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故障修理・整備

エンジンオイル交換を怠ったツケは・・・

エンジンオイル交換は皆さんご存知のメジャーなメンテナンスの一つですが、怠るとどうなるかは実際に見る機会は少ないかと思います。

我々整備士はメンテナンスを怠り不調を起こした車両を診る機会が多いので、口が酸っぱくなるくらいメンテナンスの重要性をお話しするようになります。

今回もエンジンから、けたたましくカンカンと異音を鳴らしてお車が入庫なさりました。

音を聞いてすでにエンジン内部に大きな破損が起きていることは容易に判断出来る状態でした。

 

お客様の要望で中古エンジンに乗せ換えることになりました。

不調を起こしたエンジンの中身はご覧のような状態です。

ヘドロ状に堆積したスラッジは結果として油路を塞ぐことでオイルが行き渡らなくなり油膜が切れて金属同士がこすれ焼き付きを起こします。

このエンジンはコンロッドのメタルが焼き付いたことで擦り切れて隙間が大きくなり異音を発生させました。

手で動かしてこれだけの音が出るのですからエンジンが掛かっているときはもっと大きな音が出るのは当然です。

メタルはここまで薄くなってしまっていました。

このようになったものはいくらオイルを交換したり添加剤を入れても元には戻せません。

 

エンジンはガソリンでもジーゼルでもオイル交換は必須事項です。

しかし、どれくらいのサイクルで交換したらよいかということは自動車が発明されて100年以上経った今でも賛否両論様々な考え方があるのは非常に不思議なことです。

まず、自動車メーカーからの交換指定サイクルがまちまちなことも、このような状態を引き起こしている要因だと思います。

 

当然エンジンオイルも日々進化してより良いものは出てきていますし、車両自体も工作精度の高まりや細かな制御を行うことで燃えカスなどが出にくくすることなどできているので昔に比べればよくなってきているのは間違いありません。

しかし、根本的なエンジンの仕組みとして化石燃料を燃やしていることに変わりがない事と、エンジンの細かな制御のために油圧を作動油として使用するなど従来なかった性能も求められるようになっています。

油圧を使用するということは細かな油路や制御バルブが存在するためエンジンオイルの汚れはそれこそ致命的なものになってしまいます。

今回ご案内したエンジンのような状態は論外ですが、自動車メーカーそれぞれ交換サイクルの指定が違うということは設計の思想やその国の環境問題への意識、さらには自動車販売に関する思惑など様々なものが絡み合っているからなのではないでしょうか。

高性能オイルを長めに使う、安いオイルをこまめに替える、ロングライフオイルで継ぎ足しながら使う様々なエンジンオイルに対する考え方があるかと思います。

私個人の考え方としては、基本はやはり半年もしくは5000km毎にオイル交換をすることをお勧めしています。

エンジン自体に汚れを堆積させないようにしたり、オイルへの燃料希釈によるシール類の攻撃性軽減などを期待しますし、交換作業時にエンジン以外の簡易的な点検も出来ますので結果として車両全体の健康寿命を延ばすことになると思います。

あくまでも一個人の考え方ですが、ご参考までに。

 

 

 

 

 

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