ダットサン トラック(D21)のご入庫
車検整備でのご入庫でしたが、プロペラシャフトに不具合があるため整備を行います。
こちらのお車は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)というレイアウトですので、エンジンからの回転エネルギーをプロペラシャフトで後輪に伝える構造になっています。
この車両では、プロペラシャフトは前後2分割になっていてその中心部にマウントがあります。
このセンターマウントがちぎれていてプロペラシャフトが安定して綺麗に回転しないのが問題です。
このセンターマウントは中心にベアリングが入っていてそれをゴムで支える構造です。
マウントゴムはちぎれて、すでにバラバラです。
交換後はこのようにきれいにプロペラシャフトは回るようになりました。
二分割のプロペラシャフトの中心位置が定まらければシャフト全体が暴れて異音や振動を起こします。
その振動は、いずれプロペラシャフトの破損につながるのです。
大きな駆動力を伝達しながら高回転で回るプロペラシャフトの不具合は、異音など不快症状だけでなく高速回転中シャフトが破損して地面に突き刺さり車両がひっくり返ったり、室内側に突き刺さったりと重大な事故に結びつく故障となります。
プロペラシャフトに限らず、異音や振動を感じた場合は早めに点検を受けるようにしてください。