ハコスカ(GC10)の再生作業のご案内です。
前回ご案内した通り26年ほど眠りについていたこの子を起こすのは大変な作業になります。
今回は、ブレーキ関係の整備を進めます。
長期保管時、ジャッキアップしてブレーキもある程度まで分解して保管してありました。
後ブレーキも全て取り外してありました。
マスターシリンダーも見るからにダメなのがわかります。
ありとあらゆるところが錆びていますのですべて分解して、交換が必要な部品が無いか精査します。
ブレーキキャリパーのオーバーホールを進めます。
分解ついでにサンドブラストで綺麗に錆びを落として塗装もします。
このタイプのキャリパーは左右に割ることが出来てその間の油路はオーリングでシールしています。
自動車メーカーではこの部分は分解しないような指示が出来ているのですが、半世紀近く経つ車にそのような理論は通用しません。
もちろん、自動車メーカーからは、この部分の部品は出ませんので工業規格に基づき使用できるシールを探さなければいけません。
新しいシールを組み込んで新品同様にキャリパーを再生しました。
ブレーキマスターバック・マスターシリンダーも見るも無残な状態です。
マスターシリンダー・マスターバックもまだ新品が出ますのですべて交換しました。
人気がある車種ならでは、国産車では部品供給が終わっていることが多く困難なことが多いのです。
それでもブレーキセクションの整備だけでも大変です。
まだまだ続きます・・・