ミツビシ ekワゴン(H81W)のご入庫

油脂類のメンテナンスでご入庫したこちらのお車、猛暑の中テスト走行を行うとエアコンの風が弱いのがすぐにわかりました。

弱いだけではなく何やらぬるい感じがします。

最大風量でこの状態はエアコンシステムに異常があることに間違いありません。

3速の風量調節があるにもかかわらず風が弱いです、しかし風量切り替えでモーター音は変わることから電気的な不具合ではなさそうです。

よくあることなのですがエアコンフィルターが汚れて詰まるとこのような状況になるので点検してみると・・・

なんと!この車はエアコンフィルターがオプション設定車両だったためフィルターがありませんでした。

後付のフィルター穴をカッターで切りユニット内部を覗くとエバポレーターが埃でびっちり詰まっています。

これでは風は吹き抜ける事が出来ないのは当然です。

エアコン専用の洗浄剤でエバポレーターを洗浄します。

 

みるみる綺麗になります。

最後ににおいの元である雑菌をWURTHの殺菌洗浄剤で除去します。

そして、オプション品であるエアコンフィルターを装着します。

 

洗浄後の噴き出し口の風量を動画で比べてみてください。

洗浄前

 

洗浄後

風量1速でこれだけ変わります。

噴き出し口温度も洗浄前は19℃とかなりぬるかったものが

洗浄以後は10.5℃まで下がりました。

金属面がホコリでコートされて風が冷たくならなくなっていたのです。

 

しかし、これでも正常な状態とは言えません。

次にエアコンのガス量を測定します。

 

230gしか入っていません。

この車の規定量は0.415±0.025kgですので185gも減っていたのです。
(エアコンガスは正常な状態でも少しずつ減っていきます)

このエアコンガスを正常な量に入れ直し、さらにフリクションロスを低減する目的でWAKO’S パワーエアコンプラスを補充します。

すると噴き出し口温度は8.3℃まで下がりました。噴き出し口温度は10℃以下ぐらいが正常です。
(車種により変わりますし外気温でももちろん変わりますので目安です。)

これでエアコンシステムとして正常に戻すことが出来ました。

暑い時期になると、エアコンの効きが悪いという不具合が良く起きますがエアコンシステム全体でみないと本来の性能に戻すことはできません。

今回のお車は、走行距離12万kmも経ってからでしたので本来はもっと早い時点でフィルターを装着するべきでした。

また、フィルター装着車両でも交換サイクルは1年毎です。

交換サイクルを守ってもらいたい理由は、今回のような埃で風量が落ちてしまうことやフィルタに付着した埃にカビが繁殖して身体的な悪影響も考えられるからです。

1年に一度のフィルター交換と、何年かに一度のガス量チェックを行うようにしてください。