栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 BMW

BMW 318Ci (E46)エアコンが効かない

BMW 318Ciのご入庫

ご用命は、エアコンが効かず他店でエアコンガスが少ないといわれ補充してもらったら余計に効かなくなってしまったとの事。

 

御入庫時、エアコンは全く効かない状態でむしろ熱風が吹き出てきている状態です。

この時代の、BMWで多い不具合が予想されますが 一つずつ点検を進めていくこととします。

まずは、エアコンのコンプレッサーが回っていることを確認しましたが、コンプレッサーは作動していました。

しかしあまりの熱風状態で冷媒システム不具合うんぬんのレベルではないので、とりあえず細かい状態はさておき次に進みます。

 

オートエアコンの温度設定をMAXクール16℃にしたうえで、センター吹き出し口の温度調整ダイヤルを青(クール)にします。

しかし、温度は下がるどころか温風が吹き出してきます。

この症状は、この時代の車両によく起こる不具合です!

現代のエアコンシステムは温風を出すための熱源であるエンジン冷却水を常に室内にあるヒーターコアに流していて空気の通り道を切り替えることで温度を調整するのですが、BMWでは冷却水の流れ自体を切り替えることで温度のコントロールを行っています。

冷風にしたい場合、ヒーターコアに冷却水が来ないようにコントロールバルブで遮断するのですが、上記のような状態で温風が出るということは冷却水(温水が室内に回ってきているということです。

 

診断機を繋ぎ故障コードを読み出してみるとやはり検出していました。

、8

冷却水の流れを切り替えるヒーターコントロールバルブ(補助ウォータポンプ)系統の不具合で、冷却水(温水)が常に流れ込んでいるため温風が出続けるという不具合です。

ヒータコアに流れるホースをピンチで挟むと冷却水が流れなくなりコアの温度が下がり吹き出し口温度も下がってくるので間違いありません。

 

ヒータコントロールバルブの電源に当たるヒューズを点検すると見事に切れていました。

このヒューズが切れたことでヒータコントロールバルブがうまく作動出来なかったのと故障コードを検出していたのです、ヒューズを交換して完了です!

というわけにはいきませんでした!

 

ヒューズを新しいものに交換してもすぐに切れてしまいます!

どうやらコントロールバルブの内部故障で過電流が流れているためヒューズがすぐに切れてしまうのです。
※ヒューズは安全装置ですので切れるには原因がありますので、ヒューズを交換して治りましたということはまずありません。切れた理由を探すのが本当の意味での故障探求になります。

 

コントロールバルブも新しいものに交換します。

 

よく見ると冷却水もにじみ出していますので、電気的にも物理的にももう寿命でした。

新しいバルブを入れるとヒューズも切れなくなりました。

操作パネルの温度コントロールを変化せるとそれに比例してコントロールバルブも動いているのがわかります。

温度規定値(操作パネル温度)
ウォーターバルブ開時間(ヒーターコントロールバルブの動作)

-

ヒーターコントロールバルブは左側の筒で三角錐のバルブで水路の開閉を行います、左の大きな筒状のものは補助ウォーターポンプで小さなフィンが付いています。

電気的に壊れたり、パッキンが劣化で傷み完全に水路を閉じることが出来ずにヒーターが効きっぱなしになるなどの不具合を起こす、故障率の高い部品でもあります。

 

部品交換後、ヒーターコントロールバルブも正常に動くようになったのでエアコンの冷えはよくなりました!と言いたいところですが、どうも初めのような熱風は出なくはなったもののイマイチ冷えが甘いのです。

 

先ほど温風の原因を見るため後回しにした冷媒システムを点検します、他店でガスチャージをしたらさらに効かなくなったというのが気になります。

 

エアコンガス回収機で現在の封入されているガス量を回収して測定してみると、案の定オーバーチャージです!

規定量740gに対して840g入っていて100gのオーバーです!

ガスを規定量入れ直したところエアコンは正常に冷えるようになりました。

エアコンガス量を質量で管理しているので100gも多く入っていては正常に作動しないのは当然のことです。

 

始めは熱いヒーターコアと冷たいエバポレーターを通ってギリギリぬるい風を出していたのに、”エアコンガスが少ないんだろう”とエアコンガスを入れすぎたことで過充填でエバポレーターが冷たくなくなってしまい温風だけが出るようになってしまったのが、入庫時の状態でした。

半分は自動車の故障、もう半分は人為的な整備ミスによる不具合といった結果でした。

 

今回の様に全く見当はずれのこと(もともと冷媒システムは正常だったのに悪くした)を行い、状況を悪化させたり直せていないということも多くあるのが実情です。

自動車は年代やメーカーで構造も違います、もしその車両の構造を知らなければよく考え学びながら修理をする必要があります。

当てずっぽうで直せるほど自動車は簡単なものではありません

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

トヨタ カローラランクス(ZZE123)

トヨタ カローラランクス(ZZE123) 他店で整備をしてもらっていたが直した部分が部品だけではなく車両側のコンピューターか何か(お客様の言葉ですので不鮮明)がおかしいかもしれないのでそろそろ車の限界かもしれないと言われ困り果ててご来店なさいました。 どのような経緯があったのかわかりませんので問診もかねて聞いていきます。 ①エンジンがブルブルして修理工場に入場 ②ミスファイヤーの診断でスパークプラグとイグニッションコイルを交換したらしい。 ③交換してしばらくして同様の不具合が再発したため再度入場 ④3番シ ...

続きを見る

ニッサン レパード(JHY33)

ニッサン レパード(JHY33) 車検整備でのご入庫 平成9年車ですが走行距離も4万㎞台で大事にしまわれてきた車両と推測されます。新しいオーナー様がメンテナンスもかねて車検整備のご依頼です。 まずは駆動系統のオイル交換 オートマチックトランスミッションオイルの交換   オイルパンを外してしっかりフルードの交換を行います。   走行距離は少な目ですがおそらく一度も交換したことのないフルード交換。 磁石にもそれなりの量の鉄粉が付着していました。 まだ部品供給のあるストレーナーは新品に交換し ...

続きを見る

ゴールデンウィーク期間の休業日のお知らせ

ゴールデンウィークは4月29日(水曜日)から5月6日(水曜日)の間お休みとさせていただきます。 なお5月は9日(土曜日)と日曜日もお休みとさせていただきます。

続きを見る

MINI クーパーS(F56) 樹脂パーツからのオイル・冷却水漏れ

MINI クーパーS(F56) エンジンオイルと冷却水漏れでご入庫 オイルエレメント周辺がオイルでベタベタなのですが尋常な量ではありません。 これだけ大量のオイル漏れの場合単純にパッキンの不良だけとは考えづらいです。 エレメントケースを取り外します。 エレメントケースは樹脂でできていますがパッキンを組付ける溝が割れてしまっています。 これではシールパッキンを押えこむことが出来ず漏れ出すのは当然です。 新しいエレメントケースに交換します。   オイルエレメントケース以外にもエンジン前方にサーモスタ ...

続きを見る

トヨタ エスティマ(ACR50)高い代償

トヨタ エスティマ(ACR50) エンジンが掛からないとのご連絡。 状況をよく聞き出すと前日にメーターのところに置いたコーヒーをこぼしてしまいその時は動いていたが、翌日になってエンジンが掛からなくなってご連絡いただいたという経緯でした。 電話で聞く限り勢いよくクランキングはしているようなのでバッテリーではなさそうですし少しだけ初爆があるがエンジン回転に至らないとの事。 お電話ではお手上げなのでロードサービスにて積載搬送してもらうこととなりました。 コーヒーをこぼしたという状況からして嫌な予感しかありません ...

続きを見る

MINI クロスオーバー(R60)エンジン不調そしてエンスト

MINI クロスオーバー(R60) エンジン不調でエンジンガクガクするとの事で入庫しましたが、当店入庫時にはエンジンは掛からなくなりました。 診断機で故障コードを読み出しますが特に何も検出していませんでいた。 クランキングは正常ですので故障コードを拾わない不具合として考えられる燃料系統を疑います。 燃料ポンプが回っているか確認すると回っていませんでしたので次に燃料ポンプにかかる電気を測定します。 燃料ポンプに正常に電気が来ているのと、ポンプの抵抗が無限大ですのでポンプ自体の不具合と判断してポンプ交換を進め ...

続きを見る

ニッサン ノート(E12)マルチセンシングフロントカメラ故障

ニッサン ノート(E12) メーター内に車がぶつかったような形の警告灯が点いたとのこと。 この警告灯は最近の車両に搭載されている安全システムのエラーです。 診断機にてどの故障コードを検出しているか読み出します。   センシングカメラの故障コードを検出しています。 最近よく起きる故障の一つです。 カメラを交換します。 新品に交換しただけでは車両システムとのアンマッチのエラーが出てしまいますので診断機でコーディングを行います。   コーディングとは新品のカメラに今まで使用していたカメラのソフトを書き ...

続きを見る

アルファロメオ 147TS 純正オーディオ音が出ない

アルファロメオ147TSのご入庫 ご用命は、”オーディオの音が出ない”との事 純正のオーディオシステムですが、標準でBOSE製のユニットが組まれています。 オーディオユニットの電源は入るのですが全く音は出てきません。 他のヘッドユニットに付け替えても音が出ないことからヘッドユニット以外の部分に問題がありそうです。 次にこのBOSEユニットは、トランクにアンプを搭載しているのでアンプを点検します。    アンプへの電源は正常で、アンプを介さずに直接ヘッドユニットとスピーカーをつなぐと音量は小さいながらも音が ...

続きを見る

ルノー メガーヌⅢRS 車検整備

ルノー メガーヌⅢRS 車検整備のご依頼   エンジンの振動が車内に伝わっている感じがしてマウント周辺もオイル漏れのような跡があるとの事。 確かにマウント周辺に何か液体のようなものが飛び散った後が見られます。 これは液封入式のエンジンマウントによくある事象で、内部の液状のシリコンが漏れ出している跡です。 マウントを外すとシリコンがダラダラと流れ出ています。 これではマウントの役目をなさないため振動が伝わったりエンジンの動きが大きくなりアクセルのオンオフでのシャープさも失います。 新しいマウントに ...

続きを見る

アルファロメオ155 スピードメーター不動

アルファロメオ155 v6 車検でのご入庫ですがスピードメーターが動かないとのこと 車検とは保安基準の適合確認ですので、スピードメーターが動かないことは当然不適合になりますし、スピードがわからず運転することは危険ですのでしっかり修理しなければなりません。   診断機で故障コードを読み出すとスピードセンサーの不良を検出しています。 この時代でも当然電気式スピードメーターですのでセンサー(車輪回転部分のセンシング)とメーター内のステップモーターで針を動作します。 故障コードでセンサー異常がある以上ま ...

続きを見る

-故障修理・整備, BMW

© 2026 増高自動車工業有限会社