営業時間外もお気軽にお問い合わせください
TEL 028-656-2588
月〜金 8:30 - 19:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

故障修理・整備 イタリア車 フィアット

FIAT ムルティプラ タイミングベルト交換

FIAT ムルティプラのタイミングベルト交換です。

RIMG0646

大変個性的なムルティプラ、ワイドな車体に似合わず かわいらしいFIAT製1.6Lツインカムエンジンを搭載しています。

IMG_20151228_162314

 

FIATグループ(アルファロメオなど)のエンジンはカムシャフトとタイミングプーリーの固定にキーを使用していませんのでSST(スペシャルサービスツール:特殊工具)をセットしなければ正確なタイミングを取ることは不可能です。

このエンジンでは、カムシャフトの後ろ側にこのようなSSTをセットします。(エンジンによってカムの固定にはさまざまなSSTが存在します。)

IMG_20160108_112455

このSSTでカムシャフトを、No1シリンダー圧縮上死点位置に固定することが出来ます。

次にNo1シリンダーのプラグホールにこのSSTをセットして正確にNo1シリンダーピストンを上死点位置にします。

IMG_20160211_163209

※写真はアルファロメオです。真ん中の時計のような工具(ダイヤルゲージ)が上死点を正確に出すSSTです。

新しいタイミングベルトをセットしテンショナーを適切なテンションにあわせます。(その際、タイミングプーリーの固定ボルトはフリーにします。)

テンショナーもSSTを使用して、適正なテンションをベルトにかけます。

ピストン上死点とカム位置が決まっているのでタイミングプーリーのボルトを締め付けて組み付けはお終いです。

と、簡単に書きましたがSSTがあるからといって簡単に組めないのもイタリア車。SSTのセットにも遊びがあり、なかなかよい位置に決めるのには苦労します。(微妙な位置を出すために何度も調整を繰り返します。)

しかし、バルブタイミングをしっかりとって組んだエンジンは大変心地よいエンジンフィーリングを取り戻します。

 

ほとんどのメーカーではカムとタイミングプーリーの位置決めにキーというものが入っているためカムとプーリーの位置関係は決してずれませんので、このような手のかかるタイミングベルト交換はしません。

ではなぜこんな面倒な構造なのでしょう?

新品でも必ず微妙な長さの差やエンジン側の個体差がありますので、エンジンに組みつけた際バルブタイミング調整が出来るほうがより正確に組むことが出来、本来の設計通りの性能を出すことが出来るのです。

それにタイミングベルトはゴムの為使用過程で必ず伸びます。そのときにタイミングプーリーの位置をずらすことが出来るこの設計は再調整が出来るため、伸びたベルトでも適切なバルブタイミングに調整できる大変理にかなった構造なのです。

プーリーの位置が固定されているエンジンでは個体差によるバルブタイミングのずれは調整できませんし、ベルトが伸びてくればタイミングは必ずずれ性能低下してきます。そのタイミングを正しい位置にするには伸びてしまったタイミングベルトを交換しなければ元には戻らないんです。

調整が出来るということは、多少伸びてしまったベルトでも調整して適切なタイミングに合わせることが出来るということです。しかし調整するには整備士の腕が大きく性能に左右してきます。

なかにはSSTも使用せずにアイマークを付けてただ元通りに組み付けたような車両を見かけることがあります。

いい加減に組んでもそこそこ走ってしまうのもイタリア車ですが、本来のポテンシャルを発揮させてあげることが出来れば、きびきび走るイタリア車ならではの走りを堪能することが出来ます。

 

 

 

 

月〜金 8:30 - 19:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00
営業時間外もお気軽にお問い合わせください

MASUTAKAブログ最新情報

トヨタ ピクシス エポック(LA300)エアコン吹き出し口から水蒸気?

トヨタ ピクシスエポック(LA300)のご入庫 ダイハツ ミライースのOEM車両です。 水温ランプが赤く点灯してエアコンの吹き出し口から煙が出ているとの事。 エアコンの吹き出し口から煙?よくわかりませんので、”水蒸気のようなものではないですか?”と尋ねましたが慌てている様子でよくわからないとの返答。 兎に角、水温ランプが赤く点灯してオーバーヒートしているようなので走行はせず、ロードレスキューで搬送するようにしました。 搬送されて点検するとラジエーターの中には冷却水は有りませんので、やはりオーバーヒートした ...

続きを見る

8月休業日のご案内

8月の休業日は、9日(月曜日)から17日(火曜日)及び15・22・29日(日曜日)は休業させて頂きます。   新型コロナウイルスの感染蔓延防止で営業期間中もお客様が重ならないように気を付けておりますので、ご来店の際はあらかじめご連絡を頂けるようお願いいたします。 週末は予約で埋まっていることも多いのでお早めにご連絡いただくようお願いいたします。

続きを見る

シトロエンC4(2代目) 冷却水漏れ

シトロエンC4のご入庫 冷却水が漏れているとの事でご入庫 こちらのエンジンは、BMWとPSA(グループ プジョー・シトロエン)の共同開発の1.6Lエンジンが搭載されており、BMW MINIにも搭載されているエンジンです。 定番ともいえるサーモスタットケースからの漏れです。基本設計が同じエンジンですのでMINIでも紹介している部分と同様の修理です。リンク     部品が変更になっているのでハーネスやホースも同時に交換になります。   樹脂製のパーツは経年的な劣化でいつかは必ず壊 ...

続きを見る

ホンダ トルネオ(CF-5)エンジンオーバーヒート

ホンダ トルネオ(CF-5 )のご入庫 エンジンチェックランプが点灯してギクシャクするとの事。 入庫時エンジンはふけ上がらず、エンジンチェックランプが点灯していました。 エンジンルームを点検しようとボンネットを開けると異常なくらいの熱気に襲われました。 冷却水の激しいにおいがしますのでオーバーヒートを起こしていることは容易に判断できる状態です。 すぐにエンジンを止めて冷却をしたいのですがかなりの高温で危険ですので少しずつ水を掛けて冷ましていきます。 ようやく冷めたところでラジエーターに水を入れるとアッパー ...

続きを見る

シトロエン グランドC4ピカソ(2代目) 車検整備

シトロエン グランドC4ピカソ(2代目)車検整備でのご入庫 エンジンはPSAでおなじみの1.6Lガソリンエンジンです。 ファンベルトが劣化によりヒビだらけです。 このエンジンでベルト周りで気を付けなければいけないところでウォーターポンプのプーリーがあります。 フリクションプーリと呼ばれるプーリーで摩擦でプーリーを回しますが表面のゴムが劣化で剥がれ始めているものが見受けられるので注意が必要です。 こちらのクルマもゴムが劣化でヒビだらけでした。 最悪はゴムが剥がれてプーリーが回らずオーバーヒートします。 駆動 ...

続きを見る

ダイハツ ムーブラテ(L550)エアコン不調の陰で・・・

ダイハツ ムーブラテ(L550)のご入庫 ご用命は、信号待ちでエアコンの効きが悪いので診てもらいたいとの事。 しかし問診をしていると気になるワードが出てきました。 ・発進加速が悪くなった ・加速時エンジンからカラカラ音がするようになった 上記2点の不具合が出るときは、決まってエアコンの効きも同時に悪くなったそうです。 単純にエアコンの異常だけではない気がします。   問診内容から怪しい部品を見立てて点検をするとすぐにわかりました。 https://masutaka.co.jp/images/VI ...

続きを見る

AUDI TTクーペ クアトロ(8J)ハルデックスオイル交換

AUDI TTクーペ クアトロ(8J) 車検でのご入庫 10万km以上走行していますこちらのお車、メンテナンスも各部行わなければいけませんが基本となる油脂類の交換をご紹介します。 クワトロと呼ばれるこちらのグレードは4輪駆動になりますので駆動力を後輪に伝えるトランスファと後輪の駆動力を左右に分配するリアディファレンシャルと呼ばれるギア(歯車)のセクションがあります。 ギアを使用しているところは油脂で潤滑されていますので定期的な交換が必要になります。 下記のような配置になっています。   まずはト ...

続きを見る

BMW Z4(E85)エアコンコンプレッサー圧縮不良

BMW Z4(E85)のご入庫 ご用命はエアコンの冷房が効かないとの事。   冷房の効きが悪い場合、まずは基本となるのは冷媒システムがうまく機能しているかを調べなければなりません。 冷房システムのカナメは冷媒ガスです。 冷媒ガスはたくさん入っていれば良いというものではなく、多すぎても少なすぎてもいけませんので規定の量が入っているかどうかをまずは確認する必要があります。 こちらのお車やや少なめで全く効かないレベルではなかったですが故障探求を進めるうえでも規定の量になっていることが重要ですので規定量 ...

続きを見る

7月の休業日のお知らせ

7月の休業日は、4.18.25日(日曜日)及び20日(火曜日)、22.23日(木.金曜日)は休業させて頂きます。 新型コロナウイルスの感染蔓延防止で営業期間中もお客様が重ならないように気を付けておりますので、ご来店の際はあらかじめご連絡を頂けるようお願いいたします。

続きを見る

ホンダ S2000(AP1)タペットクリアランス調整

ホンダ S2000(AP1)のご入庫 車検整備ですが、エンジンのバルブクリアランス調整も依頼されました。 バルブクリアランスとはエンジン内部のバルブとカムとの隙間を調整する作業です。 バルブの駆動方法はそれぞれエンジンによって違うのですが今回のF20Cエンジンはロッカーアームで駆動しているのでロッカーアームのアジャストスクリュとバルブステムエンド間のすき間を調整します。 シックネスゲージを使用して隙間の測定・調整を繰り返します。 こちらの車両では、基準値:IN 0.21-0.26㎜ EX0.25-0.27 ...

続きを見る

-故障修理・整備, イタリア車, フィアット

© 2021 増高自動車工業有限会社