ないと判断しました。 ※冷媒回路は正常な状態でも少しずつガスは減少します。 今回は別の不具合があり入庫しましたがその際、後席のエアコン(冷房)の効きが弱いとのご指摘を受けました。 前回のガス調整から半年もたっていませんのでガスが抜けたとは考えられま ...

続きを見る

トヨタ ヴァンガード 駆動系オイル交換

トヨタ ヴァンガードのご入庫 ご用命は走行距離が伸びたので(10万km)駆動系統の油脂類の交換を承りました。 まずはトランスミッションですがオイルパンを外して内部のストレーナーを交換したうえでの圧送交換の依頼いただきました。 オイルパンを外します。   フルードは想定内の汚れ具合です。 オイルパンの磁石にもいつも通り鉄粉が付着しています。 新しいストレーナーに交換して綺麗なオイルパンを取りつけます。 圧送交換で内部に残ったフルードを排出して新油を充填します。   最後に一番重要なフルード量の調整 ...

続きを見る

アルファロメオ スパイダー(939)幌が開閉しない

アルファロメオ スパイダー(939)のご入庫 電動幌が開閉できなくなったとのこと。 電動の幌は複雑な動きを機械が行う為、様々な幌の位置をセンサーなどで読みながら作動します。 今回はその中の部品の一つが正常な位置に来なかったため作動を停止させて動かなくなっていました。   こちらの動画をご覧ください https://masutaka.co.jp/images/VID_20191018_094016.mp4 このフラップが開き切らずかつ途中で落ちてしまったことで正常な位置にならず作動を止めてしまって ...

続きを見る

VW ゴルフⅤ R32 エアコン修理・回路フル洗浄

ゴルフⅤ R32のご入庫 ご用命はエアコンが効かないとの事。 入庫時ほとんど冷風は出ない状態でしたのでまずはガスが規定の量入っているか確認してみると・・・ やはり270gしか入っていません、これでは正常な状態ではないので規定のガス量525gに入れ直してみます。 ※冷媒システムの点検では、冷えだけでなく圧力の判定をするのにガスの量が正規の量入っていることが基本となります。 しかし規定量がしっかり入っている状態でもエアコンの効きはよくありません。 ガスの圧力を見ても高圧も低圧もほぼ変わりません。 本来でしたら ...

続きを見る

ニッサン フィガロ  パワステ漏れ

ニッサン フィガロのご入庫 パワーステアリングの油圧ホース交換のご依頼を受けました。 油圧タイプのパワーステアリングはポンプでフルード(オイル)を圧送して、その油圧を利用してステアリングの操作力をアシストする仕組みになっています。 油圧を利用するということは油圧が掛かったホースに負担が掛かりいつかは漏れ出します。 そこでメンテナンスの一環としてホースをすべて交換してほしいとの依頼を受けたのです。 平成3年式のこちらのお車、純正部品を手配してあまり圧力のかからないホースは全て入手できたのですが、肝心の高圧部 ...

続きを見る

FIAT500L ブレーキパッド&ローター交換 他

FIAT500Lのご入庫 500と名前が付いていますが一般的なチンクエチェントと500Lは全く違う車両になります。 5ドアのディーゼルエンジン搭載車両で日本未導入の並行輸入車です。 今回は以前の車検の際に交換時期であることをご指摘していた部品の交換を行います。 まずは前輪のブレーキパッドとディスクローターの交換です。 パッドの残量も車検時からの予測通りの減り具合で交換時期に達しました。 ディスクロータもご覧の通りかなり摩耗していて最低厚み限度も下回っていました。 新しいパッドとディスクに交換   ...

続きを見る

レクサス RX450h センターコンソールからなぞの不快音

レクサス RX450hのご入庫 アクスルフルードの交換(作業内容リンク)で御入庫されましたがその際、センターコンソールから不快な音がするので一緒に診てもらいたいとの事でした。 異音の発生状況は少し急激に曲がった際にセンターコンソール付近から何かコロコロ転がるような音がするそうです。 同乗して確認すると確かに何かが転がっているような音がしますが、もちろんセンターコンソールには何も入っていません。 後席に乗って異音を確認してみるとどうやら後席用のエアコンの吹き出し口から聞こえてくる気がします。   ...

続きを見る

-故障修理・整備, つぶやき

Copyright© 増高自動車工業有限会社 , 2020 All Rights Reserved.