AUDI TTクーペ(8J前期)のご入庫
ご用命は、購入したばかりでやったかやっていないかわからないタイミングベルトや冷却水やエンジンオイルの漏れがあるので修理したいとの事。
タイミングベルトは交換履歴がわかりませんし12万km走行しているため、トラブルが起きると怖いため交換します。
前期型はBWAという型式のエンジンでタイミングベルトを使用しています。
後期型はタイミングチェーンになりますがウォーターポンプはコグドベルトを使用しています。 整備履歴ブログ リンク
エンジンのオイル漏れは主にヘッドカバーから酷かったためパッキンを交換します。
スパークプラグも交換してある様子はありませんでしたので交換しました。
スパークプラグの収まるプラグホールにもオイル漏れでオイルが溜まっていましたのでやはりパッキンとプラグの交換で正解でした。
冷却水漏れはエンジンヘッドの後端に付くウォーターハウジングからでした。
樹脂製ですが取り付け部は劣化で割れていました。
新品と比べると割れた部分の形状がよくわかると思います。
購入したてでお車の状態がよくわからないという不安から点検を受けこれだけの整備が必要でした。
整備後、しばらく乗り込んでいただきさらに何か不具合等が潜んでいないか見定めます。
中古で購入の際は前のオーナーの整備履歴がわからないことがほとんどですし、わざわざ整備を施してから手放すことはまずありませんので、次のオーナーは購入後何かしらのメンテナンスや修理が必要であることは当たり前のことだと思います。
中古車購入時の納車整備というものがそれに当たるのですが、販売店での実施内容にばらつきがあるため完全とも言えません。
当店でも他店で購入直後のお車の点検ご依頼を受けることが多いのですが、購入後にこんなはずではなかったと思うよりは、ある程度当たり前だと見越して余裕をもってお車の購入を考えることをお勧めします。
程度にもよりますが・・・お店選びは慎重に。