アルファロメオ156スポルトワゴンのご入庫

フェーズ3でエンジンは2.0JTSです。

エンジンがガチャガチャ大きな音がし始めたとの事。

エンジンから打音が聞こえてきているので内部で重大な故障が起きているのは確実です。

お客様と相談して中古のエンジンに乗せ換えて不具合は解消しました。

 

問題はこのエンジン内部に何が起きたかということです。お客様のお車走行距離7万km代とそんなに傷んでいないと思われるのですが・・・

降ろした不調エンジンを分解すると3番シリンダーピストンが見事に焼き付いていました。

 

当然シリンダ-にも傷はついています。

これは潤滑不良による焼き付きです。

 

この不調に至るまでにいきさつがあります、実はこちらのお車当店に入庫するようになって数年経ちます。

当初からエンジンからタンタンと音が大きいことが気になりましたが音以外不調はありませんでしたのでお客様も何も不満なく乗っていらっしゃいました。

しかし、数か月前からエンジンが暖まるとオイルプレッシャーの警告灯が少し点くとの指摘がありました。

オイルプレッシャーの警告は当店でのブログで何回も紹介していますが重大な故障を招きます(リンク)のですぐに点検を行いましたが初めは時折つくだけだったためプレッシャースイッチの可能性も在るため様子を見てもらうことにしました。

 

それからしばらくして警告灯の点灯頻度が増えた為、プレッシャースイッチを交換することにしました。

ところが交換しても、警告灯の点灯は収まることはありませんでした・・・

これは本当にオイルプレッシャが低下している可能性が高いことをお客様にお伝えしました。
※本来ならオイルプレッシャラインで油圧計を使い油圧の測定をすれば確実なのですが計器を接続できる場所がないため可能性でお話ししました。

このような場合、壊れるとしたらオイルポンプの可能性が高く分解はかなり大きく行わなければならないことをお伝えしていた矢先に今回の故障が起きてしまいました。

実際にエンジンを分解してみてやはりオイルプレッシャ不足からの潤滑不足による焼き付きであったことは間違いありません。

そこで予測していたオイルポンプを分解してみます。

・・・!

何とポンプの裏側のプレートを留めるボルトが緩んでいました!

このプレートは中のトロコイドギアの圧力を作り出す部屋を密封する役目ですのでボルトが緩みプレートの隙間があれば油圧は逃げ出してしまいます。

 

オイルポンプはエンジンで回されギアとギアの間に入ったオイルを押し出すことで圧力を造りだします。

密封のためのプレートのボルトが緩み始め初めは少しの漏れがだんだん増えて、LOW プレッシャの警告が付く頻度が増えていったようです。

オイルポンプはエンジンの前側に取り付けられており通常ここを分解して点検など行うような部分ではありません。

この部分の整備歴はわかりませんが原因はボルトの締め付けトルク不足もしくは緩み止めの塗布が無かったことかと思われます。

初めての入庫したときからエンジンのノイズが大きかったので車齢の初めの方から不具合は始まっていたのかもしれません。

メンテナンスで防げる不具合ではありませんので、運が悪かったとしか言いようがありません。