ニッサン セレナ(C25)のご入庫
エンジンを掛けた時にガコンと音がするとの事。
エンジン始動時にたしかに大きなガコンという振動と音が聞こえます。
エンジン自体の動きが大きいことからエンジンマウント交換が必要と判断しました。
まずはエンジン側のマウントです。
形状が変わっているので何かしらの対策が織り込まれたのでしょう。
ゴム自体の潰れも気になりますが、液封入タイプで裏返すとやはりシリコンが漏れ出していました。
これでは本来のマウントの性能は発揮できないのは当然です。
こちらのマウント交換後エンジンを掛けてみるとやや振動は収まった感じがしますがガコンという振動は完全に消え切れていません。
次にミッション側を交換しようとバッテリー等をどかしてマウントを見ると大変なことが起きていました。
指で動かしているところはトランスミッションに繋がるところですが完全に切れてしまっています!
普段はバッテリーの下にあるため全く見ることが出来ません。
マウントが切れたとしてもエンジン・ミッションが下に落ちるようなことが無いような構造になっていますが、ここまで完全にちぎれてしまっている場合はエンジン・ミッションが固定できていないので非常に恐ろしい状態です。
こんな状態でも走行できてしまうので(安全という意味ではありません)これ以上大きな損傷を起こさないためにも症状が出た場合は早急に点検を受けるようにしてください。