栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 ニッサン

ニッサン ADバン(Y12)エンスト

ニッサン ADバン(Y12)

エンジンがブルブルしてエンストするときがあるとの事。

入庫時はやはりラフアイドルの状態で今にもエンジンが止まりそうです。

診断機を使用して故障コードを読み出すと複数シリンダーのミスファイヤーとO2センサーに関するものを検出しています。

複数シリンダーでのミスファイヤーですと独立点火なため電気的な点火系統は考えづらいですし、O2センサーがリーン側でエラーを検出していますので空燃比に起因する故障と思われます。

症状をよく観察するとエンジンはかなり不安定ですが周期的に回転が上がり落ち着くということを繰り返しています、このような症状は点火系統の不具合では起きずらい為、空燃比の不良が疑われます。

空燃比とは空気の量に対して燃料の割合のことでエンジンを正常に回すには理想的な空燃比が必要なため状況に合わせて適切にコントロールすることが必要です。

診断機をつなぎ空燃比に関するデーターをモニターしてみます。

正常な状態では100%を中間値として上下(濃い・薄い)に補正する空燃比補正値(赤い線)が、症状発生時は100%から135%まで補正が進み100%に戻るということを繰り返しています。

これはガソリンの量が少ない(薄い/リーン)のを空燃比補正という制御で濃い側にコントロールしているのですがこの車両の場合135%が限界値のためリセットされ100%に戻されているということが繰り返し起きているのがわかります。

空燃比が薄い状態を濃くしようとする制御が働いていることが起因している不具合と言えます。

まずは空燃比が本当に薄いのかそれとも薄いと勘違いしているかが故障診断を進めていく上で大きな分かれ目になります。

実際に薄くなるような要因としては、
・エアマスセンサーの特性ずれ
・エアダクト破れ(エアマスセンサー以降での2次空気の侵入)
・燃料圧力の低下
などが考えられます。

簡単に点検できるところで2次空気の吸い込みが無いか各部点検したが特になし。

次にエアマスセンサーの特性ずれを疑い他車からセンサーを拝借して入れ替えたが変化なし。
※エアマスセンサーとはエンジンに入る空気の量を測定するセンサーで、空気の量に対して燃料噴射量を決めるため基本となるセンサーです。

燃料圧力に関しても正常値を示しています。

各部を点検して本当に薄いという可能性がほぼないため薄いと勘違いしている方を疑います。

それはO2センサーの不具合です。

O2センサーを交換すると正常に反応するため空燃比補正も100%前後をわずかに行う程度になり、空燃比も正常になったのでミスファイヤーも収まりました。

O2センサーは排気ガス中の酸素濃度を読むセンサーですが今回は酸素濃度が薄いと勘違いしたため燃料を濃くしろと補正が働かせてしまいました。
※排気ガス中の酸素濃度は空燃比に対する燃焼状態に比例するため空燃比補正のフィードバックさせるための基本になるものになります。

しかし実際には薄くはないので空燃比が濃くなりすぎてエンジン不調をきたしてしまった訳です。

車両の自己診断でO2センサーを検出していたのと、データモニター上でもO2センサーの数値はほぼ変化していなかったので素直に初めからO2センサーを疑えばいいのですが、ほかの要因もつぶしたうえでの不具合部品の絞り込みを行うことで確実な不具合特定を行うことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

33そもそも燃料の濃い薄いは排気ガス中の酸素濃度を測定することで判断します。

燃料が濃い場合は酸素濃度が少なく、薄い場合は酸素濃度が濃くなりますので

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

FIAT 500L(199)ディーゼル デュアロジックエラー

FIAT 500L(199) デュアロジック警告灯が点灯して走行できなくなったとのこと。 診断機にて故障コードを読み出します。 クラッチのストロークエラーを検出しました。 走行距離からしてクラッチの摩耗が考えられますがそれ以外にも何かが起きているのかもしれません。 しかしこの車両の場合並行輸入車のため日本国内ですべての部品を調達することは難しいです。 一度の修理で済むようにクラッチに付随する部品全般を海外からの取り寄せ分も含めてすべて用意の上作業に着手します。 ミッションを取り外してクラッチを取り外します ...

続きを見る

ホンダ NーWGN(JH1)ミッションフルード交換

ホンダ N‐WGN(JH1) 様々なメンテナンス依頼を受けた中でCVTフルード交換を行います。 走行距離は4万㎞台でそれほど伸びてはいませんがしっかりした方法で行ってほしいとのご依頼です。 オイルパンを取り外してでの交換を行います。 ストレーナーを取り外すとバルブボディが現れます。 ストレーナーはやはり真っ黒です。 ストレーナーはオイルパンに溜まったフルードの吸い込み口で不純物の侵入を防ぐ役割になります。 メーカーによっては金属製の金網状のものもあります。 オイルパンに磁石がついていて鉄粉を吸着しますがこ ...

続きを見る

ホンダ フィット(GK5)ABSユニット故障

ホンダ フィット(GK5) ABSや横滑り防止装置の警告灯が複数点灯するとのこと 診断機にて故障コードの読み出しを行うと ABS・VSA : 123-11  VSAソレノイドバルブ異常 ESP     :   U0416-68  VSA故障チェック VSAのソレノイド故障を検出しました。 VSAはホンダでの呼び名で横滑り防止装置等の安全システム名でこれのソレノイドバルブということはABSユニット内のソレノイドバルブに異常が起きたことを表しています。 ABSユニットはブレーキシステムをつかさどる中心部品にな ...

続きを見る

ミツビシ D:5 メンテナンス②

ミツビシ D:5 メンテナンス② 前回ディーゼルエンジンのメンテナンスの案内をしましたが、他にも駆動系等のオイルメンテナンスのご依頼を受けましたので交換を勧めます。 まずはメインであるオートマチックフルードの交換です。 アイシン製の8速トルコンオートマチックで他の自動車メーカーでも多く採用されているタイプになります。 ドレンプラグがフルードレベル調整プラグを兼ねているタイプで特徴的です。 調整方法は非常に重要であるため整備書を見てもらわなければなりませんので割愛します。 AT・CVT・DCT・AMTなど自 ...

続きを見る

ミツビシ D:5 メンテナンス①

ミツビシ D:5(CV1W)ディーゼル 走行距離が伸びてきたのでメンテナンスを行いたいとのご依頼 まずはディーゼルエンジン車両ですのでフィルターとつく部品の交換を行います。 まずはエンジンのエアフィルターの交換は当然ですがディーゼルエンジンでは注意の必要なフューエルフィルターの交換を行います。 この車両ではフューエルフィルターはエンジンルームの奥まったところに取り付けられていて通常は見える位置には付いていません。 手前にあるエアクリーナーケースなどを取り外すとフューエルフィルターが見えます。 燃料フィルタ ...

続きを見る

VW ニュービートル 突然の故障

VW ニュービートル お預かり車両の修理が終わり引き渡しの際、お客様が車両に乗り込みエンジンを掛けようとキーを捻ったところエンジンが掛からなくなりました。 状態としてはキーを捻った感覚がスカスカになってキーを抜いてもメーターの電源が切れませんしスターターを回そうと一番奥まで捻っても重くなる感覚がありません。 どうやらキーシリンダーユニットで何かが壊れたようです。 キーシリンダーユニットを取り外します。 この部品自体が3分割になっています。 後端のイグニッションスイッチを取り外すと故障した原因がわかりました ...

続きを見る

8月の休業日 お知らせ

8月の休業日は、8日(土曜日)から16日(日曜日)及び2・23日・30日(日曜日)は休業させて頂きます。

続きを見る

ニッサン NV200 スパークプラグの交換時期

ニッサン NV200 車検整備でのご入庫 スパークプラグを点検したいのですがこのエンジンはインテークマニホールドがエンジン上部を覆っているため簡単に点検することが出来ません。 しかし4番シリンダーだけがわずかにある隙間からスパークプラグを取り外すことが出来るため点検します。 スパークプラグを点検すると摩耗限界で交換時期を迎えている状態になっていました。 付いていたものは新車装着時のプラグでしたが、これは片貴金属プラグというタイプで長寿命プラグではありません。 そのため交換時期は2万㎞になりますので7万㎞を ...

続きを見る

応急パンク修理の後は

パンクをしたので車載のパンク修理キットで直したがこのまま乗り続けて良いのかとのお電話がありました。 車載のパンク修理キットはあくまでも応急的に使うものなのでパンク修理箇所の修理が必要になるのと点検が必要とお伝えしてご来店いただきました。 昨今ほとんどの車両がスペアタイヤではなく応急パンク修理キットの搭載に移行しています。 修理剤を使用したタイヤがどのようになっているか診ていきます。 パンクをしたタイヤをホイールから取り外すと中から修理キットの液剤が大量に出てきます。 この液剤がパンク穴を塞ぎます。 この液 ...

続きを見る

VW パサート(B8)ウォーターポンプ漏れ

VW パサート(B8)   車検のご依頼で受け入れ検査を行った際、冷却水が漏れた跡を発見しました。   冷却水が漏れては乾いてを繰り返したような状態でしたのでずいぶん前から漏れは始まっていたようです。 ウォーターポンプを取り外すとかなりひどい状態でした。 このエンジンはカムシャフト後端部でコグドベルトでウォーターポンプを駆動するのですが漏れた冷却水が付着したのかゴムの破片が大量に飛び散ってコグドベルトの山もすり減ってしまっている状態でした。 ウォーターポンプの軸部分のシール不良が原因ですがこのタ ...

続きを見る

-故障修理・整備, ニッサン

© 2026 増高自動車工業有限会社