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故障修理・整備 フィアット

FIAT PANDA (141)エンジンセミオーバーホール②

エンジンを分解することになったPANDA(141)リンク

前回に引き続きエンジン内部を分解していきます。

 

エンジンヘッドを外します。

 

ガスケットの状態がやはり悪く冷却水が漏れてきています。

 

分解の際、ヘッドボルトが錆で折れました(´;ω;`)

冷却水がボルトまわりを侵食して錆びさせていたのが原因です。

 

クランク側も真っ黒!

クランクシャフトリアオイルシールからもオイルが漏れだしています。

 

次にヘッドはどうでしょう。

やはり汚れは酷いですね。

 

バルブを取り外すと何かがポロリ!

新品のステムシールはこちら

これはバルブステムシールのリップ部分が劣化してちぎれたものでした。

ここのシールが悪いとバルブガイドとバルブステムとのシール不良でオイル下がりの原因となります。

 

エキゾースト側でしたがリップがダメなところはやはりポート内がオイルで湿っぽいです。

 

シリンダーとピストンには大きな傷はありませんのでピストンリングの交換だけ行うことにします。

ピストンを洗浄しますが、ピストンリング溝の汚れが酷いです。


ピストンリングは上の二つは圧縮を受け止める役目、一番下はオイルを掻き落とす役目をします。

3番目のオイルリングは汚れで詰まってしまっています。

ピストンリングは溝の中でスムーズに動くことが重要ですのでここに汚れが溜まっているということはオイルを掻き落とせずオイル上がりの原因にもなっていたはずです。

 

かなり汚れているのでひたすら清掃していきます。

清掃して金属の素地がしっかり見える状態にならないと傷などの不具合も見逃しますので、この工程は非常に重要です。

 

洗浄後は不具合箇所を精査しながら組み上げていきます。

 

クランクシャフトも綺麗な状態にして組み上げていきます。

オイルポンプももちろん洗浄してオーバーホールします。

 

ヘッドを組み付けてバルブクリアランスを調整します。

  このエンジンの場合、シムは0.05mmごとに厚みの設定がありますので、隙間を測り既定の隙間量になるようにシムの厚さを選定して組み付けますが、なかなか狙った隙間になりませんのでシムの入れ替えを繰り返します。

メーカーによってはこのシムの設定がもっと細かなものもありますのでこの作業はとても地味ですが大変な作業になります。
ロッカーアームを使用したエンジンの場合はボルトの突き出し量で隙間調整を行います。事例リンク

整備後はオイル・冷却水漏れはもちろんのこと、吸気系統のガスケットも交換しているので2次空気の吸入も解消され加速不良も解消しました。

 

エンジンのオーバーホールと一言で言っても様々な方法があります。

当然フルオーバーホールですべて新しいもので組んでいけばよいのですが、当然そこは費用が掛かることで予算との兼ね合いで内容の精査が必要です。

しかし何が目的でエンジンを分解する必要があるのか、分解してみてどこまで求めるのかよく考えてから作業を進めることで、的を絞りすべて行わなくても要求水準をクリアすることは十分可能になります。

 

 

 

 

 

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