トヨタ ヴォクシィ(ZRR70)のご入庫
オーバーヒートしているようで、冷却水がカラになり足したとの事でご入庫
入庫時、冷却水のリザーバータンクはカラで確かに冷却水関係にトラブルは起きているようです。
しかし、エンジンルーム内からは冷却水の臭気も漏れ跡もありません。
冷却水が減るということは、外部に漏れるかエンジン内部に漏れるかしかありません。
エンジン内部はガスケットが抜けたりして起きるのですが、エンジンの調子を見てもそこまでタメージがあるようには見受けられません。
エンジンルーム内に漏れた形跡がないとすると残るは室内です。
室内で漏れるのはヒーター関係の部品なのですがその説明をしたところ、お客様は気になることを話されました
1週間くらい前から急にエアコンが臭くなってエアコンフィルターや消臭剤を使ったがよくならなかったといわれたのです。
室内の臭いを嗅ぐと間違いなく冷却水の臭いが充満していました。
残念ながらヒーター関係から冷却水が漏れていると思われますので修理は高額なものになるとご説明いたしました。
お客様から修理のご依頼を受けましたので作業にかかります。
高額になる理由はこのような作業になるからです。
ダッシュボードをすべて外さなければならないからです。
中心にエアコンユニットがありその中にヒーターコアが入っています。
ヒーターコアの細いパイプから漏れだしていました。
このタイプではパイプジョイントの加締め部分からの漏れもありますが今回はコアからの漏れでした。
加締め 故障事例リンク
ヒーターコアを交換したのち、冷却水を補充してオーバーヒートによるダメージをチェックしましたが幸いなことに他の部分にダメージは有りませんでした。
車両室内にはヒーターとして冷却水が廻り、クーラーとしてエアコンガスが循環しています。
現代の車両はエアコンユニットは車両中心に位置していることが多いのでエアコンユニットの故障はダッシュボードを外さなければ修理が出来ないのがほとんどです。