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故障修理・整備

スパークプラグ フラッシュオーバーとは

加速時ギクシャクして進まなくなり、一定速でアクセルの踏み込みが少なくなると普通に戻るとの症状で入庫

お客様はトランスミッションがおかしいと感じたそうですが、停車中レーシングでアクセルを煽ると若干くすぶった感じで回転が乱れることからどうやらエンジンに不調があるように思われます。

 

診断機を繋ぎ故障コードを検出していないか読み出してみると案の定、ミスファイヤーを検出していました。

4気筒エンジンの1番目のシリンダーが失火していると訴えています。

 

まずは、点火系統を調べるためスパークプラグを取り外してみるとご覧の通りガイシ部分に黒いスジが見えます。

これはスパーク(火花・電気)がガイシの外側を伝わって漏れた跡で、フラッシュオーバーという症状です。

電気が外部に漏れてしまうので、燃焼室で火花は飛ばず失火の症状が起きます。

 

では、この症状の原因は何なのでしょう?

スパークプラグメーカー最大手のNGKでフラッシュオーバーの解説がありますので拝借します。

 

要は、プラグが摩耗したりプラグキャップ(コイル)のシールが悪くなると起きるわけです。

プラグは10万km過ぎているので摩耗という意味で当てはまります。

次にプラグキャップを見てみます。

スパークプラグをはめても、痕が一致します。

イグニッションコイルを並べてみても不具合が起きていたシリンダーは明らかにアークによる焦げたような色に変わっています。

NGKの不具合解説が見事に当てはまる事例ですね。

イグニッションコイルとスパークプラグ両方交換して不具合は解消しました。

 

加速した(アクセルを踏み込む)ときにのみ症状が現れるというのは、燃焼室内の圧力が高まって要求電圧が高まることから起きます。

簡単に言うと力を出そうとするときのエンジンの中では火花が飛び辛い環境になる為、その中でなんとか火花を飛ばそうと電気(要求電圧)が大きくなります。

要求電圧が大きくなるということは、絶縁を破壊して漏れやすい環境になるのですが、正常な状態なら絶縁が保たれているのでスパークプラグ先端にちゃんと火花を飛ばすことが出来ます。

しかし、今回の様にシールが悪い(絶縁が弱い)ところがあると、電気は通りやすいところを目指しますので弱い部分から漏れてしまうわけです。

加速中に症状が出てギクシャクするのでミッションがおかしいのでは?とユーザーは思った訳です。

 

プラグキャップはゴムで劣化してしまうのでいつかは交換が必要になってしまう部品ですが、少しでも長持ちさせるにはやはりスパークプラグの摩耗を見落とさないようにして良い状態を保つことではないでしょうか。
(プラグギャップの広がり=要求電圧大=絶縁破壊につながります)

 

 

 

 

 

 

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