栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 トヨタ

トヨタ ヴィッツ(KSP130) エンスト

トヨタ ヴィッツ(KSP130)のご入庫

エンジンオイル交換のご依頼でしたが、プチ点検でバッテリーが寿命であることが判明しました。

バッテリーが寿命に達していることをご説明しているとお客様から気になる言葉が発せられました。

”バッテリーがダメだったからエンジンが止まったり掛かりが悪かったんですね”

! エンジンが止まった? 掛かりずらい?

このキーワードは、現代の車では故障です。バッテリーはかなり弱くなっていたとはいえ走行中にエンストを起こすほどではありません。

そこで、止まった状況や掛かりの悪かった時のお話を問診していきます。

やはり、バッテリーが原因ではなさそうなのでバッテリーの交換をする前に、診断機を使い故障コードを読み出してみます。

やはり、止まったときや掛かりの悪かった時の状況が履歴で残っていました。
しかし、どこかのセンサーの不具合を特定するような故障コードではありません。

現車を確認するとアイドル回転数が低くエアコンを掛けたりヘッドライトを点灯させるとエンジンが止まりそうなくらい不安定になります。

モニターでエンジン回転数と負荷をかけた時のISC値をグラフ化させるとはっきりとわかります。
※ISC:アイドルスピードコントロールバルブ    

アイドル回転の不安定さがエンストを引き起こしているようです。

ISCを開ければエンジン回転が上がるように制御されなければいけないのですが、ISCを開けてもエンジン回転が下がってしまっているのが補正できていない証拠です。

これはスロットルバルブの汚れによりアイドル時の回転コントロールが上手くいかないことが原因です。

 

スロットルバルブを洗浄して学習値をリセットします。

作業後は、アイドリングの変化がこのようになりました。

このようにスムーズな補正によりほとんどエンジン回転(緑の線)が上下しないことがわかります。

安定したエンジン回転のコントロールでエンストを防いだり、掛かり具合をコントロールしています、またスロットルバルブが汚れてくれば吸入空気の流れが悪くなりますので自己補正を行うのです。

 

お客様、今までディーラーで整備をお任せだったのですがこのようなことは説明を受けたこともないし、点検の時見てくれていなかったのか不信がっておりました。

昨今の整備業界はコスト削減で一台当たりの整備に時間を割くことが出来なくなっているためお客様からご指摘が無ければその部分は点検しなくなっていることが多いのです。

昔のキャブレータの時代では当たり前のようにメンテナンスで洗浄や調整など行っていたのですが現代のお車ではコンピューターが補正をして何事もなかったかのように走ってしまう為、洗浄を行うことが減ってしまいました。

そのため、補正範囲を超えてエンストなどの症状が現れるまで対処をしないことが多いのです。

 

今回はエンジンオイル交換で点検を行ったことで、バッテリー・エンストなど不安箇所が浮き彫りになりました。

定期的な点検やそこで見定める整備士の目が重要なことがお分かりになるかと思います。

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

アルファロメオ ジュリエッタ オーバーヒートランプ点灯

アルファロメオ ジュリエッタ1.4のご入庫 オーバーヒートランプが点灯したとの事 この警告ランプは危険ですのでロードサービスで搬送してもらいました。 症状が発生した時の様子をお聞きするとエアコン(冷房)の効きが急に悪くなったためガソリンスタンドで診てもらおうと立ち寄ったところ今度はオーバーヒート警告灯が点灯したとの事。 ガソリンスタンドでは電動冷却ファンが回っていないのではないかと言われたようです。   点検を始めます。 エアコンを掛けると回るはずの電動ファンはやはり回っていません。そこで電動フ ...

続きを見る

ニッサン ノート(E12)突然の異音とエンスト

ニッサン ノート(E12) 走行中突然変な音がエンジンからして、吹けなくなりエンストもするようになったとの事。 エンジンからもヒュンヒュン変な音がするそうです。 ロードサービスで積載搬送して入庫となりました。 エンジンは掛かりますがDやRレンジにシフトするとストンとエンジンが止まってしまう時があります。 それに空ぶかしをするとヒュンヒュンとかなり大きな音が響き渡ります。 音の出どころを探ると一目でわかる故障個所がありました。 これはスーパーチャージャーの出口で加給圧の掛かった空気が通るダクトです。 樹脂製 ...

続きを見る

ニッサン ADバン(Y12)エンスト

ニッサン ADバン(Y12) エンジンがブルブルしてエンストするときがあるとの事。 入庫時はやはりラフアイドルの状態で今にもエンジンが止まりそうです。 診断機を使用して故障コードを読み出すと複数シリンダーのミスファイヤーとO2センサーに関するものを検出しています。 複数シリンダーでのミスファイヤーですと独立点火なため電気的な点火系統は考えづらいですし、O2センサーがリーン側でエラーを検出していますので空燃比に起因する故障と思われます。 症状をよく観察するとエンジンはかなり不安定ですが周期的に回転が上がり落 ...

続きを見る

アウディA5(F5) ウォーターポンプ冷却水漏れ

アウディA5(F5) 冷却水レベル警告が出て継ぎ足したがしばらくするとまた減っているとの事。 冷却水が漏れていることで減ると思われますがぱっと見た感じでは大きく漏れてはいないように見えます。 しかしこのエンジンではオーソドックスに漏れるところがあります。 インテークマニホールド側から見た姿ですがこの奥にあるウォーターポンプから漏れることが非常に多いです。 実際わずかなすき間からのぞくと冷却水が漏れているのがわかりました。 少しずつ漏れるのですぐに乾いてしまい下まで垂れてくるのが遅いので気が付きづらいのです ...

続きを見る

VW シャラン エンジン不調後 掛からなくなった

VW シャラン ガクガクするエンジン不調が始まったが何とか自宅にたどり着いた、しかし翌日はエンジンは完全に掛からなくなったということで積載搬送されました。 入庫時クランキングは出来ますが初爆がなくエンジンは掛かりません。 診断機を繋いで故障コードを読み出します。 バルブタイミングと空燃比に関する故障コードを検出していました。 バルブタイミングに関するエラーを検出していますので嫌な予感がしますが、基本的な点検は必要なのでガソリンエンジンの3要素”良い火花・良い燃料・良い圧縮”を点検していきます。 燃料ポンプ ...

続きを見る

マツダ RX-8 クラッチレリーズベアリング破損

マツダ RX-8 走行中、クラッチが切れなくなったとの事で積載搬送されました。 クラッチペダルを踏み込んでも何か変な抵抗があり、クラッチを完全に切ることが出来ずギアもうまく入りません。 以前からクラッチペダルの操作力が大きくなっているのでオーバーホールの時期であることをお知らせしていましたので、クラッチシステムに何か異常が起きていることは間違いないのでクラッチオーバーホールを行うことになりました。 トランスミッションを降ろしてクラッチシステムを見てみると・・・ レリーズベアリングが粉々に飛び散っていました ...

続きを見る

8月 夏期休業日のお知らせ

8月は、11日から18日 4日、25日は休業させて頂きます。

続きを見る

ルノー カングーⅡ エンジン掛からない

ルノー カングーⅡのご入庫 エンジンが掛からないとのことでご入庫 クランキングは正常にできますが初爆は無くかかる気配はありません、診断機で故障コードの読み出しを行いましたが特に何も検出しません。 このような症状で一番に疑うのは燃料ポンプです。 エンジンとしては単なるガス欠ですので故障コードの検出も無いためです。(一部の車種は燃料圧力に関してもモニターして故障検出するものもあります。) 実際にエンジン側でガソリンが来ていないのも確認できたので燃料ポンプ自体の点検を行います。 しかしこの車両、車体床に燃焼ポン ...

続きを見る

アルファロメオ 147TS 走行中ゴー音

アルファロメオ 147TS のご入庫 別件のご依頼でお預かりしていましたが走行テストで異音が発生していることに気が付きました。 スピードに比例してゴーと低い音が後方から聞こえてきます。 考えられる事として車輪軸の軸受けであるハブベアリングの不良です。 車両をリフトアップして後ろ車輪を手で回すとゴーと音が出ます、手で回したくらいでこれだけの音が出るのでは走行中はもっと大きな音になるのは当然です。 異音が出ている後輪のハブベアリングアッセンブリーを交換します。 ディスクローターを外すとハブアッセンブリーがあら ...

続きを見る

マツダ デミオ (DJ5)スピードメーター故障

マツダ デミオ(DJ5)のご入庫 スピードメーターが壊れて表示されないとの事 デジタルメーターですがデジタルが目まぐるしく動きスピード表示が出来ません。 https://masutaka.co.jp/images/VID_20240620_143921.mp4 それほど年式が経っていないようですがこの時代のマツダ車は比較的このような故障が多いそうです。 しかしメーターを新品に交換すれば部品代は非常に高額ですし、オドメーターの距離も変わってしまいます。 そこでメーター修理業者に相談して何とかこの表示部分の不 ...

続きを見る

-故障修理・整備, トヨタ

© 2024 増高自動車工業有限会社