メルセデスベンツ SLK230(R170)のご入庫
エンジンオイル漏れ修理のご依頼です。
エンジンを点検すると前面にかなりオイルが垂れた跡が見受けられます。
この部品はカムシャフトアジャスターマグネットと呼ばれる部品で電磁石でカムシャフトのスプールを動かし油路を切り替えカム位置を位相させる部品です。
この部品はコネクター部からエンジンオイルが漏れ配線を伝わってはるか遠くにあるコンピューターまでオイルが毛細管現象で配線を滝登りをして壊してしまうという不具合で有名な個所です。
コンピューターにエンジンオイルが伝わって行かないようにする対策として対策ワイヤーハーネスを間に追加して、万が一オイルが漏れても伝わったオイルをハーネスチューブの外に垂らすことでコンピューターを守るようにしたのですが、この車両にはすでに取り付けられていました。
しかしこれはあくまでも漏れ出したオイルがコンピューターを壊してしまうという2次被害を防ぐための対策ですので、そもそもアジャスターマグネットから漏れるのはダメです。
コネクター内部にはエンジンオイルがたくさん付着していますので、漏れ出しているのは確定ですので交換します。
交換後は周辺も綺麗に清掃して他に漏れがないか確認しましたが、漏れはなさそうですので修理完了です!
しかし最後にアンダーカバーを取り付けようと下廻りからエンジンを確認すると別の部分からエンジンオイルが漏れだしています!
これはオイルパンに取り付けられているオイルレベルセンサーなのですが、この部品のコネクター部からもオイルが漏れだしていました。
初めはエンジン上部からの漏れが多すぎて気が付きませんでしたが下部からも多量に漏れていたのでした。
このモデルも20年経過しているので、このような部品の樹脂部分からの漏れが多くなってきました。
今回の様に部品単体を交換すれば解消するようなオイル漏れは比較的軽微な修理となりますので、気付いた時点で早めに対応するようにしてください。