クライスラー イプシロン(312)のご入庫
エンジンの方から大きな音がしてギアもニュートラルで走行不能になったとの事でレスキューにてお預かりしました。
エンジンを掛けるとクラッチ付近からギャーという大きな異音が発生してギアもつながらない状態です。
こちらの車両は、FIAT500でおなじみのデュアロジック(AMT)を搭載しています。クライスラーなのでデュアロジックとは呼ばずデュアルファンクションという名称になります。
同じものですがややこしいのでデュアロジックという名称でご紹介します。
異音の出どころとしてクラッチ付近ですので機械的な不具合で異音が出ているのは間違いありませんのでミッションを下ろしてクラッチを交換する作業を進めます。
ベルハウジング内のレリーズベアリングを見ると!内部のボールが丸見えです!
ベアリングの表面のカバーは というと!焼き付いてクラッチカバーにくっついてしまっています!
ベアリングが焼き付き高温になった際にクラッチカバーのスプリングに溶けて張り付いてしまったのです。
クラッチ3点(ディスク・カバー・ベアリング)とフォーク一式を交換しました。
このシステムの事象は距離にそれほど関係なくクラッチを切り続けるような使用環境が多いなど、クラッチに負荷がかかるような使用環境が多いとこのように壊れてしまうため、異音が出始めた時点で対処しないと走行不能になります。
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