栃木県宇都宮市の整備工場
TEL 028-656-2588
月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

ご注意

ブログ内の整備・修理等各記事の作業内容や作業方法のご質問にはお答えできません。 また、作業料金についても車両を当社まで入庫いただき、実際に見させていただいてからのお見積りとなります。 概算の金額についても電話やメールではお答えできませんので、あらかじめご了承ください。

故障修理・整備 フォルクスワーゲン

VW トゥアレグ エアコン効かない原因は・・・

VW トゥアレグ3.6のご入庫

”何か大きな音がしてからエアコンが効かなくなった”との事

このような発生状況を聞くと何か嫌な予感がします。

まず点検をしていきます。

エアコンはエアコンガスが入っていてコンプレッサーが回るのが基本になります。

まず、エアコンガスの量はともかくとしてコンプレッサーが回るだけの量は入っているようです。

次にコンプレッサーが回るかは可変容量タイプのコンプレッサーはマグネットクラッチがプーリーにありませんので見た目ではわかりません。

しかし簡単に判断する方法があります。

プーリーの中心にあるボルトを廻します。常時回転されるこのタイプはベルトが掛かっていれば手で回すことが出来ません。

ですがこちらのお車、中心のボルトが回ってしまいプーリーの外側は回りません。それにスムーズに回らずギクシャクします。

動画でコンプレッサーを取り外した状況ですが、本来なら回しているプーリーと一緒に中心が回るのが正常な状態です。

 

残念ながらこれはプーリーの破断ポイント(弱点)が破断してしてしまっている状態です。

分解してみるとこの通り

プーリー内部が見事に引きちぎれています!

なぜこのようになったかというとこれは、コンプレッサー本体の焼き付きでベルトで回せなくなったためベルトが切れて走行不能になることを防ぐ保護機能としてプーリーの破断点は切れたのです。

こうすることでベルトはプーリーのみを空回りして回り続けることが出来て走行不能になることを回避できるのです。

 

コンプレッサーを分解しますと焼き付いた内部は鉄粉だらけです。

 

ケースを固定しているボルトが曲がってしまっています。

これだけの力が加わってプーリーが破断したのです。

これがお客様がおっしゃっていた”何か大きな音がした”時の状態です。

 

今回は予算の都合上、コンプレッサーの交換のみになりましたがこの症状の時の完全な修理方法はエアコンの冷媒システムの全体の洗浄もしくは洗浄が出来ない部分の部品交換を行わなければ完全な修理とは言えません。

 

冷媒システムは冷媒(エアコンガス)を循環させることで作動させているのですが、先ほどのコンプレッサーから出てきた鉄粉がこの回路に残っていればせっかく交換したコンプレッサーに残った鉄粉が入り込みまた壊してしまったり、鉄粉が詰まって冷媒が回らなくなったりする可能性が有ります。

しかし、言葉で言えば簡単な洗浄ですが実際には洗浄できる場所はパイプやホースの中一部のみでほとんどの部品の交換が必要になってしまいます。

また、構成部品は室内でしたらダッシュボード取り外したり、エンジンルーム内でもバンパーを取り外すなどしなければならず広範囲にわたり工賃もばかになりません。

完全に再発も防ぐ修理は、部品・工賃含めると何十万円になる一大事になってしまうのです。

 

では、そもそもなぜこのようなことになったのでしょう、また防ぐことはできなかったのでしょうか?

今回のお車、走行距離は8万kmとそれほど過走行車ではありません。

しかし、可変容量タイプのコンプレッサーはエアコンを入れていない時でも常に回されているため、いままでのマグネットクラッチタイプのようにエアコンを入れていない時は本体が完全に回らないタイプとは大きく負荷が違います。

メーカーでもこのようなことを含めて耐久性を上げる努力は必要かと思いますがコストとの兼ね合いでなかなか難しいのかもしれません。

 

次に防ぐことは可能なのか?という問題ですが、冷媒システム内はコンプレッサーオイルというもので潤滑を担っているのですがエンジンオイルなどと違い定期的な交換の指定はありません。

しいてある方法としては、定期的に調整を必要とするエアコンガス回収機でのガス調整の際、WAKO'SやNUTECのエアコン添加剤を添加してコンプレッサーオイルの性能を引き上げることではないでしょうか。

または、ある程度過走行の場合は焼き付く前にコンプレッサーを交換してしまうしかないと思います。
※現状壊れていない高額なコンプレッサーを交換してしまうというのは現実的ではありませんが・・・

エアコンの焼き付きトラブルが、実はエンジンやミッションに並ぶほどの高額な修理になることはあまり知られていません。

予算の都合上、焼き付いた部分だけでの交換になってしまうことも多いのですが、コンプレッサーのみの交換はリスクがあることをしつこいほど説明するのは、再発の恐れがあるのと完全な修理ではないからなのです。

栃木県宇都宮市の整備工場月〜金 9:00 - 18:00 , 土・第2日曜 10:00 - 18:00

MASUTAKAブログ最新情報

トヨタ カローラランクス(ZZE123)

トヨタ カローラランクス(ZZE123) 他店で整備をしてもらっていたが直した部分が部品だけではなく車両側のコンピューターか何か(お客様の言葉ですので不鮮明)がおかしいかもしれないのでそろそろ車の限界かもしれないと言われ困り果ててご来店なさいました。 どのような経緯があったのかわかりませんので問診もかねて聞いていきます。 ①エンジンがブルブルして修理工場に入場 ②ミスファイヤーの診断でスパークプラグとイグニッションコイルを交換したらしい。 ③交換してしばらくして同様の不具合が再発したため再度入場 ④3番シ ...

続きを見る

ニッサン レパード(JHY33)

ニッサン レパード(JHY33) 車検整備でのご入庫 平成9年車ですが走行距離も4万㎞台で大事にしまわれてきた車両と推測されます。新しいオーナー様がメンテナンスもかねて車検整備のご依頼です。 まずは駆動系統のオイル交換 オートマチックトランスミッションオイルの交換   オイルパンを外してしっかりフルードの交換を行います。   走行距離は少な目ですがおそらく一度も交換したことのないフルード交換。 磁石にもそれなりの量の鉄粉が付着していました。 まだ部品供給のあるストレーナーは新品に交換し ...

続きを見る

ゴールデンウィーク期間の休業日のお知らせ

ゴールデンウィークは4月29日(水曜日)から5月6日(水曜日)の間お休みとさせていただきます。 なお5月は9日(土曜日)と日曜日もお休みとさせていただきます。

続きを見る

MINI クーパーS(F56) 樹脂パーツからのオイル・冷却水漏れ

MINI クーパーS(F56) エンジンオイルと冷却水漏れでご入庫 オイルエレメント周辺がオイルでベタベタなのですが尋常な量ではありません。 これだけ大量のオイル漏れの場合単純にパッキンの不良だけとは考えづらいです。 エレメントケースを取り外します。 エレメントケースは樹脂でできていますがパッキンを組付ける溝が割れてしまっています。 これではシールパッキンを押えこむことが出来ず漏れ出すのは当然です。 新しいエレメントケースに交換します。   オイルエレメントケース以外にもエンジン前方にサーモスタ ...

続きを見る

トヨタ エスティマ(ACR50)高い代償

トヨタ エスティマ(ACR50) エンジンが掛からないとのご連絡。 状況をよく聞き出すと前日にメーターのところに置いたコーヒーをこぼしてしまいその時は動いていたが、翌日になってエンジンが掛からなくなってご連絡いただいたという経緯でした。 電話で聞く限り勢いよくクランキングはしているようなのでバッテリーではなさそうですし少しだけ初爆があるがエンジン回転に至らないとの事。 お電話ではお手上げなのでロードサービスにて積載搬送してもらうこととなりました。 コーヒーをこぼしたという状況からして嫌な予感しかありません ...

続きを見る

MINI クロスオーバー(R60)エンジン不調そしてエンスト

MINI クロスオーバー(R60) エンジン不調でエンジンガクガクするとの事で入庫しましたが、当店入庫時にはエンジンは掛からなくなりました。 診断機で故障コードを読み出しますが特に何も検出していませんでいた。 クランキングは正常ですので故障コードを拾わない不具合として考えられる燃料系統を疑います。 燃料ポンプが回っているか確認すると回っていませんでしたので次に燃料ポンプにかかる電気を測定します。 燃料ポンプに正常に電気が来ているのと、ポンプの抵抗が無限大ですのでポンプ自体の不具合と判断してポンプ交換を進め ...

続きを見る

ニッサン ノート(E12)マルチセンシングフロントカメラ故障

ニッサン ノート(E12) メーター内に車がぶつかったような形の警告灯が点いたとのこと。 この警告灯は最近の車両に搭載されている安全システムのエラーです。 診断機にてどの故障コードを検出しているか読み出します。   センシングカメラの故障コードを検出しています。 最近よく起きる故障の一つです。 カメラを交換します。 新品に交換しただけでは車両システムとのアンマッチのエラーが出てしまいますので診断機でコーディングを行います。   コーディングとは新品のカメラに今まで使用していたカメラのソフトを書き ...

続きを見る

アルファロメオ 147TS 純正オーディオ音が出ない

アルファロメオ147TSのご入庫 ご用命は、”オーディオの音が出ない”との事 純正のオーディオシステムですが、標準でBOSE製のユニットが組まれています。 オーディオユニットの電源は入るのですが全く音は出てきません。 他のヘッドユニットに付け替えても音が出ないことからヘッドユニット以外の部分に問題がありそうです。 次にこのBOSEユニットは、トランクにアンプを搭載しているのでアンプを点検します。    アンプへの電源は正常で、アンプを介さずに直接ヘッドユニットとスピーカーをつなぐと音量は小さいながらも音が ...

続きを見る

ルノー メガーヌⅢRS 車検整備

ルノー メガーヌⅢRS 車検整備のご依頼   エンジンの振動が車内に伝わっている感じがしてマウント周辺もオイル漏れのような跡があるとの事。 確かにマウント周辺に何か液体のようなものが飛び散った後が見られます。 これは液封入式のエンジンマウントによくある事象で、内部の液状のシリコンが漏れ出している跡です。 マウントを外すとシリコンがダラダラと流れ出ています。 これではマウントの役目をなさないため振動が伝わったりエンジンの動きが大きくなりアクセルのオンオフでのシャープさも失います。 新しいマウントに ...

続きを見る

アルファロメオ155 スピードメーター不動

アルファロメオ155 v6 車検でのご入庫ですがスピードメーターが動かないとのこと 車検とは保安基準の適合確認ですので、スピードメーターが動かないことは当然不適合になりますし、スピードがわからず運転することは危険ですのでしっかり修理しなければなりません。   診断機で故障コードを読み出すとスピードセンサーの不良を検出しています。 この時代でも当然電気式スピードメーターですのでセンサー(車輪回転部分のセンシング)とメーター内のステップモーターで針を動作します。 故障コードでセンサー異常がある以上ま ...

続きを見る

-故障修理・整備, フォルクスワーゲン

© 2026 増高自動車工業有限会社