Jeep ラングラーJKのご入庫
車検整備でお預かりとなったこちらのお車、受入検査で重大な不具合が見つかりました。
車両をリフトアップして車輪の回り具合を点検していると右後輪が手で回せないくらい重いことに気が付きました。
良く点検するとブレーキにかなりの焼きが入っていますので、ブレーキキャリパーの戻りが悪くブレーキが引きずったことで掛かりっぱなしになったことがわかりました。
ディスクブレーキですのでキャリパーピストンの動きが悪く掛かりっぱなしになったのです。
引きずったブレーキパッドは焼けて炭化してしまっています。
ディスクローターも交換します。
キャリパーはインナーキットセットとキャリパーアッセンブリーで大きな金額の差がありませんので不具合を一新するためアッセンブリーで交換します。
上記一式交換して不具合は解消しました。
ブレーキの引きずりは車両を運転している側ではなかなか気が付きずらい症状で、特にこちらのお車のように重量がある車両だと全く気が付かずに乗ってしまうものです。
ここまで焼きが入っているということは、ベーパーロックやフェード現象が起きても不思議ではないので、今回気が付いてよかったです。
しかしこちらのお車、新車から5年しか経過していませんし、走行距離も5万㎞ほどなので極端にシビアなコンディションで乗っていたわけではないので、このような不具合が起きたことはすこし意外でした。
ブレーキキャリパーの引きずりは年数が経過していればシール不良による錆などで起きることが多いのですがこの程度の年数や距離ではあまり起きずらいのです。
引きずり故障事例 リンク
ともあれやはり起きてしまっている以上、概念を捨ててしっかり点検しなければいけないと思いました。