栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備

HID(キセノンバルブ)の落とし穴

ヘッドライトに使われている電球(光源)は日々進化し続けています。

ハロゲン電球からHID(キセノン)へ、さらにLEDへと進化を続けています。

今までのハロゲン電球の場合、寿命が訪れるとフィラメントが切れて点灯しなくなりました。

”電気が流れないので点灯しない” とても分かりやすいです。

 

HID(キセノン)は、フィラメントは使用せず、高電圧を放電させたアークの光を使用しています。

そのため、ハロゲンに比べて太陽光に近い白色の明るい光源と長寿命を得ることが可能になりました。

しかし、この長寿命に落とし穴があるのです!

 

光の強さはカンデラという単位であらわされます。

こちらのお車、テスターで測定してみると・・・

 

ちゃんと光っているように見えますが1万カンデラを下回り、保安基準をクリアできないレベルまで下がっています。
※保安基準 2灯式:15000カンデラ以上     4灯式:12000カンデラ以上

 

HIDでも寿命を迎えれば当然点灯しなくなります、しかしその前には劣化で光度が落ちてきます、少しずつの変化ですのでなかなか気が付かないのです。

 

新しいノーマル電球に替えてみると。

光度は倍以上に回復しましたので当然夜間照らす範囲は段違いです。

純正のバルブは高額ですので切れてもいないのに交換するなんてもったいないなんて思われるかもしれませんが、本来の光度を満たさないバルブは切れているのと同等なのです。

車検の検査にクリアすればよいというわけではありませんのでこのようなところもご注意ください。

 

また、HIDのお話でよく出るケルビンという単位ですがこちらは明るさを表すカンデラに大して光の色(色温度)を表す単位になります。

決して大きな数字=明るいと誤解なさらないようにしてください。

通常ヘッドライトでしたら純正で4300K(ケルビン)周辺を採用しています、4300kは太陽光に近くバランスの良い色です。

白く照らし人気の6000Kは4300kに比べより青色の強い色です。

周りから見るととても明るそうに見えますが光度を測定すると4300kより低い(暗い)のです。

光度と色温度は違います、色温度は上がるほど青味が強くなり遠くまで光が届きません、そのため6000k以上は光度としてはドンドン下がって見えずらくなります。

ですので、車検での光度測定で6000kが保安基準をクリアできる限度と言われるのです。

 

明るくしようとHIDに交換したがなんだか見えずらいなんてことはありませんか、それはケルビン数が高すぎる電球かもしれません。

安全な視界を確保するには純正に近い色温度と劣化の進んでいない電球を使用することが重要です。

 

 

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

VW シャラン ガソリン混入による空燃比エラー

VW シャランのご入庫 エンジンチェックランプが点灯して回転も不安定でエンストを起こしたそうです。 故障コードを確認すると空燃比リッチエラーを検出 空燃比とはガソリンと空気の割合のことでここを適正に制御することでエンジンをスムーズに回すカナメのものになります。 今回、リッチによるエラーということは、ガソリンが空気よりも多く濃い状態になったことを表しています。   ガソリンが濃くなってしまう症状を考えていかなくてはなりません。 燃料噴射装置であるインジェクターの不良や燃料圧力の適正値エラーなどが考 ...

続きを見る

営業時間、営業日のお知らせ

2025年4月より第2土曜日を休業日とさせていただきます。 4月以降の休業日は、日曜、祝日及び第2土曜日となります。 ご不便をお掛け致しますがよろしくお願いいたします。 なお営業時間は、平日は9時から18時 土曜日は10時から18時となります。 お預かりおよびご返却に関しては上記以外のタイミングも可能ですので要ご相談とさせていただきます。 よろしくお願いいたします。

続きを見る

BMW X5(F15)エアサスペンション パンク

BMW X5(F15)のご入庫 走行中、何か後輪がゴツゴツする感じがするとのこと。 原因は一目瞭然このような姿勢になっていればゴツゴツするのも当然です。 車体後部が大きく下がってしまっています。 これはエアサスペンションがパンクしてしまっているため空気バネであるベローズ(エアスプリング)がつぶれてこのような姿勢になっているのです。 ベローズはこのような形をしていて一見するとなにもおかしな感じはしません。 これは一番縮んだ状態ですので圧搾空気を送り込むとこれだけの長さになります。 折れ曲がっていたところに細 ...

続きを見る

-故障修理・整備

S