栃木県宇都宮市の整備工場
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故障修理・整備 メルセデス ベンツ

メルセデスベンツ320CDI(W211)ブレーキペダルが硬く効かない

メルセデスベンツ320CDI(W211)のご入庫

ブレーキペダルが硬く感じるときがあり強くペダルを踏んでいないとクリープで車両が進んでしまう時があるとの事。

症状は常に起きるのではなく時々起きるそうで、症状が出るときはブレーキペダル前方で”シュー”と音がするそうです。

入庫時は症状が発生しておらずペダルに違和感は感じませんでした。

お話をお聞きしてブレーキブースター関係の不具合のように感じますがブースターの機能点検では異常はないように思われました。

ブレーキブースター(マスターバック)とはブレーキペダルの先に取り付けられており大気圧と負圧の圧力差を利用してブレーキ踏力を低減しても大きな踏力を得ることが出来る装置です。

大気圧と負圧のそれぞれの部屋をダイヤフラムで仕切っているためダイヤフラムが破けたりすると圧力を保持できずブースターが機能しなくなったりします。

今回は症状が出たり出なかったりするのでこのダイヤフラムの破れはないとは思われますがブレーキブースター内部で何か不具合が起きていると思われます。

ブースターを取り外します。

するとブースター内部にあってはいけないものがありました。

それは多量のエンジンオイルです!

エンジンオイルが大量に入り込んだためオイルがバルブを塞いだりして症状が出るときと出ない時があった模様です。

ブレーキブースターを新品に交換します。

 

しかしこの多量のエンジンオイルはどこから来たのでしょう?

それはこの部品です。

これはバキュームポンプという部品でエンジンで駆動してブースター用の負圧を作り出す装置です。

分解すると内部はエンジンオイルだらけです。

カムシャフトで駆動するためポンプが摩耗すると自身で作った負圧でエンジンオイルをポンプ内部に引き込んでしまいそのオイルがブレーキブースターに入ってしまうのです。

ブレーキブースターを交換すれば一旦は症状は解消しますが、ポンプをそのままにしておけばいずれエンジンオイルがブースターに入り込みまた同じ不具合を引き起こしますのでバキュームポンプも交換します。

 

走行距離がかなり伸びたこちらのお車バキュームポンプが摩耗したことで内部のすき間が大きくなりエンジンオイルが入り込み、そのオイルがマスターバックを壊したという不具合でした。

ブレーキブースターに関する 故障事例

 

 

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