栃木県宇都宮市の整備工場
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故障修理・整備 ニッサン

進化とともに変わりゆく故障内容と負担増

ニッサン ノート eーpower(E13)

エアコン(冷房)が効かないとの事

こちらのお車、新車で購入してまだ3年経過していませんが、工業製品である以上新しいとはいえ壊れるものは壊れますので点検を進めます。

 

エアコンの基本点検である冷媒ガスなどがしっかり入っているなど点検をして、診断機を使用して故障コードを読み出すと電動エアコンコンプレッサーに関するエラーを検出しました。

ただこの車両は新車で購入しており一般保証の"3年もしくは5万㎞という保証期間内"なのでディーラーで保証整備を受けれるように手はずを整え依頼いたしました。

数日後、修理が完了したとの事で引き取りに伺いメカニックに故障修理内容を確認します。

故障原因は電動エアコンコンプレッサーの内部ショートということでした。
 

しかし、故障の範囲はここだけにとどまらずコンプレッサーの内部ショートが引き金でインバーターまで破損していたとの事でした。

当社ではインバーターの交換を行ったことがありませんが、かなりの重整備になったそうです。

 

この車両ではエアコンのコンプレッサーは電動化されているため高電圧を使用して駆動しています。

高電圧を利用して走行する車両は、従来の内燃機関(エンジン)だけを搭載していた車両とは違う部品が使用されています。

今回の故障は高電圧部品の不具合で部品の価格も非常に高額になることは容易に想像できますし、インバーター交換は重整備であったとの事から工賃もかなりかかったと思われます。

保証期間内の故障でしたので無償修理を受けることが出来ましたが、あと半年後に起きた場合には保証期間を超えてしまい有償修理になるので考えただけでもぞっとします。

昔から故障と言うものはどんなものに対してもつきものなのですが、たとえ故障頻度が少なくなったとしても異常なまでに高額になった部品がいくつも搭載されている現代車は壊れた時の修理代(部品代)が最大のネックになるといえます。

環境・安全・走行性能などすべてに対して高次元で達成しなくてはならない現代車は高度な技術の上に成り立っており高度な技術を達成する部品は高額なものがほとんどです。

 

話は少し逸れますが、電動コンプレッサーはハイブリッド車両でも使用されていることが多く、かなり普及している技術です。

メンテナンスの問題になるのですがコンプレッサーにオイルが入っていますがこれは従来のコンプレッサーと電動コンプレッサーとでは互換性はありませんので注意が必要です。

必ず電動コンプレッサーには絶縁タイプのオイル(POE)を使用しなければなりません。

電動コンプレッサーに従来のオイル(PAG)を使用するとオイルを介して通電してしまいますのでもしかしたら今回のような故障に結びついてしまう可能性があります。

残念ながら整備業界でもこのようなオイルの違いなどの認識ができていない整備士がいるのも事実です。

現代では冷媒ガスの種類も3種類ありますし、オイルに関しても2種類あり車種によってそれぞれ組み合わせなければいけませんので、適切な知識と設備がなければ故障を招いてしまう可能性があるかもしれません。

※今回は新車からエアコンに関して一切整備を行っていない状態での故障でしたのでオイルの話はあてはまりません。

 

 

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