BMW318i(E46)のご入庫
”信号待ちでエンジンが突然停止して掛からなくなってしまった”との事でレスキューで引き上げ車両を点検します。
クランキングは勢いよく回りますが爆発はありません。
次に診断機を繋ぎ故障コードを読み出してみると
クランク角センサー異常を検出しました。
クランク角センサーは回転しているクランクシャフトの回転位置を検出する重要なセンサーで、これが検出できないということはエンジンが回っていないとコンピューターは判断して燃料噴射も点火もやめてしまいます。
年数と走行距離を考えてクランクシャフトセンサーと対をなすカムシャフトセンサーを同時に交換することになりました。
このエンジンのクランク角センサーはインテークマニホールドの裏にあるためをマニホールドを外さなければなりません。
故障探求の際、クランクセンサーからの信号が出ているか直接見るのですがこのような場所についているためアクセスできませんのでこのような場合まずセンサーを交換してみるという方法になってしまいます。
※診断機で実測値をモニターできるのですがあくまでもその数値はコンピューターを経由した数値ですので、センサーからの本当の数値とは限りません。
インマニを外す際、周辺のブローバイガスのセパレーターやホースも劣化でカチコチになっていますので同時に交換です。
スターターモータのそばに取り付けられています。
カム角センサーはエンジンヘッドの前側についています。
部品交換で何事もなくエンジンは掛かるようになりました。
このようなセンサー故障は何の前ぶれもなく突然起こることも多く厄介な故障です。
年数・走行距離で伸びている車両では予防的に交換を行えるならやっておいた方がよい部品といえます。