トヨタ ランドクルーザー プラド(KZJ78)のご入庫
エンジンが掛からないとのご連絡。
この時代のお車、定番の故障があるのでお客様に確認してもらいました。
”キーをイグニッションONの状態で、メーターのエンジンチェックランプは点いていますか?” と聞くと点いていないようですとの回答。
ありがちな故障で、コンピューターの可能性が濃厚です。故障事例リンク
レスキューでお車を引き取りに行きます。
イグニッションスイッチをオンしてメーターパネルの様々な警告灯は光るようになっています、それは警告灯の球切れやシステムの異常が無いかチェックしているものなのです。
正常な場合は、エンジンチェックランプの警告灯も点かなければなりません。もちろん警告灯の球切れの可能性もないわけではありませんがエンジンの掛からない状態からしてコンピューターの故障が濃厚です。
コンピューターを取り外して基盤をチェックしてみると・・・
コンデンサーの下側に黒い痕が見えます、これはコンデンサーから漏れ出した電解液です。
この状態ではコンピューターは正常に作動しません。
コンデンサー交換と漏れ出した電解液の除去を修理業者に依頼しました。
修理後のコンピューターを取り付けると何事もなかったかのように正常に始動しました。
チェックランプも正常に点灯します。
この時代のコンピュータのコンデンサーはよく液漏れを起こしてこのような症状を起こします。
もし、この時代のコンピューターで一度もチェックしたことが無い場合は、故障が起こる前に点検を行うことをお勧めします。