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ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ダイハツ

ダイハツ ムーブ クラッチオーバーホール

ダイハツ ムーブ(L150S)のご入庫

ご用命は、”クラッチオーバーホール”です。

ムーブに珍しいマニュアルミッションモデルですが、クラッチの繋がるポイントがかなり上がってきていましたのでそろそろ交換が必要とお勧めしていました。

ミッションを下ろしてクラッチを見てみますと・・・
やはりクラッチディスクの溝が無くなるほどすり減っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラッチディスクは、フライホイールとプレッシャプレートの間で強く挟まれることで動力を伝達します。

摩耗が進み厚みが無くなると、ディスクが滑り動力が伝わらなくなって進まなくなってしまいます。クラッチが滑ると呼ばれる症状です。

クラッチはブレーキと同様に使えば使うほど減っていきますのでいつかは必ず交換時期が訪れます。

しかし、今回こちらのお車にはもっと重大な故障が潜んでいました。

クラッチカバーのプレッシャプレートを支えるプレートが破断していました!

さらに、破断したプレートがスターターモーターのハウジングを破壊しています。

恐らく摩耗限度を超えたクラッチディスクをプレッシャプレートでコントロールしていたことで、ストロークが増えていたのと16万km走行していることから操作回数が多くこの部分に金属疲労が起こり破断したものと思われます。

この他にも、レリーズベアリングもご覧の様にグリスが切れてガラガラ音が出ています。

このまま使用し続ければきっとこの部分も焼き付いていたでしょう。

クラッチの不具合と言えば”滑る”ということが注目されますが、クラッチディスクの摩耗以外にも他の部品が音を上げてしまうこともあるのです。

クラッチは大きな動力を切ったり繋いだりする重要な部品です。

壊れれば間違いなく走行不能に陥る部分だからこそ、操作に違和感を感じた場合は点検を受けるようにしてください。

クラッチ部分のオーバーホールは比較的金額も大きくなりますが、走行に支障をきたしたり二次的に何か壊してしまう可能性も在りますのでなるべく早くに修理をするようにしてください。

 

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