ダイハツ ロッキー(F300S)のご入庫
初代ロッキーで平成6年式になります。
エンジンオイル交換の際に重大な不具合を発見しました。
ステアリングアイドラアームのボールジョイントが外れ掛かっています。
揺するとボールジョイントはガタガタになっていました。
アイドラアームの支点部分のブッシュにもガタが発生していました。
ステアリングの操作を伝える重要な部品でもし外れた場合はハンドル操作が出来なくなる重大な故障といえます。
この部品に関してはまだメーカーが在庫していましたので交換を進めます。
取り外すと支点のブッシュは完全に剥離していますし、ボールジョイント側もガタガタで今にも脱臼するところまで来ていました。
支点取付シャフト部にも傷などが入っていなかったのは幸いでした。
新しいアイドラアームを組付けて修理は完了しました。
このステアリングシステムはボール&ナット方式と呼ばれステアリングの操作力はリンクを介して左右の車輪に伝えます。
リンクにはそれぞれボールジョイントがあり今回のようなガタが起きる可能性はあるのですが、幸いこの車両のほかの部品にはガタなどの発生はありませんでした。
それにほかの部品に不具合があったとしたら大変なことになっていました、それはこのモデルのステアリング関係の部品は今回出た部分以外は製造廃止になっていたからです。
もしかしたら弱い部分のみ最後まで生産していたのかもしれませんが、それでも出てくれたのは幸いです。
壊れた箇所の認識が出来たとしても部品が無ければ直せない可能性もありますから・・・