こんにちは増高自動車 菅野です。
ニッサン ノート車検でのご入庫です。 S様ありがとうございます。
こまめにメンテナンスをされているお車ですが、あまり距離を乗りません。
今回、ブレーキを分解して点検してみると・・・
後ろブレーキのホールシリンダーという部品です。
ブレーキを踏み油圧を発生させたものを受けとめる役目をしています。
ブーツをめくってみると!!! ブレーキフルードが漏れています!
さらにピストンを抜き取ると・・・
赤錆で真っ赤です!! これでは気密を保てずフルードが漏れ出しても仕方ありません。
中の錆をきれいに落としゴム部品を取り替えればまた使えることもありますが今回は錆でシリンダー内部がボコボコになってしまっていたのでこのような場合ホイールシリンダーのアッセンブリー交換になってしまいます。
なぜこのように錆びてしまうのかといいますと、ブレーキオイル(フルード)は他の油脂類とはまったく違う性質で、強い吸湿性を持っています。
ですので、乗ろうが乗るまいが空気中の湿気を取り込んでしまい、今回のように内部に錆を発生させてしまいます。
さらに、走行距離が少ない方ですと、ブレーキ自体をあまり動かさないので、さらに錆びやすくなり今回のような不具合を招いてしまうんです。
では、どのようにしたら防ぐことが出来るのかといいますと、やはりブレーキフルードの定期的な交換に限ります。
交換サイクルは2年毎が基本ですが、一年ごとを指定しているメーカーもあります。
大切なブレーキ、しかし今回のように分解して見なければどのような状態かもわかりません。
定期的な分解整備を行い安全に運行できるようにしましょう。