ホンダ ストリーム(RN6)のご入庫
ご用命は、オートマチックトランスミッションフルード(ATF)の交換です。
走行距離16万kmを超えているこちらのお車、交換には細心の注意が必要です。
こちらのお車には、オイルパンはありませんのでいつものような分解して溜まった鉄粉を清掃することが出来ません。
ホンダの整備方法ではエンジンオイル交換のようなドレン抜きを指示しています。
しかし、この方法では給油の際底部に沈殿した鉄粉を巻きあげてしまう恐れがありますので外部オイルクーラが付いているこちらのお車ではオイルクーラー配管にフルードチェンジャーを割り込ませて人工透析のように旧油を外部に引き出し新油を戻す方法を行います。
右側がミッションから抜いたフルードで左側が新油です。
これが透明度を取り戻す(綺麗になる)まで繰り返します。
最後に内部のフルードの状況をモニターして終了です。
この方法ですと効率よく新油同様に透明度を取り戻せますし、クーラーラインに割り込ませるためむやみに内部をかき回す恐れがありません。
これだけ走行距離が伸びたお車は断るお店も多いと聞きます、ただ新しいうちは交換するけど古くなって距離が延びたらやりませんというのは無責任な話のように思えます。
メーカーの交換方法はあくまでも基本のやり方であって、鵜呑みにせず交換方法をよく考えて行わなければいけません。
何も考えずに交換を行えば故障を誘発するのは当然のことです。
よく考え、最善の方法と細心の注意を払い交換を行えば、故障を呼び込むリスクを最低限に抑えかつ新油でリフレッシュすることが出来るのです。