栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ダイハツ

ダイハツ コペン(L800)クラッチが重くて切れない

ダイハツ コペン(L800)のご入庫

ご用命はクラッチペダルが重くなってクラッチが切れないとのこと。

ご入庫時、異常なほどクラッチペダルが重くうまく操作が出来ない状態でした。

車齢13年・走行距離9万Km代です、クラッチオーバーホールはもとよりワイヤーの交換が必要なことは間違いありません。

トランスミッションを下ろしてクラッチの状態を見てみます。

クラッチディスク自体は溝が深くまだまだ使えそうです。

 

では何がここまでペダルを重くしたのでしょう。

原因のひとつはこちら、レリーズベアリングの摺動不良です。

このベアリングはガイドとなるパイプを滑って動くのですがグリスが完全に切れて動きが非常に悪くなっていました。

クラッチオーバーホールと呼ばれる作業は、クラッチディスク・クラッチカバー・レリーズベアリングの3点をセットで交換します。
※パイロットベアリングが有るものはそれも含む

いくらクラッチディスクが厚くたくさん残っていても再使用はしません。

それは一つの部品が不具合を招くほど使用したものは他のパーツも同様に傷んでいるからです。

 

クラッチカバーのレリーズベアリング当たり面ですが摩耗しています。

個々の摩耗が酷くなるとスプリングが均等に押されなくなりジャダーなどを起こしたり最悪折れることもあります。

そして、せっかくトランスミッションを降ろしているのでやっておきたい作業があります。

エンジンの後部のクランクシャフトオイルシールの交換です。

これはエンジンの出力をトランスミッションに伝えるアウトプット部分でオイルシールで気密を保ちます。

オイルシールはゴム製ですのでいつかは劣化して漏れますので交換が必要になります。

しかし、この部分はトランスミッションを降ろさない限り交換できない部分なので、クラッチオーバーホールの際はついでにやっておいたほうが良い交換部位です。

こちらのお車もオイルが漏れだしていましたのでもちろん交換です。
 

 

新しいクラッチセットに交換

 

レリーズベアリングを動かすレバー類も綺麗に清掃してグリスアップします。

この部分が摺動よくスムーズに動けばOKです。

 

これでクラッチオーバーホールを行い正常に戻るはずですが、車両によってはもう一点注意箇所があります。

それはこちら

クラッチケーブルです。

クラッチペダルからクラッチにつながるペダルでこのワイヤーでクラッチをコントロールします。

酷使されたワイヤーは摺動不良を起こし今回の不具合の原因の一つになります。

実際に新品と比べるとかなり重たくなっていましたし、最悪は切れることもありますので忘れてはいけない部品です。

 

全ての部品を交換したこの車両のクラッチペダルは見違えるほど軽くなり本来の操作力を取り戻しました。

 

操作の癖や使用方法やエリアなどでクラッチの寿命は大きく左右されます。

一概にいつ交換すればよいという個所ではありませんが、もしオーバーホールを行うのでしたらそこから何万kmも分解しなくても済むようにしっかりとした整備を行うことをお勧めします。

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

ルノー カングーⅡ後期 突然の加速不良

ルノー カングーⅡ こちらはカングーⅡの後期モデルで1200㏄ガソリンエンジン ターボチャージャー付になります。 エンジンチェックランプが点灯してアクセルを踏み込んでも進まなくなったとのことで積載搬送されました。 エンジンは掛かりますが空気を吸う吸気音が大きいです。 音の出所をたどるとターボチャージャーから出てくる樹脂製の加給パイプがパックリ開いてしまっていました。 この部分は樹脂を溶着させて組まれているのですがそこが剝がれてしまっていました。 従来は金属で作られていたこのような部品も樹脂を使用するように ...

続きを見る

VW ゴルフ5GTI ハブベアリングの故障あれこれ

VW ゴルフ5 GTI 年数・距離共に大分伸びてきたこの時代の車両、ハブのベアリングもそろそろ限界を迎えることが多くよく見かけるます。 同型モデルで違う車両ですが、それぞれのハブベアリングの不具合症状例を紹介します。 走行中ゴーゴー音が聞こえるためタイヤを変えたが音がやまなかったとの事でご来店。 走行テストを行うと低い音でゴーという音が60㎞/h位から車内に響きます。 感覚的には車両後方から聞こえる気がします。 リフトで車両を持ち上げてタイヤを手で回すと右後輪の車輪からゴー音が出ていることが確認できました ...

続きを見る

VW ティグアン(AD1)パークセンサー エラー

VW ティグアン(AD1) メーターにパークセンサーエラーの表示がされるとの事。 パークセンサーとは障害物に近づくとピーピーと警報音やモニターなどに表示されるシステムのセンサーで、超音波で障害物との距離を測っています。 診断機でどこのパークセンサーのエラーが検出されているか点検すると左後方のセンサーのエラーを検出しました。 エラーを消去しても消えませんので現在故障として検出しています。 センサーにつながるコネクターの接触も悪くないのでセンター自体の故障判断して交換します。   交換後は正常に作動してエラー ...

続きを見る

アルファロメオ ジュリエッタ オーバーヒートランプ点灯

アルファロメオ ジュリエッタ1.4のご入庫 オーバーヒートランプが点灯したとの事 この警告ランプは危険ですのでロードサービスで搬送してもらいました。 症状が発生した時の様子をお聞きするとエアコン(冷房)の効きが急に悪くなったためガソリンスタンドで診てもらおうと立ち寄ったところ今度はオーバーヒート警告灯が点灯したとの事。 ガソリンスタンドでは電動冷却ファンが回っていないのではないかと言われたようです。   点検を始めます。 エアコンを掛けると回るはずの電動ファンはやはり回っていません。そこで電動フ ...

続きを見る

ニッサン ノート(E12)突然の異音とエンスト

ニッサン ノート(E12) 走行中突然変な音がエンジンからして、吹けなくなりエンストもするようになったとの事。 エンジンからもヒュンヒュン変な音がするそうです。 ロードサービスで積載搬送して入庫となりました。 エンジンは掛かりますがDやRレンジにシフトするとストンとエンジンが止まってしまう時があります。 それに空ぶかしをするとヒュンヒュンとかなり大きな音が響き渡ります。 音の出どころを探ると一目でわかる故障個所がありました。 これはスーパーチャージャーの出口で加給圧の掛かった空気が通るダクトです。 樹脂製 ...

続きを見る

ニッサン ADバン(Y12)エンスト

ニッサン ADバン(Y12) エンジンがブルブルしてエンストするときがあるとの事。 入庫時はやはりラフアイドルの状態で今にもエンジンが止まりそうです。 診断機を使用して故障コードを読み出すと複数シリンダーのミスファイヤーとO2センサーに関するものを検出しています。 複数シリンダーでのミスファイヤーですと独立点火なため電気的な点火系統は考えづらいですし、O2センサーがリーン側でエラーを検出していますので空燃比に起因する故障と思われます。 症状をよく観察するとエンジンはかなり不安定ですが周期的に回転が上がり落 ...

続きを見る

アウディA5(F5) ウォーターポンプ冷却水漏れ

アウディA5(F5) 冷却水レベル警告が出て継ぎ足したがしばらくするとまた減っているとの事。 冷却水が漏れていることで減ると思われますがぱっと見た感じでは大きく漏れてはいないように見えます。 しかしこのエンジンではオーソドックスに漏れるところがあります。 インテークマニホールド側から見た姿ですがこの奥にあるウォーターポンプから漏れることが非常に多いです。 実際わずかなすき間からのぞくと冷却水が漏れているのがわかりました。 少しずつ漏れるのですぐに乾いてしまい下まで垂れてくるのが遅いので気が付きづらいのです ...

続きを見る

VW シャラン エンジン不調後 掛からなくなった

VW シャラン ガクガクするエンジン不調が始まったが何とか自宅にたどり着いた、しかし翌日はエンジンは完全に掛からなくなったということで積載搬送されました。 入庫時クランキングは出来ますが初爆がなくエンジンは掛かりません。 診断機を繋いで故障コードを読み出します。 バルブタイミングと空燃比に関する故障コードを検出していました。 バルブタイミングに関するエラーを検出していますので嫌な予感がしますが、基本的な点検は必要なのでガソリンエンジンの3要素”良い火花・良い燃料・良い圧縮”を点検していきます。 燃料ポンプ ...

続きを見る

マツダ RX-8 クラッチレリーズベアリング破損

マツダ RX-8 走行中、クラッチが切れなくなったとの事で積載搬送されました。 クラッチペダルを踏み込んでも何か変な抵抗があり、クラッチを完全に切ることが出来ずギアもうまく入りません。 以前からクラッチペダルの操作力が大きくなっているのでオーバーホールの時期であることをお知らせしていましたので、クラッチシステムに何か異常が起きていることは間違いないのでクラッチオーバーホールを行うことになりました。 トランスミッションを降ろしてクラッチシステムを見てみると・・・ レリーズベアリングが粉々に飛び散っていました ...

続きを見る

8月 夏期休業日のお知らせ

8月は、11日から18日 4日、25日は休業させて頂きます。

続きを見る

-故障修理・整備, ダイハツ

© 2024 増高自動車工業有限会社