ダイハツ コペン(L880K)のご入庫
ご用命はクラッチジャダーが気になるのでクラッチオーバーホールのご依頼です。
この車両はエンジンが4気筒なのでミッションのスペースが狭く脱着は少しやりずらいです。
クラッチディスクはまだ残っていますがクラッチジャダーの解消が目的なのでもちろん交換です。
クラッチカバーのプレッシャプレートはまだらになっているので均一に当たっていなかったのがわかります。
フライホイールを平面研磨して平らにしたうえで組み付けます。
フォーク部分も綺麗に給油してベアリングも交換します。
ミッションを降ろした際にはこの時にしか交換できないエンジンリアオイルシールもしっかり交換しておきます。
”ジャダー”とは振動という意味で、クラッチジャダーとは発進時半クラッチの際に”ドッドッド”と振動が起こる症状を言います。
クラッチ板とフライホイールもしくはプレッシャープレート(クラッチカバー)の面圧が均等に掛からないことで起こります。
発生原因はいろいろあるのですが、半クラッチの多用により部分的なスリップがきっかけに面が平坦さを失うなどあります。
また、あまりにも乗らな過ぎてクラッチに錆が発生してそれがきっかけになることもあります。
ブレーキにも同様の原因のジャダー症状があります。故障事例リンク
症状を改善させるにはそれぞれの面が平坦な状態にして組み付ける必要がありますので、残量があったとしてもクラッチディスクの交換は必須ですし、平面になっていることが重要ですのでプレッシャープレート(クラッチカバー)は新品に交換、フライホイールは平面研磨を行う必要があります。
クラッチのトラブルというと、とかく滑りの症状の話になることが多いのですがジャダーが起きている車両も非常に多いものです。
クラッチ操作はマニュアルミッション車の醍醐味ですし、不調は勝手によくなることはありませんので早めに修理することをおすすめします。