栃木県宇都宮市の整備工場
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ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 トヨタ

トヨタ ランドクルーザー(60系)エンジン不調

トヨタ ランドクルーザー(FJ60V)のご入庫

”エンジンの調子がなんだかおかしい”とのご依頼です。

確かに入庫時は、ラフアイドルでエンジンがブルブル震えていますし、アクセルを煽ると息つきもしてエンストも発生します。

昭和56年式のこちらのお車、2F型ガソリンエンジン4230ccでキャブレーター車

キャブレーターの調整が悪いのかと調整を繰り返しますが、どうもよい調整域に入りません。

キャブレーターは恐らく当時のままでガソリンのにじみなどが酷いです。

それにフロート室と呼ばれるガソリンの溜まる部分ののぞき窓が汚れてしまいフロートレベルも全く分からない状態です。

キャブレーターのフロートレベルは、すべての調整の基準になるため正しいことが調整するうえでの大前提なのです。

そこで、お客様と相談してキャブレーターをオーバーホールする事にしました。

キャブレーター内部にはゴムパーツも使用されているため当然経年劣化も起こりますし、摺動部分や回転部分もありますので摩耗により空気を吸い込んでしまい調子を悪くするなんてこともよくあります。

キャブレーター屋さんにオーバーホールを依頼しましたが、
・フロート室にガソリンを導くニードルの摩耗
・加速ポンプのガソリン漏れ
・セカンダリポート開閉用ダイヤフラムの破れ
 等、調子の悪い部分が多々ありました。

オーバーホール後は覗き窓も綺麗なので、フロートレベルも正常であることが確認できます。

 

ミクスチャーを調整して不具合は解消しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

36年前の車両ですので、手を掛けてあげなければならないところも多々ありますが、構造がシンプルなため一度手を掛けて直してしまえばその後は元気に走り続けてくれます。

昨今のエンジンはコンピュータ制御になったためキャブレーターは使わなくなり、このような調整作業は無くなってしまいました。

たしかにメンテナンスフリーで乗りっぱなしが出来るようになりましたが、全てが自動調整になってしまうと何とも味気ないものです。

調整やオーバーホールで調子を取り戻してくれると、機械なのに何か温かみを感じるものです。

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